スリランカ 世界放浪

スリランカ旅1ヶ月【ダイジェスト】

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2019年3月8日ミャンマーからバンコクを経て、次なる国スリランカにやってきました!

スリランカは25年前に一度だけ訪問したことがありますが、極彩色豊かな仏教寺院があったかなぁ程度にしか記憶がなく「いつか再訪したい」と思っていた国でした。

私達世代ならウイッキーさんの故郷として親しみがあったうえに、大の親日家であったジュニウス・リチャード・ジャヤワルダナ第2代大統領のことをテレビ番組で知った後は興味がますます募りました。

今回はじっくり約1ヶ月かけて、そのスリランカを巡ってみました。

 

コロンボのデヒィワラでアジアの熱気に圧倒

まずはタイのバンコクから首都コロンボに入り、空港からのバスで降り立ったコロンボセントラル。ここからローカルバスに乗ってコロンボでの宿泊地デヒィワラに向かいました。

いまこの記事を打っている時点でインド、中央アジア、コーカサス、エジプト、ケニアなどを旅して南米に入っているんですが、ここまで来た中で客引きがダントツでしつこかったのが、このコロンボセントラルでした。

いやーもぅ大声でまくしたててトゥクトゥクに誘導しようとして、うるさいのなんのって。しかも提示した値段がビックリするような高値。もちろん乗りませんよ~。

客引きをなんとか振り切ったあとも、あまりのゴチャゴチャっぷりにデヒィワラまでのバスを探し出すのも一苦労。そんな中で親切なスリランカ人が乗り場まで連れて行ってくれ、運転手さんにデヒィワラの宿の近くで降ろすように頼んでくれました。

 

バス乗り場近くの貯水池では野生のペリカンがスイスイ。そうか、スリランカは池で泳ぐのはアヒルじゃなくて野生のペリカンなんだ~と妙に感動した瞬間です。

 

活気ある庶民の街デヒィワラでは、路上でマンタの切り身が売られていました。おいしいのかなぁ?

 

キャンディの仏歯寺で人々の熱狂的信仰を知る

デヒィワラで数日過ごした後は列車でキャンディ(カンディ)に移動。

実はキャンディまでの列車が大人気で直通チケットが取れず、少し手前の駅で下車することに。ここから少しだけバスに乗ってキャンディまで行くんですが、その乗り場まで地元の若者に近道だと案内され線路を歩いて移動しました。

 

日本じゃ線路を歩いたら怒られるどころじゃ済まないですけど、ここでは駅員さん公認の地元民の生活路になっていました。

 

キャンディではスリランカ人の篤い信仰を集める世界遺産の仏歯寺を見学しました。

 

一日数回行われるプージャ(儀式)での人々の熱狂ぶりが凄い。

 

キャンディ湖は野鳥天国

キャンディ湖では生息する鳥たちの多様さと、人間との距離の近さにビックリ。湖の周りの樹木ではいろんな水鳥が共存し、人間の手のすぐ届く場所で雛鳥を育てています。

 

日本ではすっかり見ることも珍しくなったコウノトリもすぐ近く。

 

鳥じゃないけど大きなコウモリもたくさん住んでいました。

 

そして初めて手で食べるカレーに挑戦!キャンディ駅近くの郵便局併設のローカル食堂は安くて美味しかった!

 

欧米人と日本人が別々のフロアのレストラン

 
そんなキャンディでは東アジア人に対する差別があるのを知り、ちょっと気分が落ち込んだりもしました。

ホステルおかかえの運転手さんに案内され連れてこられた観光客向けレストラン。一階は日本人と中国人、二階はヨーロピアンと座る場所が完全にわかれていました。二階で食べようとした中国人がダメだと言われ怒って出ていっちゃった・・。

植物園で散策中も後ろにいた欧米人カップルがレストランの話をしていて、スリランカ人のガイドさんが「安心してください、今からランチで行くレストランは中国人と日本人とは別のフロアですよ」なぁんて話していて。

あれ?もしかして日本人って実は欧米人から嫌われているのかも?とこの時初めて知りました。特にイギリスの植民地だったスリランカ(中でもこのキャンディ)では欧米人へのこびへつらいが、カンボジア、ミャンマーと並んで強い感じを受けました。

 

悲劇の歴史舞台シギリヤロック

なんとなくモヤモヤした気持ちのままバスでダンブッラへ移動。

 

ダンブッラでは、なんといっても世界遺産のシギリヤロックです。

 

女性たちが活き活きと描かれたシギリヤレディの壁画は、実際に見るとそのスケールと鮮やかさに大感動。撮影禁止なのが残念。

 

博物館にほぼ実物大と思えるレプリカがありました。本物のシギリアレディは撮影禁止ですが、こちらはOK。でも実物と比べるとかなりアレですが・・。

 

シギリヤロックのてっぺんです。父を殺した懺悔と弟からの復習から逃れるため下界から切り離れた世界で暮らした時の王。その暮らしは長くは続かず悲劇的な末路を進みます。現実から逃避するかのように天空に引きこもった日々は、どんなものだったんたろうと、思いをはせました。

 

石窟寺院の密なる仏教世界

ダンブッラでは、シギリヤロックの他にもう一か所、外してはならない世界遺産の石窟寺院です。

 

密やかな空間に広がる密度の高い仏教世界。凄い・・。言葉を失います。

 

アヌラーダプラで電気のありがたさを知る

次に訪問したアヌラーダプラでスリランカの計画停電に遭遇、昼間から夜間まで続いた暑さにグッタリ。電気のありがたさが身に沁みました。

東日本大震災時には私達の住む地域でも計画停電がありましたが、あの時はまだ寒い時期で石油ストーブでしのげたので助かりました。でもこの蒸し暑さはどうにもならないですね。スリランカの計画停電情報はネットで知ることができました。

 

暑さから逃れるために涼しさを求めて池に散歩に行きました。あまり涼しくはなかったけれど、ホステルの部屋の中にいるよりは随分楽です。

 

いつも同じ木にとまっているカワセミくん。日本じゃ、こんなカラフルなカワセミくんがいたら人気者になりそうなのに、スリランカの人はすぐ横を通っても誰も目もくれず。ほぼ空気と化しています。

 

ほぼ同じ時間に通る牛たち。この池は地域住人の洗濯やお風呂でもありました。

 

アヌラーダプラのウイークエンドマーケット

アヌラーダプラでは週末になかなかの規模のマーケットが開催されます。といってもタイのウィークエンドマーケットのような観光客相手ではなく、主に野菜・乾物・魚類などを扱うほぼローカル相手の市場です。

観光客がホイホイと買い物できる物は少ないですが、見て歩くだけでも楽しめます。

 

これは観光客でも気軽に買えるココナッツ。スリランカでは黄色のココナッツが飲用なんだそうです。先客のオヤジさんがヤシの実のてっぺんに開けた穴に口をつけて豪快に直飲みしてました。

初めて飲む黄色のココナッツ。味はよくある緑色のココナッツと同じような薄ーーーく酸味のついた(水にヨーグルトを少し混ぜたような)味でした。

 

アヌラーダプラのスクールセレモニー

アヌラーダプラでド派手なスクールセレモニーに遭遇しました。いったいどんなセレモニーなのかは、わからず終いでしたが、若い子たちが踊りまくるパレードに・・

 

なんとゾウまで出動です。目の前で踊り狂う若者たちを見て、ゾウは何を思う?

ゾウ用の給水車が並走して、時々ジャバーッと水浴びさせてました。さすがゾウの国スリランカ。

 

ポロンナルワの世界遺産とミンネリア国立公園の野生のゾウの群れに感動

 

次に訪問したポロンナルワでは世界遺産の寺院巡りはもちろんのこと、

 

なんといってもミンネリア国立公園で見た野生のゾウの群れが感動的でした。

 

これでシーズンオフだそうで、シーズンに入ると凄い群れになるとのこと。

 

動物園とはまるで違う、活き活きとした野生のゾウ達の表情や仕草に魅了されました。

 

ポロンナルワからミンネリアの道中にも普通に野生のゾウが出没したのにはビックリ。でもオスゾウがこうして単独でいるのは危険なんだそうで、この時はローカルバスに乗ってたんですが、スピードをあげて逃げるようにゾウの横を通り過ぎていきました。

このポロンナルワでは良い出会いもあって、スリランカ人の優しさに癒され、キャンディで知ったアジア人差別の落ち込みも払拭されました。この出会いでポロンナルワがすっかり気に入り、次に行ったトリンコマリーの後にも再訪してしまいました。

 

美しい海が広がるトリンコマリー

仏教の国スリランカの中にあって、イスラム教徒が多く住むトリンコマリーです。

 

街には牛やヤギの家畜の他に、どうみても野生の鹿がうろつく不思議なところです。

 

ほんの少し前まで悲劇的な内戦で観光客の訪問ができなかったトリンコマリーには、目の覚めるような青い海が残っていました。

 

毎日浜辺で行われる地引網漁。

 

リズムに乗って少しずつ沖から引き揚げます。

 

どんな魚がとれたか、興味津々で毎日見に行きました。

 

売り物以外はご近所さんに配られます。

 

トリンコマリーではボートに乗ってイルカを見に行きました。本当はクジラを見に行ったんですけどね。クジラは現れずイルカばっかり。それでも楽しかった。水面から飛び跳ねるカジキも見れたし。

 

イルカのいる場所は、地元の漁師さんの漁場になっています。

 

イルカ見学の合間に船頭さんは釣り。なんと3匹も釣り上げていましたよ。

 

暑いトリンコマリーで食べたフッサルラという庶民的スイーツとても美味しかった~。アイスにフルーツや寒天のようなものがごちゃ混ぜに入った冷たいおやつです。

女性や子供だけじゃなく、男性もひとりでフラリと食べに来ていました。スリランカにはスィーツ男子が多そうです。

 

これは素焼きの容器で常温売りする水牛ヨーグルト。なんと店主の男性、福岡に行ったことがあるんだそうな。

 

濃厚でとても美味しいです。黒蜜のように甘いソースをかけていただきます。

 

トリンコマリー近郊の温泉

トリンコマリー近郊の仏教施設には温泉も湧いていました。

といっても日本のようにザブンと浸かるのではなく、ザブンと掛けるのです。これに浸かれたら最高だなぁ・・と思える、いいお湯でした。町の中心地からトゥクトゥクで、それほど遠くない距離にあります。

 

クリスチャンの漁村ネゴンボ

最後は再びコロンボ方面に戻り、海辺のリゾートネゴンボで数日過ごしました。

このネゴンボは海の美しさこそトリンコマリーには及びませんが、漁村ならではの素朴さがよかったです。

 

海辺ではとれた魚をその場で処理し、日本のクサヤと同じ匂いのつけ汁で加工し干物をつくっていました。

 

このネゴンボは仏教王国スリランカの中では珍しいクリスチャン地域で、日曜日はみんな綺麗な格好をして家族総出で教会に行く姿がみられました。

そしていよいよスリランカを離れる日、空港までお願いしたタクシーの運転手さんもまたクリスチャンでした。

 

私達がスリランカを発ったのは2019年4月2日。

そしてあの忌まわしいテロが起こったのが2019年4月21日です。教会や外資系ホテルを狙った爆破事件により多くの尊い命が失われました。ターゲットのひとつとなったのは、あのクリスチャンの村ネゴンボでした。

あの日あの時、楽しそうに教会へ向かった何組もの家族、屋台や商店の人々、元気に遊ぶ子供たち、タクシーの運転手さん、そして過去の宗教問題から脱し、ようやく平穏な日々を送るトリンコマリーの人々・・いろんな人たちの顔が頭をよぎりました。

これまで辿った流浪の歴史から「インド洋の涙」とも言われるスリランカ、これ以上悲しみの涙を流さないでほしい・・と願わずにはいられません。

 

約1か月滞在したスリランカ

こぢんまりとした国土に不変の信仰が息づく悠久の寺院が点在し、緑豊かな森には野生のゾウが群れ、これまで見たこともないような鳥たちが飛び交い、そして輝くような美しさの青い海。

日本からもそれほど遠くなく、これほどコンパクトに見どころや自然が凝縮された国もそう滅多にないと思いました。

そしてなにより人々はとても朗らかで、誰と会ってもニッコリ笑顔を返してくれます。

「スリランカは楽しい?」

「なんて名前なの?」

「どこから来たの?」

「ジャパン?おーーっ、ジャパンとスリランカは友達なんだ!」

会う人、会う人、みんなが嬉しそうに歓迎してくれます。ここまでアジアを旅してきて、こんなに日本人を歓迎してくれた国は他にないんじゃないかな、というほどスリランカの人は日本に好意的でした。

 

世界をめぐる旅を終えた時、どの国が良かった?と聞かれたら間違いなく、その中のひとつとして私は「スリランカ」とこたえます。

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