夫婦揃って黄熱病予防接種の副反応に苦しんだ
長期旅行をする人なら誰もが一度は接種を考える各種ワクチン。黄熱病、狂犬病、A型肝炎・・いろいろあるけれど、接種するかしないかは個々の考えによるのでここでは省略。
そのワクチン各種は日本で接種するとべらぼうに高いけれど、バンコクのスネークファームだと安値で受けられるっていうのも、いまじゃあまりにも有名でちょいと検索すればそのテの解説や手順を記したページがゾロゾロ出てくるんでこれも省略。
じゃあ今回、何が言いたいかっていうと、夫婦揃って黄熱病予防接種の副反応に苦しんだってこと。
これまで比較的健康体で、過去の予防接種や検査前処置等々の薬剤で具合悪くなったとか一切なかったんで「まぁ副反応なんてめったに起こらないっしょ」なんて気楽に考えていたら、二人そろって強烈なコークスクリューブローをお見舞いされた形となりました。
日本旅行医学会のページによると
ってことですが、ぜんぜん微熱じゃなかったよぉ。
まぁ、あくまでも上記の引用部は一般例であって、人によって副反応の出かたは違うんだと思います。その例として、まぐぞーは接種当日の夜から38.5℃、三昧は接種5日目に40℃近い副反応(と思われる発熱症状)が出現しました。
あと、これは狂犬病の予防接種についてですが、訪問前にネット情報で検索したところ「タイで接種すると全3回・日数は約1ヵ月かかる」とあるんで、「1ヵ月かかるなら面倒だし、ま、いっか」と接種しなかったんですが、これに関してもいずれ詳しい記事にしますが、その後ちょっとばかり騒動が起きまして、
まぁ・・アレがアレして、早いハナシが狂犬病ワクチンを全5回打つハメになりました。とほほ・・。
※あの時、狂犬病ワクチン接種しときゃよかった・・と激しく後悔した顛末。
で、その時ドクターから聞いて知ったんですが、
2019年1月現在、タイの狂犬病暴露前(咬まれる前)ワクチン接種はたった2回、約1週間で完了!
なんだそーです。接種回数3回とか、約1ヵ月かかるとかの古い情報しか持っていなかった我家。「なにぃ~っっ!?ソレ知ってたらスネークファームで黄熱病と一緒に予防接種したのに!」と思わず診察室でドクターに言っちゃいました。
ネットは古情報が残っていることが多いので、日々自分自身で最新情報を確認しなくちゃダメと反省しました。特に予防接種などは訪問前に医療機関に直接確認するくらいの気持ちで挑んだ方がいいと思います。
まぁ、そんなワケで、この狂犬病の話は別の記事で詳しく書くとして・・・黄熱病の副反応に話は戻ります。
バンコク・スネークファーム名物のお爺ちゃんドクターに問診を受け、黄熱病の予防接種を受けたいことを告げ、「ケニアに行くのか?」と聞かれ、「まだわからないけど行くかもしれないし」とこたえると「ケニアスペシャルぅ~」と一言。「ケニアスペシャル」という特別な黄熱病ワクチンでもあるのかと思ったら、そうじゃなかったみたい。
ちなみに女性は妊娠の可能性を聞かれると思います。私ぐらいの年齢になると更年期にもう入っているのか?というアプローチから質問されると思います。それはいつから始まったのか?など詳しく聞かれました。
そんなわけで、黄熱病ワクチンを打ち、無事イエローカードをゲット。
バンコク市民憩いの場ルンピ二公園をのんびり散策し、宿泊していたホステルへは夕方頃戻りました。
そして夕食・シャワーを終え、いつものように夜10時頃には就寝。この時までは、まーーったく異常なしでした。
ところが真夜中、何やら妙な熱苦しさで目が覚めます。
「おやぁ?なんか体がやけに重いぞぉ?」
この感覚は間違いなく熱があるなぁ、どれどれ何度くらいかな?何気なく体温を測ってみると
38.5℃!
熱に加えてやたら背中が痛い!
場所柄デング熱の可能性が頭を過るも、黄熱病ワクチンの副反応に背面痛があることも知っていたので「ああ、これかぁ・・」と素直に状況を受け入れる。もし丸1日経っても熱が下がらなければ、デング熱やマラリアの疑いを排除するため念のため病院へ行ってチェックしてもらおう、なんて考えてました。
その後は熱を測らなかったものの、感覚的に更に上昇した感が強く背面痛も重くなる一方。熱よりもむしろ背面痛がツライ。インフルエンザなら関節が痛くなったりするけれど、とにかく背面。いや~~っっもぅホントにキツかった。
幸い症状は12時間ほどでピタリと収まり、その後は何ごともなかったかのように完全回復。まぁ今回の件に関しては病院に行ったわけじゃないので、黄熱病の副反応かどうか正直「わからない」というのがホントのとこですが、まぁタイミング的に考えてもやっぱりそうかなぁ・・って考えますって。
更にワクチン接種5日目には、今度は三昧の方が40℃近い高熱と背面痛という、まったく同じ症状になりまして、さすがにこの時はあまりに熱が高いんで病院へ。
今回バンコクで黄熱病ワクチンを接種しましたが、我家のようにアジア諸国を巡っている最中に副反応が出ると、それが本当に副反応なのか、デング熱やマラリアなのか、かなり不安な状況に陥るわけですよ。人によっては重症化する場合もあるようなので、仕事絡みの渡航などでイエローカードがどうしても必要であればもう渋々でもワクチン打つしかないんで、その時は日本で接種しちゃった方が「もしもの時」に安心と思います。
破傷風予防接種
2019年3月7日追記
3週間ほどミャンマーを旅行し、一昨日再びバンコクにやってきました。今回はトランジットなので数日の滞在の後、次の国へ飛び立ちます。
その間に、破傷風の追加接種(日本で2回接種済)でもしておこうと、再びバンコクのスネークファームへ行きました。診察室では例によってお爺ちゃんドクターがちょこんと椅子に座り、私の顔を見て「おいで、おいで」と。
破傷風は既に日本で2回接種しているので、今日は追加接種だけ受けたいことを告げると、「破傷風だけのはないよ、混合しかないよ」とのこと。「ジフテリアと百日咳と破傷風でいいかい?」(ジフテリアかぁ・・もう最近じゃ日本で聞かなくなった過去の病気だなぁ。そうか、海外ではまだあるんだ)せっかくなので、お願いすることにしました。
スネークファームではドクターの診察後に、同じ建物内の会計窓口でワクチンを購入し、看護師さんに接種してもらいます。で、支払金額ですが・・
ひとりにつき診察料50B(約175円)+三種混合ワクチン650B(約2275円)
これが二人分だから・・・
1400B(約4900円)・・・よんせんきゅうひゃくえんっっ!
今回はトランジットのためのタイ滞在なので、あまり現金を持ってませんでした。訪問前は破傷風の単独接種で「数百円で済むだろ~」なんて思ってたら、あれまぁ、なんということでしょう。実は前回も予想を超える高額の支払額に現金が足らず(カード不可)、お姉さんたちの失笑付きで敷地内のATMを案内されたという・・。
痛い。注射はぜんぜん痛くなかったけれど、この出費は痛すぎる。
まぁ、でも、これからの安心料と思えば4900円なんて安い安い!(と自分に言い聞かせる)