晴れたら山、雨なら温泉、さぁ今日はどっち?

はしご湯のすすめ・日本放浪編

日本半周・2018 山歩き 北アルプス

薬師峠~雲ノ平~高天原~三俣蓮華~黒部五郎・5泊6日テント泊周回・その5~雲ノ平テント場~

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ハイマツの海原の向こうに雲ノ平山荘が見えてきました。ヘリコプターで荷揚げの真っ最中です。

 

木道の周りはお花畑で、

 

いつまでも歩いていたい、そういう登山道です。

 


 

12:30雲ノ平山荘に到着しました。風の音と小鳥のさえずりだけが響く、静かな静かな草原にポツンと建つ小屋は、まるで何か童話の世界に入り込んでしまったかのようです。

ここで初日から抜きつ抜かれつの単独男性も到着。今日は雲ノ平山荘で宿泊だそうです。受付で「今日は混んでますか?」と聞くと「今日はそれほどでもありません」との答え。「空いててよかったですね」と私達が言うと「それがさぁ、昨日薬師岳山荘で前日に雲ノ平に泊まった人がいたから聞いてみたら、最初は空いていたのに夕方近くになると、どこからともなく人が続々と集まって、気が付けば大混雑だったらしぃんだよ」と。実際テント場でも夕方以降夜7時頃まで到着組が絶えませんでした。距離があるぶん、到着時間が読みにくい場所なのかもしれませんね。男性は明日は三俣へ、我が家は高天原へ行くのでここでお別れです。

テントの申し込みも小屋で行います。テントはひとり1000円。小屋からテント場までは20分ほど離れていて、あちらにはビールなどの販売はないので必要な人はここで買って行きます。料金を支払うとタグが貰えるので、それをテントに括り付け支払いの証にします。

逆にテント場にあって小屋にないものがあります。それが水場です。テント場には冷たい水がバシャバシャ流れているのですが、小屋は雨水に頼っているようです。目の前には小さな水の流れもあるんですが、どうやらあれは汲めないんですね。夕方や翌朝には小屋泊まりの人がテント場までわざわざ水を汲みに来たり、顔を洗いに来ていました。

 

ではテント場に向かいましょう。横を流れる小川がまるで庭師が造った庭園のように見えます。

 

途中で群生していたコバイケイソウが凄い!今回の縦走ではあちこちでコバイケイソウの群生を見かけました。どうやら今年は「当たり年」だそうで、行く先々の小屋で「今年は凄い」と、この話題で持ちきりでした。

 

 

この分岐を下るとテント場です。分岐からすぐの登山道横には、あきらかに幕営したと思える丸い整地跡がいくつもあったんで、てっきりここもテント場かと思っていたのですが、実際のテント場はもっと下の方になります。まだ新しい整地だったので、おそらくは少し前の三連休で大混雑し、やむおえずここに設営してしまったのかなぁ?と思います。分岐からずんずん木道を下った、緑色のロープの内側が指定地になります。

 

雲ノ平テント場です。

 


 

パッと見た感じではそれほど広くないように見えますが、実はかなり複雑に入り組んだテント場で、入り口付近のメイン広場の他に、細い沢を渡った奥にもスペースが点在していて、掘り出し物の個室物件があったりします。

 

中には水が流れ込み湿っている場所もあるので、よーーく吟味した方がよさそうです。複雑に入り組んでいるぶん物件探しが楽しいテント場です。

 

我家は手っ取り早く、なにかと便利な入り口付近に陣取りました。ペグは刺さりやすく、張り網を固定する石も豊富でまったく不自由しません。この日は土曜日だったのですが、思ったほど設営数は多くなく、雲ノ平というメルヘンチックな響きが好まれるのか、単独女性ハイカーさんが特に多い印象でした。

 

 

テント場内の水場です。手が痛くなるほどキンキンに冷たい水がジャバジャバ豪快に流れ出ています。小屋で伺ったところ「そのまま飲める」との事でゴクゴク美味しくいただきました。この水場には、小屋のお客さんも汲みに来られていました。ちょっと失礼して洗濯も。当然ながら洗剤なしの水洗いだけになるので、付着した塩分を洗い流すだけですが、それでも洗うのと洗わないのでは全然違います。空気がカラっとしているので、岩の上に置いておくだけでも短時間で乾きました。ただ靴下だけはダメですね~。翌朝になっても乾かず、結局ザックにぶら下げて乾かしながら歩く羽目になりました。

雲ノ平のテント場は、トイレがちょっと弱いです。男性用の小便器と男女共用の大便器が三室あり、清掃は利用者が各自責任を持って汚したら綺麗にしましょうって事のようですが、清掃好きなマメな利用者はいなかったようで、少し前に連休もあったためか新旧さまざまな汚れが付着しまくって凄い事に。(訪問時がたまたまだったかもしれませんが)今回北アルプスを縦走した中では、ここのトイレが断トツでアレでした。ちなみに小屋のトイレもお借りしたんですが、あちらはとても清潔で気持ち良く利用できました。

 

テント設営後は夕方までのんびりと。おかげで、たっぷり休養できました。

 

この日の夕食も当然のようにアルファ米でした。

 

7月22日(日)晴れ

 

昨夜も日没とともに気温はグングン下がり、今朝の気温は5℃。寒いです。そして我家のU.L.ドームシェルターは今日もシッカリ結露していました。雲ノ平の朝はとっても早く、4:30頃に起きるともう半分のテントが撤収されていました。

 

6:00にもなると、山へ行っているご主人様の帰るテントだけがポツンポツンと残され人の気配もなく、ちょっと寂しいテント場です。隣のツェルトのお兄さんは、山岳レースに出場するとかで朝から水晶岳と鷲羽岳を走って戻ってきましたよ。凄い!

 

 

我家は今日は高天原まで移動するだけなので、のんびりです。結露でビシャビシャになったツェルトやシートを干したり、山を眺めながらゆっくり朝ごはんを食べたり・・。

 

では私達もぼちぼち出発しましょう。とてもノンビリとした居心地のいいテント場でした。

 

今日もキッチリいい天気です。そして朝から暑い。

 

高天原方面へ向けて2567地点へ上ると、眼下にポツンと立たずむ雲ノ平山荘が見えます。

 

おっ、布団干しが始まりましたよ。

 

この辺りはとても眺めいいです。ハイマツの海の向こうに薬師岳をはじめ、グルッと360℃の大展望!

 

更に足を進めると、

 

これは凄い。

 

何が凄いって、この箱庭のような池塘の中に、

 

春から初夏へ季節の移ろいがギュっと詰まっているんですよ。

 

自然ってほんとうに素晴らしい。

 

ここからしばらく行くと鬱蒼とした樹林帯に突入し、高天原に向けてずんずんと下ってゆきます。いよいよ雲ノ平とお別れです。最終日に出会った男性は、まだ20代のころ水晶岳から見た草原にポツンと立つ雲ノ平山荘に魅了され「いつかあそこに行きたい」と思いつつ、なかなか願い叶わず70歳を目前にやっと訪れる事ができたと仰ってました。「だってそうだろう?あんな光景を見たら誰だって行ってみたくなるじゃないか」と。

 

高天原までの樹林帯は比較的涼しく、快適に下る事ができました。雲ノ平から高天原まで本当に静かで、擦れ違ったハイカーさんは5組もいませんでした。

 

つづく。

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