2019年3月17日
シギリヤロックと岩窟寺院を満喫したダンブッラから、きょうは次の目的地アヌラーダプラへ移動します。
スリランカに来るまでは名前すら知らなかったアヌラーダブラ。シギリヤロックを見学しているうちに、アヌラーダプラはスリランカ最古の都があった仏教伝来の地で、キャンディ、ポロンナルワと共にその地を結ぶと三角形になることから「文化三角地帯」と呼ばれ、古の時代からスリランカ人そして仏教をもたらされた周辺のアジア諸国の人々にとって、大切な仏教巡礼の地とされているようです。
仏教の巡礼地・・・なんともいい響きじゃないですか。これはもぅ行くしかありません。
ダンブッラからアヌラーダブラへはバスで一本、約1時間半ほどの行程です。乗り場はダンブッラのメイン通り、シギリヤロックへ行く際にバスに乗ったあのバス乗り場です。
周辺にいる人にアヌラーダプラに行きたいって言っておくと、誰かしらバスが来たら教えてくれるハズ。スリランカ人は旅人に親切ですよ。
やってきたバスはキャンディとアヌラーダプラを結ぶ43番のバスでした。そういえばキャンディのバスターミナルでダンブッラ行きのバスを教えてくれた人が「41・42・43番」が行くと言ってました。
日本の中古車だぁ~。
こぢんまりとしたエアコンバス。ダンブッラは始発ではないけれど余裕で座れました。運賃の支払いは座席に着いた後に車掌さんが回収に来ます。
ひとり220スリランカルピーでした。日本円で121円くらいです。スリランカはバス代が安くてホントに助かる~。
小さなダンブッラの町をアッサリと抜け、景色はスリランカお馴染みの田畑へ。
そして瑞々しい湖水が見えてきたころ、アヌラーダプラに到着。所要時間約1時間半は景色を眺めているうちに、あっという間でした。
バスが到着したのはコチラのニューバスステーションです。
→ニュータウンバスステーションをGoogleマップでみる
アヌラータブラにはニューバスステーションとオールドバスステーションが、街のメインバスステーションとしてあります。
はじめてやってきたアヌラーダプラは、これまで滞在したスリランカのどの街よりも素朴でした。
アヌラーダプラ・ウィークエンドマーケット(Anuradhapura Public Fair)
バスステーションから徒歩で行けるゲストハウスに荷物を置いて、さっそく町を散策します。まずは開催されていたウィークエンドマーケットへ。先ほどのバスステーションのすぐ近く、Kumbichchan Kulama Tank(貯水池)のすぐ横です。
→Anuradhapura Public Fair(ウィークエンドマーケット)をGoogleマップでみる
ウィークエンドマーケットというと観光向けをイメージしちゃいますが、主に農産物や海産物などを販売する地元民向けです。
私達の手が出せそうなものはほとんどありません。でも、こういうマーケットはぶらぶらと眺め歩くだけでワクワク。
さすが海に囲まれたスリランカ、鮮魚が充実しています。
自炊ができるゲストハウスなら買って調理したかった!
この農産物の充実さ。スリランカに来る前に旅したミャンマーではあまり鮮度のよくない農産物が売られていることが多かったんですが、ここスリランカではピッカピカの鮮度の良さそうな作物が並んでました。
いやもぅ、ほんと、自炊できるゲストハウスにすればよかった・・・。
ヤシの実が売られてました。これなら私たちも気軽に手が出せます。スリランカでは、この黄色いのが「飲むヤシの実」なんだそうです。
一個買って飲んでみました。画像がおもいっきりボケちゃってます。一個60スリランカルピーでした。(約33円)茶色や緑色のヤシの実は何度も飲んだことあるけど黄色いのは初めて。味は他のヤシの実と同じ、ヨーグルトを薄めたような感じでした。
男性が一個買って、その場で豪快に一気飲み。スリランカでは、こうして通りがかりの人がミネラルウォーターを買うように気軽にヤシの実で喉を潤していきます。
ウィークエンド市場を散策した後は、ちょっと遅めのランチを町の食堂で。定番のカレーは好きな具を選んで乗せてもらいます。スリランカでは手でカレーを食べる人が多いんですが、これが結構難しい。ご飯をどう固めてもボロボロ崩れてうまく口に運べないんですよね。この頃には手で食べるのを諦めてフォークを使うようになってました。ちなみに好きな具はチキンとカツオとオクラです。
スリランカは、どこへ行っても必ずといっていいほど庶民的なスィーツのお店も点在してます。
大定番のソフトクリーム(30スリランカルピー/約16円)と・・・
ココアとバナナのシェイク(値段忘れ)。隣の席の親子が飲んでいたのが美味しそうで「これと同じのちょうだい」で注文。暑いアヌラーダプラでこの冷たいおやつは無条件においしかった~。
アヌラーダプラ計画停電問題
実はここアヌラーダプラで、スリランカ初の停電を経験しました。
アヌラーダプラには三泊四日の滞在でしたが、うち二日間で停電が起きました。しかも両日ともに昼過ぎから夕方18時半頃、夜21時頃から22時15分頃までと、ほぼ同じ時間なんですね。その時はまだ知らなかったんですが、スリランカの町では場所によって計画停電を行っているようです。
停電する時間帯はインターネットでも発表されているようで、アヌラーダプラの人達はもう慣れっこというか、停電だからといって騒ぐわけでもなく、いつもと同じように普通に過ごしています。
停電すると当然のようにエアコンが使えないので、とにかく暑い!冷たいおやつを食べようとソフトクリームを買いに行っても「停電だから今は作れないよ~」って。
それと停電になると町の信号機もダウンしちゃって、お巡りさんが交通整理にあたっているけれど、車やバイク、バスなんかがもぅゴチャゴチャになっていて、その中を自転車(ゲストハウスで貸してくれました)で走るのがちょっと怖かったな。
市民憩いの池・Kumbichchan Kulama Tank
停電の時に涼を求めてやってきたのが、Kumbichchan Kulama Tank(貯水池)です。
→Kumbichchan Kulama TankをGoogleマップでみる
アヌラーダプラをGoogleマップで広く見てみると、とにかく貯水池や湖が多いんです。最初にアヌラーダプラを散策したときに感じたのは「緑の多い瑞々しい町だなぁ」でした。
いくつか点在する湖や貯水池の中でも、バスステーションやウィークエンドマーケットに近いKumbichchan Kulama Tankは、気軽に足を運びやすい市民の憩いの池です。人々はこの池の周りをウォーキングしたり。洗濯や体を洗うお風呂にもなってました。実際にはそれほど涼しくないんですが、湖面や風に揺れる緑をみているだけで癒されます。
いつも同じ木にいるカワセミのつがい。
最初に間近で見たときは、こんなカラフルな野生のカワセミを近くで見られるなんて日本じゃ考えられないって興奮しましたが、スリランカの人は近くを通っても誰も見向きもしないんですよね。なんというか、スズメのような存在というか。
後ろ姿も素敵。
ハトも日本と違って、なんだかカラフル。サイズもおおきめ。
ちょっと見ずらいですが、樹木にはサイチョウのツガイもいました。
牛さんたちがやってきました。
二日連続で同じ時間帯に同じ方向に通り過ぎたので、放牧していた牛たちが牛舎に帰るのかな?
空を見上げると、何羽もインコのグループが通り過ぎます。
騒動が起こると言えばワンコ達の縄張り争いくらい。平和でのどかなアヌラーダプラです。
アヌラーダプラのスクールセレモニー
そんなのどかなアヌラーダプラで賑やかなパレードが行われました。
最初、質の悪い暴動が始まったかと思ったよ。でも町の人達が笑顔で見ていたので、暴動じゃなかったです。
なにごと?と聞くとスクールセレモニーってことです。どういう趣旨のスクールセレモニーかは、わからなかったけど。
キャンディでも似たような学生さんたちによるパレードを見かけたので、3月はスリランカでは何かしらの学生イベントがある時期なのかなぁ?
元気に踊りまくる学生さんたち。
マーチングバンドも。
スリランカらしくゾウさん2頭もパレードに参加してました。
学生さんたちと一緒に行進してます。
豪快な水分補給。
気持ちよさそう。私も水浴びしたいよぅ。
アヌラーダプラはちょっと田舎臭いけど、人々はみんな優しくて老若男女問わずよく声をかけてくれて、「日本から来た」と言うととても喜んでくれて、親日と言われるスリランカの中でも特に親日な気がしました。