周囲も薄暗くなり始めた時分、「掛け流しの湯」というノボリが目に付いたので立寄る。宿泊客の夕食準備中にも関わらず快く立寄り対応していただけました。3-4人サイズのタイル張り内湯はごく普通のシンプルなもの。中央湯口より少量の源泉を投入している。源泉は56.2℃と熱めなのでそんなにたくさんの量は投入できないのでしょう。柄杓が置いてあって飲泉も可能のようです。無色透明、柔らかな温泉臭のお湯は43℃と適温で掛け流し。
内湯より裸で直接移動できる露天風呂もあります。この露天風呂、一言でいうならば円形の岩石?風呂を中央で仕切り板で区切っていて、男女別に分けたような造りとなっている。元々は混浴だったものと推測。塩ビホースより勢いよく源泉25L/minほどを浴槽へ投入。浴槽中央岩石組み湯口よりも少量の湯が浴槽へ落とされています。露天風呂からの周囲の木々が紅葉するといい湯浴みになるかもしれません。眼下の川の流れの音が心地よく聞こえています。無色透明、やさしい温泉臭にちょいキシむ浴感があります。湯口57℃、浴槽温度は43-44℃と適温でした。
(三昧・2007年9月)
湯野上温泉街に点在する旅館群の一軒、中規模観光旅館といった佇まいの紫泉です。訪問時はこれから宿泊客の夕食タイムという頃合らしく、館内には美味しそうな香りがプンプン漂っていました。館内には男女別に内湯+露天風呂があります。
脱衣所を抜けるとまずは内湯ですが、女性側は5人サイズの長方形タイル浴槽がひとつ。湯口より無色透明の熱い湯が少量投入され、浴槽内で適温の掛け流しとなっています。弱スベ感の湯は弱い温泉臭が漂い、投入量が少ないわりには綺麗な湯が楽しめ、なかなかです。もしかしたら、湯をはりかえたばかりだったのかも?
続く露天風呂は細い小道を裸移動ですが、ちょっと寒い時期には辛いかもしれません。構造的に以前は混浴だったものを突貫的に男女別にした感じがします。投入量は内湯と比べ圧倒的に露天風呂の方が多く、お湯だけみるなら、こちらの方が断然良いです。訪問時はすっかり暗くなっていたので周囲の景色はあまりのぞめなかったのですが、目の前には樹木が茂り、雰囲気良さそうでした。
(まぐぞー・2007年9月)
▼紫泉 外観
▼男性内湯(浸かった様子)
▼湯口
▼内湯から露天風呂への通路
▼男性側露天風呂
▼露天風呂湯口
▼女性内湯
▼湯口
▼内湯から露天風呂への通路
▼女性側露天風呂
湯野上温泉 紫泉 データ
福島県南会津郡下郷町湯野上832
0241-68-2508
※現在は立ち寄り入浴を受付けていないようです。正確な情報は直接確認ください。以下の情報は訪問当時のものです。
立寄り時間要問合せ
500円
訪問:2007年9月
湯野上温泉 紫泉 温泉分析
居平貯湯槽(1・2・3・5・8号源泉混合泉) 単純温泉(Na-Cl・SO4) 56.2℃ 1485L/min(動力) pH=8.2 溶存物質計=411.4mg Li=0.2mg Na=105.1(83.24mv%) K=4.7 Mg=0.2 Ca=15.0 F=1.2 Cl=85.1(43.96) Br=0.2 NO3=0.9 SO4=102.0(38.83) HCO3=53.1 H2SiO3=33.4 HBO2=9.8 HAsO2=0.5 As=0.3 (H16.2.6)