ミャンマー【カローからインレー湖トレッキング2日目】村は行事で大・爆・音!

2019年2月27日

ジャンスー村の朝です。部屋の窓を開けると朝陽と雲海が見えました。

実は朝方に寒さで目が覚めて、部屋に積んであった布団を倍掛けにしました。常夏の印象があるミャンマーですが、乾季の山の上は普通に寒いですね。

 
 

持参したダウンジャケットを着て朝の散歩です。まぁ、それだけ寒かったってことですよぉ。

村人は朝早くから動いていましたがトレッキング客は誰もいません。みんな疲れてまだ寝てるのかな?

 
 

そんな中、突如現れたのは・・・ミャンマーの山岳集落で出会う懐かしの日本。
 
 

散歩から帰ると美味しい朝食が用意されました。フレンチトーストは優しい甘さで全然油っこくなく、カムオンさんは本当に料理上手!そして朝からフルーツたっぷりなのが嬉しいです。

 
 

出発前にはカムオンさんの携帯用タナカ(ミャンマーの日除け兼美白)を顔に塗ってくれました。カムオンさんいわく本当はこの粉末タイプじゃなく原材料の木を擦ったものを直接塗った方が断然いいそうです。

 
 

一晩お世話になったお婆ちゃんにお礼を言って出発です。

同じ時間帯に各家からはこれから出発するトレッキンググループがゾロゾロ出て来て、みんな顔にタナカを塗られていたのがおかしかったな~。

 
 

下から見るジャンスー村は丘の高い位置に家屋が並び、斜面に段々畑が造られていました。その段々畑の間をフランス人ご夫婦がおチビちゃんと一緒に降りて来る姿が見えます。よーーく目を凝らすとご夫婦の顔にもタナカ。

「おーーい、おチビ!」

「おーーい、大きいの!」

仲良し二人のお約束のやり取りが今日も行われました。

 
 

カローからインレー湖トレッキングはミャンマー農業に触れる旅

 

牧歌的で美しい景色の中をゆっくり進みます。
 
 

どこか懐かしさのある日本のような景色。
 
 

こちらでは女性たちが生姜の収獲中でした。「やってみて、やってみて」と女性達にはやされ調子に乗って鍬をふるう三昧。そのあまりのヘッポコぶりに女性達の視線がみるみる冷めたものに・・。どうやらパオ族でモテるには華麗な鍬さばきが必要なようです。
 
 


次はカムオンさん。さすがご実家が農業とあって、鍬をクルックルッと器用に回転させながら素早く二つの畝の生姜を掘り起こしちゃいました。すごっっっ。

 
 

その華麗なる鍬さばきにお姉さんの視線もキラキラ。
 
 

こちらは単なる枯れた雑草ではなくゴマとのこと。

ミャンマーは世界有数のゴマの産地で、日本にも多くのミャンマー産のゴマが入ってきています。日本に帰国後ミャンマー産のゴマ製品を見つけたら、このパオ族の村々を思い出して特別な思いで味わうと思います。

ゴマ畑は11月に一斉に花が咲き、それはそれは綺麗なんだそうですよ。

 
 

こちらは梨の木です。日本よりずっと小ぶりな梨の実です。これほどたわわに実っているのにカムオンさんは木からは決して取らず、下に落ちている皮に黒い点々の浮かんだ土まみれの実を「今日のおやつゲット~皮を剥くと美味しいよ」と拾っていました。もしかしたら農業を生業とするパオ族の間では、人様の実っている農作物には決して手をつけないという暗黙のルールがあるのかもしれません。落ちている実も大事にするカムオンさんの優しさにもホッコリしました。

この他にもリンゴの木がいかに優れているか、薬草となる植物各種、外来種で増殖してしまった植物など、いろんなことをたくさん教えてもらいました。
 
 

小さな、小さな集落を通過します。子供達はみんな元気。

 
 

この子は黄色い生花の耳飾りをつけてました。パオ族の女の子は、みんな同じ髪型で、そしてみんなかわいい。
 
 

これぜーんぶ唐辛子畑の丘です。いいですねー、まるで北海道みたい。
 
 


前方から勢いよく牛車が走って来ました。うひゃあっっ!

 
 

お昼休憩です。美味しい食事が並びます。
 
 

仕切り一つ向こうのスペースに昨日一緒に雨宿りした欧米三人組が「ハーーイ!」とやって来ました。その彼女達の会話にオバサン(私)は興味津々。

 
「ねぇ、ミャンマーの後、どうする?」「ネパールいかない?」「ネパール?いいねぇ」

彼女たちはアジア圏を旅しているようですね。すると急にすっごい小声になって
 

「日本に行かない?」

「日本、いいねぇ、すごく行ってみたい」

「でも日本に行ったら(物価)高いから三日しかいられないよ」

「そうだよねぇ・・」
 

どうやら「日本=物価高い」は世界の共通認識になっちゃってるようですね。
 
 

美味しいお昼ご飯食べてお昼寝という幸せのひとときを過ごした後は再び歩き始めます。
 
 


一見すると乾いた大地ですが、たくさんの花々が咲いていました。

 
 

コレどうみても普通の雑草ですがフランスで高値で売られているそうですよ。
 
 

野良仕事合間にお茶を沸かして休憩するお兄さんが見えます。「野点みたいで風流満点!」と近づいてみると

 
 

実はこの中にさぁ・・

 
 

ジャーーン!!焼き鳥~~っっ!さっき、そこにいたのを獲ったらしいです。

 
 

さらに足を進めると目の前に屏風のように立ちはだかる岩山が見えます。

 

「今日泊まる村は、あの向こうなので、いまからあの山を越えまーーす」

 

「ええーーーっっ!」

 

「嘘で――す。山と山の間に抜け道があるんでーす」
 

「・・・・・(^ ^;」

 

山の間の道にさしかかったところで、誰かが上から声をかけてきます。見ると綺麗なビーズ装飾され華やかな黒い民族衣装を身にまとった女性たちが、嬉しそうにカムオンさんに話しかけています。彼女たちは隣の隣の村で行われた結婚式に参列した帰りとのこと。

私達にも何か話しかけてきたのでカムオンさんに「何て言ったの?」って聞くと、「あなたたちも夫婦でしょ?結婚っていいわよね」だって。結婚式帰りでみーーんなとても幸せそうでした。悔やまれるのは民族衣装で着飾ったお姉さん達の綺麗さに圧倒されて写真を撮るのをすっかり忘れていたこと!この後に彼女たちに会ったフランス夫妻はしっかりツーショットまで撮ってましたよ。
 
 

2泊目は「岩の間の道」バットゥバ村

 

そしてこちらが本日お世話になるバットゥバ村です。あの屏風のように立ちはだかる岩山の間にあるので、その名も「岩の間の道」という意味の村なんだそうです。

規模の大きい村で110世帯500人(カムオンさん調べ)が居住しているとのこと。
 
 

そしてこの村、まさに今日と明日に宗教行事が行われるとのことで妙な賑わいをみせていました。
 
 

行事を行う二か所の施設はそれぞれ華やかな飾りつけをし、屋外には数個のスピーカーを括り付け、宗教的な放送や音楽をそれぞれ大音響で放送しています。

 
 

この大音響がとにかく凄いんですよ。耳が痛くなるくらいの爆音で、しかも比較的近くに位置する二つの施設がそれぞれ同時に別の放送を流すもんだから、もぅ何が何やら。このふたつの間に民泊する羽目になった欧米人が茫然と立ちすくむ姿がなんとも印象的でした。
 
 

私達のお世話になるお宅はコチラ。4人のお子さんがいるミンノイさん宅です。さきほどの爆音エリアからは離れた場所に位置します。といっても、ここにもかなり音が響いて来ますが。
 
 

牛や水牛はもはやパオ族のお宅の鉄板ですね。
 
 

干し草の横の四角い升がこのお宅の水瓶で、雨季に乾季のぶんも含めた天水を貯水するんだそうです。その右側にある小屋が囲炉裏のある炊事棟。パオ族の家は母屋と炊事棟を別棟にするのが基本みたいですね。衛生面や火災防止の意味もあるんでしょうかね。

 
 

おチビちゃんは三昧が気になるらしく、到着直後からじーーっと見ています。「どうしたのかなぁ?」と話しかけても微動だにせず、ひたすら凝視。
 
 

あたかも珍獣を見るように凝視。私には一切目もくれず三昧だけを凝視。

 
 

さらに子分が増えて凝視。かれこれ30分以上この状態。

さすがに三昧が「どうしたの、この子達、なんで俺ばっかり見てるの・・」と半泣きになりかけた頃、ようやく凝視の刑から解放してくれたようです。

 
 

すっかりオジサンへの興味が失せて遊ぶ子供達。

 
 

夕暮れどき、村を散策してみます。

 
 

あっという間に元気なお子達に取り囲まれ、マルコメッシくんに「ユー、ユー!」と案内されたのは例の爆音ハウスでしたよ。

 
 

そしていよいよ行事の始まるお寺へ。
 
 

何かしらの儀式そのものはお寺の中で行われるようで、私達が見れたのは出入りの際の行列だけ。
 
 


供物を持ったオジサン、オバサン、若いお兄ちゃん達

 
 

お姉ちゃん達

 
 

そして演奏したり、しなかったりの楽団。

 
 

その後みんなでグちゃーっとなって、あの行事担当の家に向かうようですが、暗くなってきたので私達は家に戻ることにしました。
 
 

今日の晩御飯も、とーーーっても美味しかった!(暗さで画像がボケちゃいましたが)ありがとうカムオンさん。彼女は本当に料理上手。しかも嬉しいのは毎回地の野菜がたーっぷり使われていること。ミャンマーの採れたて野菜は本当に美味しいです。

料理の一品に豆腐が使われていて、カムオンさんが「これはトウフという食べ物で原材料は大豆で・・」と詳しく説明してくれました。あまりに熱心に説明してくれるんで「知ってるよ、日本にもあるよ」とも言えず・・(^^;

この日は早々に就寝。ちなみにあのスピーカー爆音は深夜0時まで響き渡っていました。オソルベシ。
 
 
つづく。

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