チェンマイで倒れ救急搬送→入院→夕方発のバンコク行き飛行機に乗りたいがために半日で退院→スワンナプーム空港到着。
https://hashigoyu.com/around-the-world/135/
と、ここまでが前回までの「あらすじ」です。
本当ならスワンナプーム空港に到着した時点で「めでたしめでたし」ですが、ハプニングはまだまだ続きます。
そもそも退院を早めてまで、なぜバンコク行きの飛行機に乗りたかったのかというと、
その先にある南部の街「トラン」から船に乗って南の島へ行きたかったからです。
ところがタイミングが悪いことに、この時期は中国の大型連休「春節」がいよいよ始まろうかという瀬戸際で、1日~2日出発を遅らせるだけで飛行機がビックリ高値に跳ね上がり!なので明日の便にどうしても乗りたかのです。
が・・・。
まだこの時点では明日のトラン行きのチケットをゲットできてませーーん。
狙っている航空券は全てドンムアン発なので、スワンナプームからドンムアンに移動します。既にチケット購入済なら無料シャトルバスに乗れるんですが・・・ダメもとで聞いてみると野良犬を追い払うようにシっシっとされました。(悲しい)
仕方ないので電車→タクシーと乗り継いで予約したドンムアン空港近くのホテルへ。
到着したのは夜遅く。とりあえず航空券が入手できると想定して、明日早朝のドンムアン空港までのドロップオフを予約。近いわりに200Bもしたよぉ・・しかも前金。
春節パワー!?航空会社のサイトが軒並みおかしなことに
もうクタクタでシャワー浴びてとっとと寝たいところですが、その前に航空券の予約をしなきゃなりません。
ところが目星をつけていた航空会社のサイトが、春節予約でアクセス殺到でもしているのか、まーーーったく繋がりませんっっ。
泣きそうになりながらも奇跡的に繋がったノックエアのバンコク→クラビを予約!
当初予定していたトラン行きではないけど、まぁよしとしましょう。
そのノックエアもアクセス集中のためか、座席指定するとその先に進めない現象が起きていて、指定を外してやっと予約できたという・・。
この時点でホテルはあと3時間後に出なきゃなりません。とりあえず2時間ほど仮眠して少しでも体力を回復しようと思います。
ホテルで予約したドンムアン空港への送迎車が行方不明
まだ真っ暗な早朝。眠い目をこすりながらチェックアウト。
予定では昨日前金で予約したドンムアン空港への送迎車が来ているはずです。
・・・ところが、
おやぁ?まだ来てないぞ?
管理人さんによると「あと15分で来るから部屋で待ってて」と。
そして15分後再び玄関へ。
あれぇ?まだ来てないぞ?
待つこと10分、管理人さんに「まだ?」と聞くと「あと少しで来る」と。
更に10分・・路地を来るのはバイクばかりで、一向にホテルが手配した車が来る気配がありません。
ドンムアン空港のすぐ近くだからと、あまり時間の余裕を持たせず送迎をお願いしたので、そろそろチェックインの締め切り時間が近づいています。
管理人さんに「時間ないから、自分達でタクシー呼んでもいいか?」と聞くも「もう来るからと」の一点張り。
更に待つこと数分、いよいよチェックインカウンターの締め切りが迫り、ちょっと強めに管理人さんに催促すると、そこからようやく運転手さんに電話をかけ確認するじゃないですか。(ええ~っっ!?いままで確認してなかったのぉ!?)
すると管理人さんが、みるみる焦った様子になり
「送迎車がアクシデントで来られないみたい」
ええ~今更!?
ソイの妖精・バイタクおじさん現る
昨日払った送迎代200Bは返してもらい、急いで流しのトゥクトゥクでも拾おうとバックパックを背負って路地へ出ると、おや、まぁ!なんというグッドタイミングか、暗闇の向こうから一台のバイタクが走って来るじゃないですか!
運転していたのはおそらく60代くらいのとても小柄な男性で、私達の事情を察すると
「さぁ乗りなさい!」
「でも大きなバックパックを背負ってるし、大人二人だし・・」
「大丈夫だから乗りなさい」
バックパックひとつは前かごに乗せ、運転手のおじさんの後ろに私が乗り、さらにその後ろにバックパックを背負った三昧が乗るという、曲芸状態で走行開始。
小さなバイクで不安だったけれど、さすがベテラン。四輪車では通れない細いソイをクネクネと曲がり抜け、どこかの施設の裏門を知った顔の管理人さんに通してもらい、あっという間にドンムアン空港へと続くアマリホテル前の渡り廊下まで送ってくれました。
おじさんに「幾ら?」と聞くとなんと「10B」と言うじゃありませんか。
ポケットにはさっきホテルの管理人さんに返してもらった200Bが入っていたので、それをそのまま渡すと、手の中を見てかなり驚いた顔をしていました。
その後は無事にチェックインカウンターで手続き完了!時計を見るとなんと締め切り3分前!でした。
危なかった・・。
おじさん本当にありがとう。暗闇の中現れたバイタクのおじさんは、私達の救世主です。おじさんの事はソイの妖精と呼ぶことにしました。
そして無事ノックエアに搭乗。
さよならバンコク。
また10日後に狂犬病ワクチンの注射うちに戻ってくるけど。