チェンマイの年末年始・大晦日のドイステープ寺は大賑わい

 

2018年12月31日

12月29日にスコータイからチェンマイにやってきた次の日は、連日の観光と移動疲れでホステルでグッタリ。こういう時に「若ければな~」と痛感。

そしてほぼ丸一日ホステルに引きこもったまま気が付けば大晦日。

この日だけは、新年を迎えるにあたり気持も新たにするため寺院へお参りに行こうと、重い腰を持ち上げて旧市街へ向かいました。

 

チェンマイ旧市街から専用ソンテウでドイステープ寺へ

旧市街お濠沿いのチャーンプアック門前にある、ドイステープ寺行きソンテウ乗り場。

そうです、本日はチェンマイでも一番の観光スポットと名高いドイステープ寺へ向かいます!

 

このセブンイレブンの前あたりからドイステープ行きソンテウが発車します。このソンテウは特に決まった出発時間がなく、人が集まったら出発のようですが・・乗り場に到着したとき、ちょうど前の便が出発したばかりで「うわっタイミング悪かったな~」と思ったんですが、あっという間に乗客は集まり、ほぼ間髪入れずに出発。さすが年末年始の観光ピークですよぉ。

しかも「こんなに詰め込むの!?」ってくらい座席はギュウギュウで、さらには前の運転席横にも乗客ふたり(ちなみに乗せられたのは三昧と欧米女性)、後ろの乗り降りステップにも座らせるという超欲張り状態で出発。料金はひとり60B。

そんなワケで、この車内がかなり過酷でした。

ドイステープは標高1000m越えの山の上にあるので幾つものクネクネカーブが続きます。カーブを曲がるたび乗客全員が「おしくらまんじゅう」状態で大移動。この日は霧雨まで降る肌寒い気温だったんですが、ギュウギュウのソンテウ内は熱気と湿度で不快指数120%の蒸し風呂状態。

こんな状況なので斜め向かいの北京語を話す二人組の若い女の子のうちひとりは、どうやら車酔いになっちゃったようで、顔色悪く苦悶の表情で耐えています。時々タイで売ってるスースースティックを嗅いだりして気分を紛らわせてますが・・。

しかも乗り合わせた上機嫌の欧米の兄ちゃんは、いつから飲んでるのか知らないけれどかなり酒臭く、さらに袋の中からビールを取り出してこの状況下で「かんぱ~い」と言いながら更に飲み始めてますます臭い。

 

一刻も早く到着してくれ~~っっ!と思うも、大晦日のお参りラッシュなのか、ドイステープ寺へ向かう山道は大渋滞でぜんぜんっっ先に進みませんっっ!

約一名(兄ちゃん)を除く乗客のほとんどがグッタリする中、ようやくソンテウはドイステープ寺に到着。

普段はどれくらい時間がかかるのかわからないけれど、旧市街のソンテウ乗り場からドイステープ寺まで1時間40分もかかりましたよ!※後日聞いたら混んでなければ40分くらいで着くとのこと。ひぇ~っっ一時間も多くかかったのかぁ~。オソルベシ年末年始。

 

ドイステープ寺参拝

ソンテウ下車後は、ドイステープ寺まで長ーーい階段を上ります。さすがに標高が高いだけあって「肌寒いなぁ」が第一印象でした。この日は霧雨まで降っていたんで特に寒かったかもしれません。

 

先ずはお参りの前に腹ごしらえしようと、参道の店に入るとほぼ満席状態。タイミングよく空いたテーブルを素早くキープしてお昼ごはんです。

 

それにしても凄い人・人・人ですよ。ドイステープは、いつもこんな感じなんですかね?

 

階段を上り切ると外国人用チケットセンター(ひとり30B)がありました。ここも凄い列。おそらくタイ人は無料なんだと思いますが、列があるからなんとなく並んじゃってるっぽいタイ人もチラホラ。(途中で気が付いて離脱してました)

 

ちなみにドイステープ寺はタイの他の寺院同様に靴を脱いでお参りするんですが、寺院内に入ってすぐ横の靴置き場はすでに満杯状態で、みんなその辺にバラバラと靴を脱いでました。

 

ドイステープ建立の立役者「伝説の白象」がいました。お釈迦様入滅後に分骨された仏舎利の安置場所を白象に託し自由に歩かせ、辿り着いたのがこの地だったとのことです。

 

おおっっ!よくガイドブックで見る大きな黄金の仏塔が眩く光り輝いています。

 

そのまわりを人々が、お経の書かれた紙を読み上げながら歩いています。

 

寺院に来るたび、タイ人の信仰の厚さに圧倒されます。

 

高台にあるので眺めも素晴らしい。

 

チェンマイ空港にズームイン!

 


さすがチェンマイを代表する寺院ドイステープ、すべてが立派で華やかで、かなり見応えがありました。これで、もう少し空いていればなぁ~。

と、みんな思っていたに違いない。

 

帰りもソンテウで戻ります。少しは渋滞も解消されているかな?と期待しつつも、相変わらずの混雑っぷり。それでも行きよりはスムーズで1時間くらいで到着。

せっかくなんで観光でもしようとターペー門で下車させてもらい、ひとり80Bでした。

 

そして2018年も残すところあと数時間。

2018年は長年思い描いていた計画をいよいよ実行に移した特別な年でもありました。まずは日本を車中泊で旅をして、そして10月27日家なき子になって台湾へ。いやーー我ながら思い切ったなぁ~~と思います。

これまでの人生の中で海外で迎える年末年始は今回が初めてです。日本独特の・・例えば年末のどこか気ぜわしい空気や、凛とした冷たい夜空に灯る正月飾りの屋台のぬくもりなど、年末年始を連想させる要素が見当たらない、なんとも「気分の出ない」大晦日です。日本がいかに四季を感じさせる国か、あらためて知る事ができました。

近隣の家ではあちこちで庭先に明りが灯り、楽しそうな笑い声が聞こえてきます。どうやらタイの年越しは家族で過ごす人が多いようでした。

宿泊したホステルのすぐ近くには陸軍の駐屯地があり、日没とともにその塀の向こうから素朴な鼓笛隊のような生演奏に合わせ隊員たちの大合唱が聞こえてきました。年越しのちょっとしたイベントでも行っているんだと思います。休暇をもらって家族の元へ帰る隊員がいる一方、こうして大勢の若者が年末年始も残っているんですね。大合唱はいつまでも続き、ちょっとやけくそ気味の絶叫になったりして、ゆく年に家族に会えない寂しさが込められているような気がしました。

さあいよいよ年明けが近づいてきました。町のあちこちで盛大に花火が打ち上げられています。

 

空を見上げるとあちこちに打ち上げられたチェンマイ名物のランタンが夜空に浮かんでいました。

2019年1月1日

新年あけましておめでとうございます。年明けと同時にあちこちから盛大な歓声とクラッカーの鳴る音が響いていました。

その後もしばらくは花火やクラッカー、楽器などの鳴り物が近所で響きわたり、ようやく静かになったころでベッドにもぐり込みます。

ところが!数時間仮眠したころ、駐屯地から高らかに鳴らされるリアル・トランペットの音がっっ!

時計を見ると朝の5時30分・・早い・・。そしてその30分後、隊員達の勇ましい掛け声が響き元日早々訓練開始のようです。結局私達もそのまま起きることに。

 

この日は旧市街近くの宿に引っ越しです。今朝の気温は17℃。半袖だとちょっと肌寒いです。チェンマイに来てからは日中でもたぶん30℃に届いてないんじゃないかな?気候的には過ごしやすくてとてもいいです。(※ちなみにこの気温、4月の再訪時に激変していましたが、それについてはまた後日)

 

街のあちこちに、昨晩打ち上げられたランタンの残骸が残っていました。

 

元日のターペー門。

新年にふさわしい青空が輝いていました。

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