【インド】ローカルバスでマニカランからマナリへ(落石でかかった時間2倍)

2019年7月1日

インド北部の温泉街マニカランにやってきて1週間、ついにここを離れる日が来ました。

本当ならもっといたかったのだけれど手持ちの現金がいよいよ底を尽いてきました。マニカランではカードはほぼ使えず一応ATMもあるんですが、もうずー-っと稼働していないらしいです。じゃあ地域の人はどうするかっというと、ローカルバスで約2時間のバンターまでお金をおろしに行くらしいです。お金をおろしに片道2時間って・・・。

 

マニカランが気に入ったのでバンター往復してもよかったんだけれど、このままズルズル居座るのもアレだしこれを機にマナリに戻ることにしました。旅は「まだ居たい」のタイミングで出発するのが丁度いいです。

 

滞在中仲良くなった雑貨屋兼食堂のお兄ちゃんに挨拶していこうと思ったら、お店が朝食ラッシュで忙しそうに動き回っている姿が遠めに見えた。(お兄ちゃん元気でね!)と心の中で挨拶。

 

こうしてみると渓谷沿いのホントに凄いところに町を築いたんだなぁー。

 

マニカランのバスステーションです。ここからバンター行きのローカルバスに乗り込みます。

 
マニカランのバスステーション(Manikaran Bus Stand)をGoogleマップで見る

マニカラン⇔マナリの移動についてはこちらのページもどうぞ

 

立って待っていたら食堂の女将さんが「まだバスはこないからうちの前のベンチに座りなさい」「下はぬれてるから荷物も上に置きなさい」と言ってくれました。ありがたく座らせていただきました。

 

ベンチに座って待っていると開店準備の女将さんが「こっこっこっ」と小さく鳴く生きたニワトリ5羽を両手に掴んで連れて来て厨房の中へ。やがて大きな「コーっ!」というニワトリの悲鳴とドン!という何かを叩くような音が5回繰り返され、最後はしーーんと無音に。いつも美味しく食べているチキンカレーやチキンビリヤニ・・・ニワトリ達に感謝しながら食べなくっちゃと思う瞬間でした。

 

同じ並びの商店前の椅子に座った全身揃いのサフラン色のヒンズーボーイズは、別の店の女将さんに「勝手に座るな」と椅子を取り上げられて怒られてた。

 

10:00バンター行のバスが来ました。ベンチを貸してくれた女将さんにお礼と水を買ってバスに乗り込みます。

 

てっきり始発かと思ったらそうじゃなかった。なかなかの混み具合。

さようならマニカラン。まさかインドで宿風呂や商店の温泉を「はしご湯」できる本格的な温泉街があるなんてビックリでした。また来るよ~。

 

マニカランからバンターまでは岩肌がむき出しになったクネクネ道なので、すれ違いなどで渋滞が発生し距離はそうでもないのに思った以上に時間がかかります。往路では2時間かかりました。(帰りも2時間か~)と思っていたら、とんでもなかった。

 

大渋滞でバスが止まって全然動かない。かれこれもう1時間くらい止まってる。運転手さんに聞いても原因がわからないらしい。

 

乗客は疲弊しながらもおとなしく待っているけど、さっきから約3人ほどそわそわ落ち着きなく何度も席を立ったり座ったりしてる人がいます。サフランボーイズのひとりと、シク教ファミリーのお父さんと、うちの三昧。

 

この三人がとにかく落ち着きなくて、挙句の果てに三昧が運転手さんに「何があったか見てくる」と言って勝手にバスを降りてしまった。それに続いてサフランボーイとシク教父さんも降りて、三人で車列の前方にどんどん歩いて行って見えなくなるという。

それから30分くらいして今度は3人揃って凄い勢いで走って戻って来た。運転手さんに状況説明するとどうやら「落石が起きてそれを重機でどかしてたった今、通れるようになった」らしい。往路で(凄いなぁここ、崖崩れとか起きないのかなぁ?)と思っていたら、やっぱり起きるんだぁ。今回は怪我人などは出なかったのが幸いです。

 

その後もノロノロ運転は続き、途中で楽器を持った「流し」のようなまだあどけない兄妹が乗り込んできて伝統的な歌謡を2曲演奏。素敵な演奏と歌声だったんでチップを渡しました。それにしても見たことのない弦楽器だけど、とても綺麗な音色を奏でる。妹さんの歌声も美しかった。

演奏の兄妹が降りた後もバスはちょっと進んだり止まったり。シク教父さんはバスの停車中に降りてアンズ買って、次の停車中にどこかの自動車整備工場のような所で水道借りてアンズ洗って、家族全員でバスの中でムシャムシャ食べてた~。

 

そんなこんなでバンターに着いたのはマニカラン出発して4時間後!しかもあまりに疲れて判断力が鈍って終点のひとつ手前のバス停で降りてしまい、バンターバスステーションまでひと区間歩く羽目に。

さらに歩いている途中でドブにはまって大ゴケして、すぐ横を大きなトラックが通過して危うく轢かれるところだった。これには近くに座って雑談していた5人くらいのお爺ちゃんたちが強烈に驚いて一斉に椅子から飛び上がって、ダチョウ倶楽部のジャンプ芸状態だった。

 

その後もローカルバスでバンターからクルへ。

 

クルで乗り換えてマナリに到着したのは夕方でした。

 

17:00到着。は~疲れた。

 

一週間ぶりに帰って来たバシスト村。たった一週間じゃ何も変わらないよと思っていたけれど、ちょっとだけ変化がありました。

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