マクロードガンジでチベット医学の薬を処方してもらった話

2019年6月

ダライ・ラマ法王の法話会の回でもチラリと触れましたが、インドに来て38日目に初めてお腹を下しました。

 

インドバックパッカー旅といえば下痢になるのが定番の流れらしいのですが、生水・生野菜・果物を盛大に飲み食いしてたのに不思議とここまで少しの軟便にも便秘にもなることもなく奇跡的に(?)無傷でした。このままインドを乗り切れるかと思ってたんですがね~。

 

最初にキツめの下痢が一回。その後はお腹の痛みもなくコントロールできないほどの便意に翻弄されることもなく、一日一回毎朝のトイレがちょっと軟便気味という程度で「お腹を下した」というには初級レベルです。ただ「なんとなくお腹の調子がスッキリしないぞ」が消えない。

 

潜伏期間を考えるとマクロードガンジというよりデリーのちょい不衛生な店で食べた生野菜が怪しいなぁ、などと思いつつ今日もツクラカン・コンプレックスをウロウロ。

 

すると「おや?なにやら人だかりができてるぞ?」

 

中を覗いてみると「おやおや、なにやら薬みたいのを処方してもらってるぞ!?」そういえばマクロードガンジに来る前に先達の旅人さんやフォロワーさんからチラッと「ツクラカンでチベット医学の薬を処方してもらえる」と聞いてました。

というわけで早速チベット医の先生に下痢の後からお腹の不快感が続いていると相談。先生は女性でした。脈拍をとったり顔を診たり触診したり。

 

そして「ぬるま湯を積極的に飲むように」「もし薬が効かないようなら別の薬も出すけれど、それでも良くならないなら西洋医学のドクターにも診てもらうのよ」とのアドバイスを受け処方箋を書いてもらい次は日本でいう薬局のようなコーナーへ。

 

こちらも女性。チベット医学界は女性率が高いのかな?

 

今回処方された薬は三種類です。いずれも薬草から作ったチベット版漢方薬みたいな感じかなぁ。

 

念のためどんな素材か、そしてどんな用途か調べましたとも。まぁ昔からチベットの人達が服用してるものだし似た顔のアジア系の自分にもいけるっしょ、ということでありがたく服用させていただきました。

 

これは日本の正露丸みたいな黒い玉状の薬でなかなかの大玉、飲み込むのが大変でした。これとは別にもうひとまわり小さな玉状の茶色い薬も処方されました。味はいまひとつわからなかったけれど、口に入れた瞬間広がるなんとも言えぬ漢方風味。

 

そして粉薬。

 

これはモロに漢方薬って感じの何かの木の根っこみたいな味がした。(かなり不味い)

 

後日知り合ったチベット人山岳ガイド氏に「マクロードガンジでチベット医の先生に診てもらった」と話したら、チベットの薬草がズラーッと載ったハンディタイプのカラー図鑑を貸してくれました。

 

興味深い内容に一目ぼれして、その本がどうしても欲しくなり「あるかもしれない」と教えてもらったレーの街をあちこち探し回ったけれど結局見つからーず(涙)

 

その日の午後再びツクラカン・コンプレックスに行ってウロウロしていると、背後に強烈な鋭い視線を感じオソルオソル振り返ると「・・・あ、先生」「あなたダメじゃないの、なんでここにいるの!部屋で休んでなきゃ!お湯をしっかりとって消化のいいもの食べなさいよ!」と、あきらかに10歳は年下のチベット医の先生にこっぴどく叱られる。

 

次の日の朝の食堂で「ドクターに消化のいいものと言われたから、何かよさげなものが欲しい」とお願いして出て来たのがコレ。「なっ・・なんすかコレ?」「ポリッジだよ」

 

おそるおそる下の方をすくってみると、なにやら灰色のドロドロが。(こっ・・・これは、たぶん蕎麦!?)ドロドロの蕎麦に甘い蜜とバナナのトッピングがビッシリ。・・・あんまり美味しくなかった(涙)

 

ひたすらお湯だけを飲み続けても飽きて来たんで、マクロードガンジの商店でよく見かける手作り感満載の緑茶を購入。

 

「ぬるいお湯をのみなさい」って言われたけど、お茶もまぁ似てるからだいじょうぶっしょ、というまたも勝手な判断。

 

美味しい緑茶でした。

 

その後に別の薬も処方してもらい腸の不調は最初の頃と比べるとだいぶ楽になったんですが、それでも(なんとなーーーく妙な違和感)がスッキリと消えず。

チベット医の先生に西洋の病院にも行きなさいとアドバイスを受けてから数週間後(遅っっ)にマナリの病院で検便したら思いもしなかったトホホな原因が判明しました。それについてはまた別記事で。

▼結局原因はなんだったのかコチラの記事をどうぞ。
【インドでまさかの寄生虫】マナリの病院へ行く
https://hashigoyu.com/around-the-world/325/

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