赤湯温泉 山口館 2007年6月

温泉の写真撮影についてご主人に伺うと普通に温泉だけを撮るのは問題ない、ヌードとかそういうのはダメということでした。

2022年5月再訪時の変更事項

2007年6月訪問時は混浴利用だった「薬師湯」「たまご湯」の日中~18時は男性用となりました。この間に女性が利用できるのは青湯のみのようです。18時~20時は男女入れ替え、20時以降朝まではフリー利用。館内休憩利用は休止中。

車で進入できる場所も2007年当時より手前の小日橋までになっています。

 

赤湯温泉 山口館 2007年6月

赤湯温泉へのアクセスは、苗場スキー場・苗場プリンスホテル脇を案内看板の通りに進んで行く。しばらくは舗装道路だが、段々と道幅細くなり路面もダート道路になってくる。とにかくそのまま進むと、二股に分岐する箇所に出る。右手林道にはクサリがしてあって車は通行禁止、左手林道を進むと空きスペースがあるのでそこが駐車場となっている。そこまで到着すると、赤湯温泉まで行く案内看板が設置してあるのですぐに分かるでしょう。(2022年6月時点では、旧ゲート手前の小日橋の横が駐車スペースとなっていました)

そこからは徒歩にて登山道を進みます。軽装ではなく、きちんとした登山の装備等は欠かせません。

山口館のお風呂は三つあります。二つは混浴、一つは昼間のみ女性専用の浴槽があります。雑誌や本に多く掲載されている浴槽が「たまご湯」、山口館メインの混浴浴槽です。とても天気がいい日で、爽やかな渓流沿いの中、誰も居ない露天風呂を独占状態で利用できるなんぞとは、何とも贅沢です。雪解けで川の水量は多くありましたが・・・。見た目にも黄褐色濁りの湯、鉄錆臭味に土類臭、弱甘味がします。肌に引っ掛かかり感のある湯でもあります。浴槽内で三つに仕切られていて、それぞれ温度が異なっています。奥から43℃・40℃・37℃の温度設定でした。源泉は足元湧出で、ブクブクとアブクと共に、浴槽内数箇所より湧出しているのが分かります。山中にあり開放感は抜群、長湯して満喫してしまいました。

もう一つある混浴の「薬師湯」です。こちらは屋根掛けされていて、半露天風呂になっています。ここも浴槽底部よりブクブクとお湯が自然湧出しています。長方形の木枠浴槽で2-3人で適当な広さがあります。緑笹色の半濁りの湯は40℃と温めでした。ただ気になるのは浴槽の構造上、掛け湯した後の汚れたお湯が、再度浴槽へ戻りやすい造りになっている事です。その影響のせいもあってか、鮮度面で疑問が残る「薬師湯」でした。

鮮度が良好でお湯が良かった「青の湯」。昼間は女性専用ですが、他にお客さんがいなかったので了解を得て利用。4-5人サイズの岩風呂浴槽がそれ。女性専用の時間帯があるため、周囲からの視線をさえぎる様な造りになっています。ココの浴槽だけは足元湧出ではありません。塩ビより浴槽縁に源泉の投入がありました。他の混浴浴槽と違い、鉄分系の濁りが全くと言っていいほどありません。薄っすらと貝汁澄まし色のお湯は、鮮度がよく満足できます。

山口館の建物より上流へ数メートル行ったところに、温泉が湧出しているポイントがあるとの事だったので行ってみた。確かに温泉らしきものがプクプクブクブクと湧いていて、その周辺は赤茶に変色している。しかしながら、入湯するには適さないほど低温なので見学のみで入湯はパス。温いというより冷たいといったほうが正解。
(三昧・2007年6月)


苗場山への登山道を約2時間歩いて辿りつく一軒宿です。登山道入口近くにある、お宿指定の駐車スペースから徒歩スタート。

ハイキングにはうってつけの抜けるような晴天の下、歩き始めは緑の木々が茂る砂利道を数分、やがて沢にかかる橋があらわれるのですが、なんと豪快に折れ曲がり見るも危険な状態に・・。

沢を渡るとお次は急な上りが続きます。この道、階段状に木の根が這い、歩きやすいんだか、歩きにくいんだか・・。訪問時はまだ早朝だった為か、まだ人の歩いた形跡がなく、張りめぐされた蜘蛛の糸がやたら顔に絡んできて鬱陶しいのであります。途中、なぜか山道のど真ん中で座って寛ぐフクロウがいたり、岩の上に置き去りにされた動物のウンチを危うく鷲掴みしそうになったりしながら、山道で唯一携帯が通じる休憩ポイント「見返りの松」に到着。ここから先は緑深い樹木の下り道が赤湯温泉へと続きます。

やがて見えてきた赤湯温泉山口館は、美しく澄んだ渓流沿いに素朴な山小屋と露天風呂とが点在、周囲は山々に囲まれ、これぞ深山の一軒宿といった趣。訪問時は他に湯浴み客もなく、山の湯を二人占め状態でした。

露天風呂は三箇所あり、基本的には全て混浴ですが、明るいうちは一箇所のみ女性用となるようです。まずは山口館のメイン露天風呂でもある「玉子湯」へ。清流のすぐ横に位置する素晴らしいロケーションで、大きく三つに仕切られた浴槽は、手前から順に3~4人、3人、2人サイズとなっています。一番奥の2人サイズ槽の底からブクブクと熱い湯が常に自噴し、その横の浴槽へと流れ込む仕組み。流れ込み槽でも少しばかりのブクブク自噴が見られます。湯は完全黄土濁りの鉄臭漂うギチギチ浴感。なにしろ気持ちいいのが湧出の多い一番奥の小浴槽です。ちょい熱めですが、湧きたてホヤホヤの湯をたっぷり楽しむ事ができました。

お次は玉子湯の隣に位置する「薬師湯」です。ここは屋根がけされた半露天状態。2人サイズの長方形浴槽に薄笹半濁りの湯が満たされています。金気漂うギシギシ湯で、数箇所より足元自噴も見られますが、根本的に湧出量が少ないのか、随分「なまり気味」で、あまり気持ちのいい状態ではありませんでした。

最後に昼間は女性用となる「青湯」です。が、なにしろ訪問時は他にお客さんがなかったので、こちらも夫婦で貸切利用させていただきました。4人サイズの石組み浴槽には、貝汁濁りの鉄臭漂うギチギチ湯が溢れています。この浴槽だけは足元湧出はなく、投入湯での掛け流しとなっていました。足元湧出浴槽に感動した山口館でしたが、単純に鮮度だけ見ると、この浴槽が一番でした。ちなみに、この青湯の周囲には温泉目当てに集まる蛇が数匹、危うく踏んづけそうになってしまった。

その後、河原で湧出する湯を見学し帰路につきました。気が付けば実に2時間半近くも湯に浸かってしまい、帰りの登山道は体がのぼせてしまってチョット大変でした。
(まぐぞー・2007年6月)

▼右が登山道・左の奥が駐車スペース(※2022年5月は手前の小日橋までしか車で行けませんでした)

▼登山道入口にある赤湯温泉の案内板

▼歩いてすぐの橋が真っ二つに折れていました

▼木の根が這う登山道

▼細い道にゴロタ石が転がります

▼携帯電話が通じるポイント

▼ギンリュウソウの群れ

▼やがて辿りつく橋を渡ると赤湯温泉はすぐそこ

▼赤湯温泉 山口館

▼温泉の案内

▼コンセイ様

▼まずは玉子湯へ

▼足元からブクブク湧出

▼渓流がすぐ目の前です

▼湯浴み中に空を見上げると輪が出ていました

▼薬師湯(量は少ないですが足元自噴が見られます)

▼青湯(昼間は女性用になります)

▼浴槽

▼湯口

▼こちらも渓流のすぐ横に浴槽

▼青湯付近から見た橋

赤湯温泉山口館2022年5月訪問レポ

山地図アプリと紙地図

山の温泉に行くのに必要な登山マップは「YAMAP」や「ヤマレコ」で無料ダウンロードできます。無料でひと月にダウンロードできる地図数は限られますが、頻繁に行かなければ十分だと思います。地図アプリの他に、もしスマホが使えなくなった時のために紙の地図も携帯されると安心です。

赤湯温泉 山口館 データ

山口館公式サイトによると小日橋から林道と登山道を歩いて2時間15分くらい。登山装備・入山届は必須です。

入山前に駐車スペース・登山道・温泉利用の最新情報を赤湯温泉山口館の公式サイトで確認されることを強くおすすめします。

新潟県南魚沼郡湯沢町三国
025-772-4125
立ち寄り時間要問合せ
500円
訪問:2007年6月

赤湯温泉 山口館 温泉分析

薬師の湯 ナトリウム-塩化物泉 51.4℃ pH=6.5 17.5L/min(自然湧出) 蒸発残留物=3023mg Na=449.0mg K=11.8 Mg=17.0 Ca=328.7 Cl=971.5 HCO3=304.3 SO4=419.0 H2SiO3=110.5 (H16.7.27)※玉子の湯・青の湯の分析データは、数値に不確かな部分があるので転記しません。

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