2018年12月27日
クリスマスも過ぎ2018年もあとわずかですが、タイにいると毎日暑くて年末感が全然ありませんでした。一応街にはクリスマスっぽいイルミネーションとかもあるんですが。そんな暑いタイですが、スコータイに来ると様子が少し変わりました。
朝が肌寒いんです。今朝の気温は持参した温度計で17℃でした。昼間は34℃あったんで、結構な温度差です。そしてバンコクやアユタヤのような蒸し暑さがありません。ちょっと空気がカラッとしてるんです。季節的なものかもしれませんが。
今日は宿泊しているホステルの無料レンタル自転車でスコータイの遺跡群を見て回ります。
この遺跡は宿泊しているホステルから城壁内エリアへ向かう途中にありました。
ズラーーッと並んだゾウさんが迫力満点です。ここは無料で見学できます。なにげなく通る道の側にこんな素敵な遺跡が普通にあるからスコータイって凄い。
スコータイ遺跡は五つのエリアにわかれていました
スコータイ遺跡は大きく分けて5個所のエリアにわかれていました。(←訪問して初めて知ったという・・・)
5個所のエリアとは、城壁に囲まれた遺跡群と、その周辺東西南北に散らばる4個所のエリア群で、中でも観光の目玉となるのが多くの遺跡が集中する城壁内エリア、そしてもう一ヶ所、北部にある巨大な仏像が壁に囲まれたワット・シー・チュムのようです。
あまり時間のない人は城壁エリア+ワット・シー・チュムというコースになるのかなぁ?と思います。
観光客の集中する城壁内エリア、北エリア、西エリアはそれぞれ見学料100バーツかかり、更に自転車乗り入れだと10バーツかかります。
スコータイ城壁内エリアを自転車見学
今日はメインエリアの城壁内を見学します。ここはオールドシティの中心部に位置していました。入口では地図ももらえるんですが、これがいまいち、わかりずらい・・。
城壁内は自転車でまわって丁度いいくらい広ーーいので、カート移動もできます。小さい子連れファミリーや高齢の観光客は積極的に利用してました。
さすが世界遺産にも登録されているスコータイの遺跡群、ズーンとくる重量級の迫力が凄い。
そしてそのどれもが美しく、思わず時間を忘れて見惚れてしまうほどです。
遺跡の各所にはQRコードがあり、各言語(日本語もあり)での簡単な解説を聞くことができました。
スコータイ遺跡に関してほとんど予習してこなかったんで、この解説はとてもありがたかったです。
何も知らないで漠然と遺跡を見るより、簡単でも解説を聞いて見る方がグっと面白みが増しました。
城壁内エリアはスコータイ遺跡の中でも観光の主力となる遺跡が集中しているので、観光客がとても多い印象でした。
アユタヤと比べてもアクセスが面倒な地域にあるにもかかわらず、ほんとに大勢の人が世界中からやってきてます。ふと、年末年始の日本にはどれくらいの海外からのお客さんが来ているんだろう?と思ってしまいました。このお客さんが次は日本にも足を運んでもらえるように頑張らないとなぁー。
朝のうちは涼しく快適だったんですが、昼に近づくにつれて焼けるような暑さに。夜はあんなに活動的な犬たちも日中はグッタリしてほとんど動きません。
あ~~、やられちゃったんだね。観光客が多くいるエリアで共存しているワンコ達は、みんなおとなしくてカワイイです。あまりおとなしすぎると、こんな風にイタズラされちゃうみたい。
いったん城壁の外に出て昼食を食べました。チケットは一度購入すれば、同じエリア内でその日のうちなら何度も再入場OKなようです。
そして再び城壁内へ。
でも午後は暑すぎて、ほとんど観光にならなかったなぁ~。陽射しが強くて体がジリジリと焦げるように暑いんです。帽子と水分は必須ですよ。
スコータイ遺跡観光二日目は北部エリアを中心に見て回ります
ワット・シー・チュム
スコータイといえばココというくらいシンボル的なワット・シー・チュム。
壁の間からチラリ・・。
おおお~~っっ、とても大きな仏像です。タイの参拝客も多く、みんな熱心に手を合わせていました。
このエリアはワット・シー・チュムを外れると、たちまち観光客の姿が見えなくなります。広ーーい遺跡エリア見渡す限りの無人です。
世界遺産の遺跡群を貸切なんて贅沢ですが、あまりに静か過ぎてちょっと怖いかな。
ひと気のない遺跡では野良犬にご用心!
これは昔の陶器を焼いた窯の跡だそうです。パッと見ると形状的にお墓かと思ったんですが、解説で窯だと知りました。
このあたり一帯にズラーっと小さな窯が幾つも並んでいます。この窯群の間の細い農道のような小道を進むと、更に二か所の遺跡があります。
途中に数頭の牛が放牧され、のんびり草を食んでいました。刈り入れの済んだ畑がまるで晩秋の景色のように見えます。
いいなぁ・・のどかだなぁ。
この先のちょっと開けた広場のような場所に犬が数頭いるのが見え、ちょっと吠えられたのが気になりましたが。まぁ、牛もいるし「大丈夫でしょ」と、特に気にすることもなく奥の遺跡へ。
この遺跡はほとんど来る人もないのか、一応刈り払いはされていますが他の遺跡と比べるとかなり放置気味です。
というか、ここに来る人っているのかな?というくらい周囲は草ボーボー。
そして帰り道、さきほど犬に吠えられた場所に近づくと今度は群れが一斉に吠え始めます。でも多くの犬達は座ったまま吠えていたり、中には寝そべったまま吠えているのもいて、あまりやる気の無い雰囲気。
「なぁんだぁ、ただ吠えてるだけか」
なんて思っていたら・・・
そのやる気の無い連中の合間を抜けて、物凄い勢いで走りこんでくる一頭が見えました。
距離的には50mは離れていたでしょうか?
その犬の顔をチラッと見た時、瞬時に「これはヤバイぞ!」と直感!
その一頭だけ一言も吠えずに鼻にシワを寄せ犬歯をむき出し、物凄い形相で走りこんで来ます!
「ヤバイ!奴は本気だ!すぐさまこの犬のテリトリーを抜けないと!!」
よく犬同士がよそ者を追い出すために犬歯むき出しで追いかけているのを見ますが、これはまさにその時と同じ状況です。
(でも普通は対人間にはしないはずなのになぁ~~っっ!)
行きでは普通に通過するのもやっとだったデコボコ道を自分史上最高速度で大爆走!火事場のナントやらで、人間ってイザとなればなんでもできちゃうんですね。
と呑気な事を考える間もなく、もうすぐ後ろまで犬が恐ろしい形相で迫ってます!
ところが・・
50mほど爆走したころ、あれほどお怒りモードだったボス犬が、急に減速し草むらへ戻っていく姿が見えました。
どうやら犬達のテリトリーを抜けたようです。
・・・今回ばっかりは、本気で咬まれるかと思った・・。
再び窯跡まで戻ってきた時には、恐怖で口がカラカラに乾いていました。
ちなみにボス犬が撤収した後に通行した三昧は、「なんか犬がいたね~」と、まったく呑気なもんで、私が追いかけられていたことすらわからなかったようです。
後々冷静になって考えてみると、50m離れた場所から一気に自転車に追いついた速度を考えると、犬が飛びついて咬みつこうと思えばいくらでも容易にできるはずなので、あれは仲間を守るリーダーの威嚇行動行動だったと思います。
十数年ほど前にもアユタヤで似たような経験をしてますが、タイの犬ってちょいちょい気の荒いのがいて怖いんです。
今回の件で野犬に対するトラウマが更に上塗りされ、しばらくはソイの前方に元気な犬がいるだけでUターンしたりしてました。
タイの犬ってよく吠えるし、縄張り行動が人間に対しても行われるからホントに面倒臭い。おとなしいワンコはとってもかわいいんだけどね。
とにもかくにも、ひと気のない遺跡では野良犬にご用心です。特にひとりでの鄙び系遺跡見学は、このスコータイにおいては、まったくおすすめできません。本当に周囲には誰もいないんですよ。
見学する時は二名以上のグループ行動を強くおすすめします!