パワナ レスト(Pawana Rest)
シギリヤロックと石窟寺院観光の拠点に宿泊したダンブッラのホステルです。メインバスターミナルからは徒歩20分ほど、交通量の多い通りから路地を進んだ先にあり、周囲は自動車修理の町工場や子供達が遊ぶグランドなどに囲まれた庶民的な場所に位置しています。表通りに出ればスーパーや飲食店は徒歩圏内で、宿泊先としては不自由ありません。
他のスリランカの宿と同様に周囲には犬があちこちにウロウロしているので、苦手な人はトゥクトゥクを呼んでもらったりするといいかもしれません。
お宿は一見すると園芸農家のようにも見える緑の多いお宅が自宅を開放している、いわゆるホームステイタイプです。こちらのご家族は、ご夫婦と息子さん二人という家族構成で、素朴で穏やかな印象を受けるご一家です。そのためか滞在中は気兼ねすることもなく、とてものんびりと過ごすことができました。
客室はレセプションの並びにあり、今回案内された部屋はそのレセプションの真横でした。
程よいこぢんまり感のある部屋は、ピカピカに磨かれたタイルの床に真っ白な壁、白いレースの蚊帳の吊るされたダブルベッドが置かれ、とても爽やかな印象です。庭に面した窓には網戸の役割を持つレースのカーテンが張られ、窓が開けられるのも良かったです。ベッドはシーツ、枕カバーともに真っ白清潔で、嫌な臭いも一切ありません。寝心地も丁度良くぐっすりと安眠できました。
白鳥のタオルアート!予約サイト定番のタオルアートですが、実際にお目にかかることは滅多にないんです。
部屋の備品はバスタオルに石けんのみとシンプルです。部屋にエアコンはありますが、リモコンがなく稼働はできない様子。そのかわり天井にはファンがありますが、連日35℃越えの中では暑くて、暑くて、これはかなりこたえました。お宿のご主人が見かねて、大きな扇風機を部屋に置いてくれたのはありがたかったです。
シャワールームはトイレと一体型ですが、広さがあり、使い勝手は良いです。お湯シャワーは水圧が弱く充分量出ませんが、これとは別に水シャワーが存分に出たので不自由はしませんでした。訪問時のような暑い日にはお湯より水シャワーの方がだんぜん気持ちよかったです。
トイレにはなぜか小さなカエルが一匹住み着いていました。一度流しちゃったことがあるんですが、すこしたつとまた戻ってきます。居心地がいいみたい。
部屋は水回りも含め全体的にとても清潔で、ベッドの下など隅々まで清掃が行き渡り、気持ちよく利用できました。
朝食は部屋の前の庭に置かれたテーブルでいただきます。カレーが中心の朝食で毎回美味しくいただきました。
毎朝フルーツと紅茶、マンゴージュースが出てくるのも嬉しかったです。
一度だけ追加料金(ひとり約450円)で夕食もお願いしましたが、こちらも数種類のカレーが並び美味しくいただきました。
庭には、マンゴー、パパイヤ、ジャックフルーツ、椰子の実などたくさんの樹木が茂り、木々をたくさんのリスや鳥たちが行き交います。
ジャックフルーツはカレーの具になります。
たわわに実ったパパイヤ。
リスもいます。
尻尾が長い。
目の前をマングースまでもが通った時にはビックリしました。この後スリランカのゆく先々でマングースをみかけたので、この国では珍しい動物じゃないみたい。
別段凝った造りの庭というわけではありませんが、椅子に座ってボーっとしているだけで癒されるなんとも不思議な空間です。また椅子に座っていて「紅茶が飲みたいな」と思うタイミングでティーポットが出されたり、「暑いな、冷たいものが飲みたいな」と思うと冷たいマンゴージュースが出てきたり、お宿の人はもしかして人の心を読む超能力者!?
眺望があるわけでも、整った設備がビシッと揃っているわけでもないんですが、もしかするとオーナーご一家の素朴な雰囲気が居心地の良さを作り出しているのかもしれません。ツアーのお誘いも一切なく、行き方や最寄りのバス停、トゥクトゥクの相場などを教えてくれるといった感じでした。
パワナ レスト(Pawana Rest) データ
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※宿泊料金は当時のレートで日本円換算したものです
一泊朝食付き約2120円(夕食別料金ひとり約450円)
Wi-Fi時間を問わず快適(たまーにルーターの電源を落とすので、言えばすぐスイッチを入れてくれます)
宿泊日:2019年3月14日・15日・16日