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はしご湯のすすめ・日本放浪編

日本半周・2018 山歩き 北アルプス

薬師峠~雲ノ平~高天原~三俣蓮華~黒部五郎・5泊6日テント泊周回・その3~薬師平テント場と薬師岳~

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太郎平小屋からゆったり歩いて20分、薬師峠のテント場が見えてきました。左にある四角い建物が14時頃からオープンする管理小屋で、テント受付の他にビールなどの飲料販売もします。わざわざ太郎平小屋まで買いに行かなくていいので助かりますね。

 


 

テント場は全体的に広さがあり平らで眺めが良い所が多く、場所によっては個室的に張れる所もあります。ちょっとだけ薬師岳方面へ歩いた登山道横にも完全個室になりそうなスペースがありました。

 

テント場の斜面あちこちにチングルマやハクサンイチゲが花を咲かせています。

 

我家は目の前に黒部五郎岳を眺めるこちらに幕営する事にしました。画像の黒部五郎岳方面はちょっと雲がかかっちゃってますが・・。このテント場はペグの刺さりもいいし、張り網を固定する手ごろな重い石も多いし、「張りやすい・張りやすくない」といったら、「かなり張りやすい」と思います。(←場所にもよると思いますが)

難点といえば昼間はとにかく暑すぎて、テント内はもちろん、テント場にいる事もつらい事。ご一緒したハイカーさんは「暑すぎていらんないから、小屋で遊んでくる」と行ってしまいました。

そして今回渡り歩いたテント場のほとんどがそうですが、夕方になるとブヨがたくさん発生する事!ブヨはいつの間にか刺される(噛まれる)事が多く、人によっては酷く腫れたりアレルギーで蕁麻疹が出たり発熱したりするのでホントに要注意です。途中でお話しした男性は目を噛まれて試合後のボクサーみたく腫れあがっていたし、下山直後に足首を数か所刺された私は足の甲が象のように腫れあがってしまいました。

 

さて、気を取り直して今回の相棒ですが・・

 

 

じゃーーん!モンベルのU.L.ドームシェルターです。

はい、軽量化を狙ってテントではなく自立式ツェルトを持ってきました。このドームシェルターは数年前に購入したもので、今はモデルチェンジしています。軽くていいんですが、ちょっと問題が・・。それについては後ほど。設営後は14時頃にオープンする管理小屋で料金を支払い、「受付済証」タグ受け取りテントに括り付けます。

 

 

こちらは水場です。手がしびれるような冷たーーーい水がじゃんじゃん出ています。この水場、夕方になるとブヨの巣になるのでご用心。油断すると噛まれて大変な思いをします。

 

 

トイレはチップ制で男女別、トイレットペーパーも常備されまずまずの使い勝手です。当然ですが電気はないので夜はヘッデン必須です。

 

 

12:00テント設営後は空にしたザックに水と雨具を入れて薬師岳へ行ってみます。テント場から始まる沢に沿ったゴロゴロ石の急登を歩くんですが、ここが暑くて地味にキツかったな~。何度も汗を拭き拭き。

 

残雪に癒されます。あーー冷たくて心地いい。

 

広い草地を過ぎ、ザレた道を進むと・・

 

おぉぉっっ、一面のお花畑の向こうに美しいカールが見えます。

 

13:10薬師岳山荘に着きました。この山荘、途中からはほとんど見えなくて、ほんとうに目の前まで来ると突然姿を現すドッキリ立地に建っています。

 

はて?薬師岳の圏谷群とは?「富山県観光公式サイト・とやま観光ナビ」から引用すると

『東斜面には大規模な氷河地形の薬師岳圏谷(カール)群があり、国の特別天然記念物に指定されています。氷河時代の氷河によってできた椀を半分に割ったような形の、日本アルプスの中でも見事な圏谷と言われています。』

・・・なるほど。薬師岳の見事なカール群は日本でも稀有な存在だったんですね。

疲れていたのでちょっと一休みしたかったんですが、ここで休んだら余計疲れが増しそうなので頑張って足を進めます。行きで出会った女性二人組はここに宿泊するそうで「あなたたちも、ここに泊まって行きなさいよ~」と、へとへとに疲れた身に悪魔の囁きを投げかけてきます。それにしても素晴らしい場所に建ってますね。ここに宿泊して刻々と変わる景色を眺めて過ごすって、なんて贅沢なんでしょう。

 

ちなみに山荘の背後に見えるピークは薬師岳の山頂ではありません。あそこには愛知大学13名の遭難碑が建つ小ピークです。

 

その小ピークを左に巻いたさらに奥の先に薬師岳山頂があるわけですが・・。太郎平小屋から薬師岳方面を見上げた時は「近そうだな」なぁんて高を括っていたんですが、思った以上に距離がありました。

 

このコースは絶景の連続でした。

 

何度も立ち止まっては自然の芸術美とでもいうべきカールを眺め「凄い・・」を連呼します。

 

14:05やーーーっと薬師岳山頂に到着しました。あぁ疲れた。

誰もいない、静かな山頂に風の音だけがヒュゥヒュゥと鳴っています。

 

 

山頂にはお薬師様が祀られ、三角点もありました。薬師岳の向こうには北薬師岳が連なり、その先は立山へと続いています。実は一番最初に計画をたてた時は室堂から五色ヶ原を散策し、薬師岳へ抜けようと思っていましたが、車の回収が面倒でやめてしまったヘタレです。

 

下山時には、この景色をしっかりと目に焼き付けました。

 

帰路は愛知大学13名の遭難碑に寄ってみました。昭和三十八年一月に若い13名もの学生さん達が吹雪でここから東南尾根へ迷い込み、遭難してしまったとのこと。まだ若かったのに・・寒かったろうなぁ、あたたかな温泉に入れてあげたいなぁ。親御さんのもとに「ただいまぁ」って生きて帰りたかったろうな・・。若い人が亡くなるって、本当に切ない。

 

 

下山途中の沢で、ちょっと失礼して頭と顔を洗わせていただきました。キンキンに冷たい水で手が痺れたけれど気持ち良かったなぁー。テント場に戻るとテントが少しだけ増えていました。管理小屋にはおそらく太郎平小屋のご主人かと思える男性がいて、腕組みしながらテント場を見回しています。ビールも売ってましたが、この日は財布の紐がかたいお客さんが多いようであまり売れていない様子。

 

 

晩御飯は例によってフリーズドライのカレーめしと味噌汁です。これから6日間ほぼこんな具合のごはんが続きます。やがて夜になり、この日は疲れもあってグッスリ就寝・・のハズが、ツェルトならではのアレで夜中に何度も目が覚めちゃいます。まぁある程度覚悟はしてましたが、アレが想像以上に酷かった。

つづく。

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