インド・ラダック【カルギル戦争20周年|俺たちは絶対に忘れないぞ!フェス開催】

2019年7月21日

インド北部、ラダックのレーです。レーの中心部からちょっと空港寄りのグラウンドで、インド軍による「カルギル戦争20周年~俺たちは絶対に忘れないぞ!次に来たら倍返しだ!(仮称)~」フェスが盛大に開催されていたので行ってみました。

 

カルギル戦争とは?
1999年旧ジャンムー・カシミールのカルギルでおきたインドとパキスタンの戦闘。1998年に競うように核実験が行われた両国。カルギル戦争では核使用が懸念された。

 

会場は広ーーいグラウンドです。

 

そのグラウンドを取り囲むように、インド軍ご自慢の車両、装備品などをズラリと展示。

 

会場は地元ファミリーや観光客で大賑わい。

 

よくよく考えたら展示品は物騒ですが、普段触れることのないインド軍の戦車や装備品を間近で見られて皆興味津々。

 

アーミー兄さんがスペックをやたら熱く詳しく説明してくれたり、実際に手に取って使ってみたりすることもできます。

 

暗視スコープみたいなのもあって、お試し装着させてもらったけれど、昼間だから?その効果はサッパリ??でした。

 

舞台ではバンド演奏も行われていました。みんな車両や装備品に夢中で音楽を聴く人は疎らでした。寂しい・・・。

 

説明掲示物を見るとField Gun(カノン砲)らしいです。移動式の大砲ってことかな?インド軍ご自慢の一品らしくアーミー兄さんが性能を詳しく説明してくれます。軍事品の商談会かい?というくらい熱っぽく説明してくれますが、もちろん誰も買わない。

 

スペック。

 

戦車コーナー。ラダックをバスで移動中に演習場でバンスカ撃っているのは遠目で見えたけれど、こんな間近で戦車を見るのは初めて。(どうやってここまで運んだんだろ?その辺の駐屯地からまさか道路を走ってきた?)←インドなんで普通にやりそう。

 

ひとくちに戦車といっても、いろいろな車種があるんだなー。小っちゃくて丸っこいのとか、これなんかは平べったくて大きいお弁当箱みたいよ。

 

それぞれの戦車は上に乗ったり中に入ったりできます。もちろん上に乗りましたよ。人生初めて戦車の上に乗っかりました。どれだけ丈夫なのか、突起をグイグイ引っ張ったり、上で容赦なく足でドスドスする人が頻発。でも戦車だから大丈夫(たぶん)

 

内部はかなり複雑に機器が配置されていて、これは操作を覚えるのが大変そう。そして狭くて暑い。インド人観光客が入れ替わり立ち替わり中に入って、機器を遠慮なく触りまくっていたけれど破壊されないかな?

 

雪山コーナーです。標高が桁違いに高い山岳地帯で隣国との国境を抱えるラダックでは、山岳訓練に相当力を入れているようです。

そういえば、チベットの山岳ガイドさん(現インド在住)が「インドに逃れた当時のガイド仲間のほとんどはインド軍の仕事に就いた」と言ってました。ネパールで山岳ガイドをしていた人も多いから、国境の高山を知り尽くしたチベットのガイドさんはインド軍からしたら喉から手が出るほど欲しい人材かも。

 

カルギル戦争20周年の記念絵葉書にもクランポン訓練の様子がありました。

 

雪山コーナーの展示物は登山する人なら「おっ?おおおっ!?」と思う装備品がズラリ。

 

軽くて機能的で欲しくなるものばっかり。おそらく仕入れ時と思われる料金が書いてあって、これが驚くほど安い!すごくいい感じの十徳ナイフがあったからお兄さんに「これ買いたい」と聞いたら、ものすごーーく申し訳なさそうな顔で「ごめん売れないんだよ」と謝られてしまった。

 

装備服で記念写真が撮れるというので三昧が挑戦。お兄さん二人がかりで三昧のお世話をしてくれました。

 

着るというより、人形状の冬山ユニフォームを持って「顔はめ」みたいにして写真撮るものでした。しかも、この人形が重いし不安定で、ガッチリ持ってないと倒れる。

 

こちらは対化学兵器・生物兵器・放射線・対核攻撃の装備品コーナー。

 

ここでも防護服で記念写真撮れます。

 

ここは何だろう?

 

こっちは通信機器コーナーかな?地味めな展示物で見学者も少ないけれど、マニア風のお兄ちゃんたちが熱心に機材を試したり質問したりしてた。

 

インド空軍コーナー。

 

ここではエースパイロット風な兄さんパネルで記念写真撮れます。

 

物騒味マシマシの銃火器コーナー。

 

弾が綺麗に並べられています。一瞬、ニュースでよく見る警察押収物の陳列かと思った。

 

小銃、機関銃コーナーです。

 

いろんなタイプの小銃やら狙撃銃やら重そうなランチャーみたいなのも並んでいて、スペックや使用方法を教えてくれます。
 

弾はもちろん入ってないですが、簡単なレクチャーの後に実際に持ったり、構えたりできます。使い方覚えても実生活には1ミリも役に立たない。

 

最初は眺めるだけだったラダッキマダム、この後、本格的に寝そべって銃を構えてました。

 

これは移動式レーダー?

 

スペック(左)です。

 

インド軍関連の展示物の他になぜかWWFコーナー。ここでは自然観察用の双眼鏡や望遠鏡が試せました。

 

野菜の栽培コーナー。

 

ラダックの伝統的な機織り実演コーナー。

 

こちらではヤギの毛から糸を紡ぐ様子が見学できました。

 

素敵な織物を無造作に販売中。

 

かわいい編みぐるみもありました。

 

名物のアンズの加工品。暑かったのでジュースを一本購入しました。甘ずっぱくて美味しかったー。

 

今日一番混んでいたのがここ。キッチンカーコーナー。

 

混んじゃって窓口に辿り着いて注文するまでが大変。お腹空いて何か食べたかったけれど、あまりの混雑に諦めました。(キッチンカー少なすぎ問題)

 

しょうがないので、アイス買って小腹満たし。

 

20年前のカルギル戦争どうのよりも、インド軍と市民の触れ合い交流(普段我々がどんな活動しているか知ってね)フェスみたいな感じでした。

 

記念に買った絵ハガキ・・・使い道あるかな、これ??

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