2019年3月21日
ポロンナルワ遺跡見学の日です。ゲストハウスのオーナーさんが無料で貸してくれた自転車に乗って遺跡へ向かいます。
ちょっとばかり交通量の多い中心地を過ぎると、
のどか~なスリランカの田園が続きます。
途中、工場から出てくるトラックを待っていたら、運転手さんに「お待たせしましたぁー」って日本語で声をかけられてビックリ。スリランカに来て日本語で声かけられたのって初めてです。しかもトラックの運転手さん。日本にいたことがあるのかな?
- 赤ピン→主な遺跡
- オレンジピン→有料エリア・エントランス
- 紫ピン→チケットオフィス(考古学博物館)
再び登場、渾身の力で作った(9割Googleの力)マイマップです。
全部の遺跡にピンをつけるとゴチャゴチャになるので、目印になりそうな所にだけピンをつけました。チケットオフィス(考古学博物館)から上が有料エリアになります。
前回の記事でも触れましたが、ポロンナルワ遺跡は北の有料エリア遺跡群+南の遺跡にわかれています。ゲストハウスのオーナーさんおススメは、最初に南の遺跡を見学してから北の有料エリア見学というルートだったんですが、間違って初っ端から北の有料遺跡群へ行ってしまいました。ええ、相変わらずやらかしてます。
有料エリアを見学するには、最初にチケットオフィス(考古学博物館)に立ち寄ってから、遺跡群エントランスへ向かいます。
ポロンナルワ遺跡群の有料エリアのエントランスです。ポロンナルワ遺跡群の有料エリアはフェンスで囲われ、内部は広ーい遺跡公園のようになってました。
私達は有料エリアの一番南側にある「宮殿跡」から上へ徐々に北上する形で見てまわりました。見学順路としては私達のように、エントランス付近から徐々に北上するか、逆に最初に一気に北上して南下しつつ見学するかの二択になると思います。
クワドラングル
ポロンナルワ遺跡のメインエリアというべき、城壁に囲まれた11の建造物遺跡が集まる「クワドラングル」です。
「クワドラングル」という名の建造物はなく、仏塔や寺院跡地の集合体の名称のようです。
「あれ?最初に見学した宮殿跡は?」ですが、なんと画像を撮り忘れていました。
そんなわけで、いきなりメインデッシュの「クワドラングル」からいきます。クワドラングルはシンハラ王朝時代の仏教の中心地、聖地中の聖地。なんと、あの仏歯寺も置かれていた場所なんです。
ワタダーゲ(Vatadage)
クワドラングルの中でも断トツ人気の仏塔ワタダーゲです。かなりの混雑っぷり。この後、ポロンナルワ遺跡をいろいろ見てまわりますが、こんなに混雑していたのはココだけでした。
スリランカの寺院遺跡は土足厳禁・帽子を取って見学するので、みんな入り口で靴を脱いでます。
建立したのは、パラークラマ・バーフ王なのか、ニッサンカ・マーラ王なのかいまいち定かでない仏塔。ワタダーゲは四方向に入り口があって、その全てにムーンストーンがありました。階段を上がるとさらにムーンストーンがある、二段階方式です。
ムーンストーンは人間の業と死生観を半月型の石板に描いたもので、これに足を乗せることにより悪しきものが清められ、聖域に入ることができるとのこと。そういうものだとわかりつつも、あまりに繊細な彫り物を踏むのはホント気が引けます。観光客の多くが上に乗らないよう避けてました。
このムーンストーンをみていると、もしかして動物は人の生涯を表しているのかなぁ?と思いました。一番左端はまだ幼い印象の、歩き出したばかりのゾウや馬。
そして真ん中は肉付きもよく堂々とした生命みなぎる姿。
そして右端は・・・私には肉が落ちて老いた姿にみえます。
アヌラータブラ遺跡のムーンストーンとの違いは、ヒンドゥー教の影響を受けたポロンナルワでは牛が描かれていません。シヴァ様の乗り物、牛様を踏ませるのは、さすがに躊躇したのかなぁ?
そのかわり、横の柱にしっかりと牛様が彫られていました。
ワタダーゲの中心部には仏像が祀られていました。
ラター・マンダパヤ(Nissankalata Mandapa)
ワタダーゲのすぐ横にある、このクネクネっとした柱、いったい何を表現しているかわかりますか?私は一瞬、スリランカ版トーテムポールかアスパラガスかと思っちゃいました。
風に揺れる蓮だそうです。柱は蓮の茎で、いちばん上にチョコンと蓮の花が乗ってます。
南インド出身のニッサンカ・マーラ王が読経を聞くための建物だった説があるラター・マンダパヤ、だとしたら中央にある丸い石はリンガ?こういう時にガイドさんがいればなぁ・・と思います。
トゥーパーラーマ(Thuparamaya)
トゥーパーラーマです。ここはしっかりと建物があり、中に入ることができました。
薄暗い中にぼんやりと仏像が並んでいます。
アタダーゲ(Atadage)
ウィジャヤバーフ王によるポロンナルワの初代仏歯寺、アタダーゲです。仏歯寺とは、インドから持ってきたお釈迦様の歯を祀ったと言われる寺です。日本なら即立ち入り禁止になりそうな危うい石柱が何本も立っています。
彫り物が繊細で、柱の一本一本が見応えあります。
そのアタダーゲにひっそりと足だけが残っていました。本体は何処へ?・・・と思ったら、片隅の塀によっかかってました。
ハタダーゲ(Hetadage)
ニッサンカ・マーラ王によって建立された二代目仏歯寺のハタダーゲです。アタダーゲのすぐお隣にあります。
似たような名前が続いて訳がわからなくなってきました。スリランカの中学生は、歴史のテストで引っ掛け問題として出されるかも。
そのハタダーゲの横にあるガル・ポタ(石の本)は、ニッサンカ・マーラ王に関するあれやこれ、現代でいうファンサイトみたいな感じでしょうか。
うーーむ。読める・・・読めるぞ!(嘘です。ごめんなさい。)
みんな大好き、ラクシュミ様もいました。
木陰には、ちょっと大きなトカゲ君。体は大きいけれど、おとなしいんですよ。
次回は「クワドラングル」から離れ、ちょっと北上します。
https://hashigoyu.com/around-the-world/202/