2019年5月
泊っていたホテルの部屋の前は広い空き地になっているんですが、ここにたくさんのブタが住み着いています。
(空き地のゴミの中でくつろぐ豚さんファミリー)
その空き地に何故か謎の小さい手桶やペットボトルを持った男性がやってくるんです。その数ひとりふたりじゃないですよ、ほんとうに入れ代わり立ち代わり、トータルで数十人かなりの人数がやってきます。
「おやあ?あの人達はなんだろう?」
と思っていると、おもむろにしゃがみ込みパンツを降ろして、なんとウンコをしました!どうやら部屋の前の広い空き地は、この地域の男性用青空トイレだったようです。
自分の名誉のために言っておきますが意図的に覗くとか、そういう趣味は一切ないですよ。大きく開いた部屋の窓の外にはバーンと空き地(ウンコ場)が広がり、どうしても視界に入っちゃウンです。
「こんな窓の前で堂々とウンコしちゃうって、もしかしたらガラス窓越しだからこっちの姿が見えてないのかなぁ?」とも思って、存在に気が付いてもらおうとベランダに出てオーバーアクションで洗濯物を干してみても、そのすぐ近くで堂々排便開始。もぅまったく人目を気にするそぶりがありません。
そもそも排便は動物なら避けて通れない生理現象だし、子供の頃からこうしていた地域の男性にとっては何も恥ずかしいことじゃないのかも。
ところでその人間達の排便の様子を、すぐ目の前では大小数頭のブタ君たちがジッと静かに見守ってます。そして人間が立ち去るやいなや、そのウンコを皆で群がりパクリ。なんと人間のウンコがブタ君たちの餌になっていました。
これは素晴らしい!
インドでは排便後は紙を使わず水で洗い流すので、ブタが食べても安全なんです。空き地は汚れないしブタくんの餌になるし、これは究極のリサイクルですよ!
ブタ君たちは、とってもお利口さんで、餌を待つワンコのように人間の排便が済むまではジッと目の前で待っています。決して排便中にフライングで突っついたりしません。ただあまりに近づいて待っていると、人間に石をぶつけられて「ぴぎゃゃーー!」と悲鳴をあげていました。
また、ウンコにありつけるのは何頭もいる中でもやっぱり体格のいいブタくんで、小さな子ブタが近づくと大ブタに鼻でポーーンと飛ばされて「ぴぎゃゃーー!」と悲鳴をあげながら空中に舞うんです。なので部屋にいる間は、しょっちゅうブタ君たちの「ぴぎゃゃーー!」が聞こえてきました。
それにしても排便中は目の前でブタ君たちが凝視、背後をキッキキッキと猿が通過するし、すぐ横のホテルでは宿泊客がウロチョロしてるし、あんまり落ち着かないトイレだな~。
気になるのはこの排便広場に女性が一人も来なかったってこと。女性専用の場所がどこかにあるのかなぁ??