笠松鉱泉 笠松旅館(閉業)

笠松鉱泉笠松旅館は閉業されたそうです。(現地確認済)

山間にある鉱泉の一軒宿。山深い林道を走行中に突然目の前に現れ引き込まれるように立寄ってみる。民家のような古びた鄙び系建物の外観だ。

入湯をお願いすると10分ほど待ってくれという。鉱泉を沸かしているのかな?浴室を清掃しているのかな?とにかく待つことにする。浴室までは生活感漂う廊下を進んで向かう。旅館というらしいが現在では宿泊を受付けているかは不明で、なんともB級ムードが漂いまくっている旅館です。

8畳間の浴室の一角に2人用タイル浴槽がありすぐ隣には洗濯機が配置されている。蛇口カランより鉱泉が出てくる仕組みで、通常は溜め湯状態になっている。カランを捻り加熱された鉱泉をドンドコ投入し、新鮮な掛け流し湯を味わおう。温度も各自で調整でき、好みの湯温に設定できるようになっています。湯はほとんど無色透明、僅かに微白濁、穀物薬品臭?のような変わった香りがします。浴後はサラッとした肌触りで夏向きの湯と言えるでしょう。浴槽内に今では塞がれた穴があります。以前は循環濾過をしていたのでしょうか。
(三昧・2006年8月)


奥羽本線にそって走る林道沿いの一軒宿。林道といっても比較的整備されているので走りやすい。笠松鉱泉は周囲を背の高い針葉樹に囲まれ、まるで炭焼き農家のような佇まいです。ただ、真夏の訪問だったので車を停めてから玄関へ辿りつくまでのアブ攻撃が凄かった。館内は素朴な一般のお宅といった感じで、玄関を入るとすぐ目の前が家人の寛ぐ居間となっています。居間ではお仏壇を守るように犬が寝そべりこちらを凝視、そして大きな黒猫がトコトコと近づいて来て、またもや凝視。

浴室は内湯がひとつのみの貸切利用。洗濯機やバケツが置かれ、妙に生活感漂う浴室です。浴槽は1~2人サイズの四角いものがひとつあり、仄かな濁りのある加熱湯が満たされています。基本は加熱掛け流しのようですが、好みにより蛇口で非加熱源泉も自由投入できる仕組みです。

源泉はこのテの鉱泉でよく感じる穀物というか、薬っぽさというか、そういう独特の香りと味のするもの。チラホラと細かな湯花も見られます。浴後はサラサラ感があり、サッパリとした爽快感。しばらくの間、皮膚に付いた鉱泉臭が消えませんでした。
(まぐぞー・2006年8月)

▼笠松鉱泉 外観

▼「いらっしゃ~い」

▼おめめキラリン☆

▼笠松鉱泉 浴室

▼浴槽

笠松鉱泉 笠松旅館 データ

山形県米沢市大沢883
立寄り時間要問合せ
冬季休業
300円
訪問:2006年8月

笠松鉱泉 笠松旅館 温泉分析

笠松温泉 単純温泉 25.0℃ pH=7.5 22.2L/min 固形物総量=232.6mg K=6.1mg Na=55.9 NH4=1.5 Ca=8.1 Mg=1.8 Fe2=1.7 Al=0.9 Cl=68.0 SO4=49.3 HCO3=26.9 HS=0.2 H2SiO3=33.2 CO2=1.5 H2S=0.1(S25.11.27)

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