
2019年3月16日
一昨日キャンディからダンブッラへバスでやってきて、昨日は炎天下の山登り・・・じゃなくシギリヤロック観光。微妙にお疲れ気味の体を引きづって、今日はダンブッラ石窟寺院(ダンブッラの黄金寺院)に行ってきます。
これから向かう石窟寺院、実はどんなところかダンブッラに来るまで知らず、なんと世界遺産に登録されていることすら初めて知ったという。そんな無知人間の私は最初「別に行かなくてもいいっかな」なぁんて思ってたんですが、情報を仕入れた三昧から「洞窟の中に仏像がいっぱいあるんだって」と聞き、「ん?それは、おもしろそうだぞ」と、ちょっくら行ってみることにしました。
結果としては訪問して良かったです。シギリヤロックが壮大なアウトドア系遺跡なら、こちらはギュっと濃厚なインドア系。薄暗い石窟内に鮮やかな仏像が並び、そしてぼんやりと浮かび上がる様子は神秘的な美しさがありました。そして何より素晴らしいのが鮮やかに残る壁画の数々。これはもう実際に足を運んで生で見てほしいです。
宿泊していたゲストハウスから石窟寺院までは徒歩で40分ほど。ゆっくり散歩がてら歩いて行こうかな、なぁんて最初は思っていたんですが・・・あまりの暑さに・・・

目の前を通ったトゥクトゥクの運転手さんと目が合って乗っちゃいました。あと10年若かったら徒歩で普通に行ったと思われます。料金は250スリランカルピー(140円)でした。これが高いのか妥当なのかわかりませんが、ドライバーさんの言い値そのまんまです。
2019年ダンブッラ石窟寺院チケット売り場問題

「ここがチケット売り場だよ」って連れて来られたのが、周辺を雑木に囲まれた鄙び系のこちら。ダンブッラの石窟寺院はちょっとした山の上にあって、そのふもとにチケット売り場がある形になります。
→ダンブッラ石窟寺院チケット売り場をGoogleマップでみる
この山の反対側には、もうひとつの入り口「ダンブッラの黄金寺院(Golden Temple)」の正面玄関があって、そちらは交通量の多いバス通りに面し、大きな黄金仏がドーンと鎮座して参拝客を迎え入れています。誰が見てもそちらがメインゲートなんですが、なんとビックリ2019年3月の訪問時点では石窟寺院のチケット売り場がありませんでした。
ということは、どういうことかといいますと、黄金寺院の正面玄関側から入っちゃったら、チケットを買うためだけに一山越えて、さらに再び山の上に戻らなきゃいけないという。
つまり、こういうことです。(イメージです)

めちゃめちゃ体育会系。
ハナシはチケットセンターに戻ります。
金庫番風のマダムが悠々と椅子に座るその目の前で、お猿さんがゴミ袋を漁る鄙び系のチケット窓口です。

1500スリランカルピーでした。これを書いてる2020年11月時点のレートで840円くらいです。

チケット売り場からはグイグイと登ります。昨日に引き続き山登り系観光が続きます。き・・きつい。

お猿さんがいました。

山の上の石窟寺院入口までやってきました。スリランカの寺院は靴を脱いで参拝しなきゃならないので、ここで靴を預けます。

料金は後払いで靴の受け取り時に少しばかりのお金を支払います。訪問時は25スリランカルピーでした。(約14円)

バケツの入った水を飲むワンコをジィィ――と熱いまなざしで見つめるお猿さん。水が飲みたいのかな?
ダンブッラ石窟寺院

いよいよ石窟寺院へ入ります。ここで服装チェックがあります。海外の寺院は仏教に限らず足が見えるとダメとか、肩が出ているとダメとか、宗教によっては髪が見えるのはダメとか服装チェックがあるところが多いです。

岩盤沿いに全部で五つの石窟があり、それぞれ仏像やヒンドゥー教の神様がおさめられています。それでは手前から順番に見ていきましょうか。ダンブッラの石窟は入り口に近いところが古く、奥に行くほど新しい時代になります。

第一窟です。
中に入ると空間いっぱいに大きな寝釈迦様。入り口の大きさからして、この寝釈迦様サイズ「どうやって中に入れた?」と最初は思ったけれど、なんとここの岩窟を彫った寝釈迦様のようです。
石窟そのものは、それほど狭くないんですが、なにしろ寝釈迦様がビッグサイズなので人の行き来するスペースが狭く、ギュウギュウ感があります。

寝釈迦様はがっつり起きてました。

何やら花のような絵が描かれた足の裏は真っ赤っか。こうして足の裏が赤くなっているのは、昔の王様がインドからスリランカへやってきた時に手足が赤土で真っ赤だったことに由来するとのこと。

お釈迦様とお弟子さんのツーショット。

第二窟です。

一歩足を踏み込むと、さきほどの狭い空間に寝釈迦様がパツパツに横たわっていた第一窟とうってかわって、この広々とした空間に「おっ!」となります。

薄暗い石窟の中に並ぶ仏像の数々。

仏塔もありました。

この第二窟は天井や壁に描かれた鮮やかな壁画が見事なんです。

お釈迦様にまつわる壁画のようですが意味がわからーず。こういう時にガイドさんがいると楽しみが倍増だと思います。

欧米のご老人を連れたガイドさんが「~の戦い・・」と言っていた壁画。ゾウさんに人がすっ飛ばされてます。

この第二窟は圧巻の一言。いつまでいても時間が足らないです。

第二窟の一角に柵で囲われた水瓶がありました。その水瓶の真上の天井からポチャーン、ポチャーンと水が滴り落ちてきます。この瓶の水は不思議なことに減りも増えもしないそーで、聖なる水として崇められているとのこと。

この第二窟は最後にもう一度見学してしまうほどお気に入り。

圧巻の第二窟以降の第三窟・第四窟・第五窟は・・・

すみません!記憶薄く、どれがどの窟だったか??状態です。

岩盤が迫り、かなりの圧迫感。
どの窟だったか忘れてしまったけれど、入り口に何やら小さな超音波音のようなものを発する機械が取り付けてあって、私はコウモリ除けだと思うんですが、スタッフの男性にこの機械は何?って聞いたけど「なんだろうね?わからない」でした。

外は炎天下で地面が熱々に熱せられています。熱すぎて誰も歩いていない。完全素足で挑んでみたらビックリするほどの熱鉄板状態で、半泣きになりながら日陰に逃げ込みました。下手したら火傷するんじゃない?

その炎天下の下でスタッフの男性と猿との静かなる戦いが繰り広げられてました。

境内にはスリランカの他の寺院同様に立派な菩提樹の木がありました。いい木陰になっていて、ここだけ満員御礼。仏旗が風にはためいていました。
ダンブッラの黄金寺院へ

お次はチケット売り場とは反対の麓にある黄金寺院(巨大黄金仏)へ行きます。途中に眺めのいい場所がありました。こうして見るとダンブッラは本当に小さな町なんだなぁ・・・。

おっ!あれは昨日行ったシギリヤロックとピドゥランガラではないですか!元々この石窟寺院は修行僧が住んでいたというから、なるほどねぇ・・と思いました。


お猿さんの見守る階段をずんずん下ります。

木の上からも熱視線。

途中にあったジュース屋さん。あまりの暑さに喉が渇いて買ってしまった。注文したらその場で絞ってくれる柑橘ジュース、すっぱくておいしかった。
上から来ても下から来ても、ちょうど飲み物が欲しくなる絶妙なポイントにありました。

黄金仏が近づいてきました。

黄金仏の視線の先にはシギリヤロックと祈りの山ピドゥランガラが見えます。

足元まで下りてきました。かなり凛々しい顔の黄金仏様です。説法印をがっつりと結んでます。

さすがゾウの本場、かなりリアルなゾウさんの像もありました。

デフォルメされまくった台湾のゾウさんとはまったく違います。

皆が階段を上がっていくのでついて行きました。

上は広い祈りの場になってました。ここでみんな黄金仏様を拝んでいます。炎天下でとにかく暑いので、わずかな日陰が大人気。

お供え物の花を物色するお猿さん。

大勢の僧侶の像。

バス通りの方から引きで黄金仏様を見てみました。下の土台部分がなかなかのB級っぷりです。下の愛嬌のある顔はカーラ?
かなり見ごたえあったダンブッラの石窟寺院でした。

