アヌラーダプラはスリランカで最も古くに都が置かれ、インドからもたらされた仏教がこの地より東南アジアへ広がったという仏教伝来の地。そのアヌラーダプラには多くの遺跡が残され、「遺跡地区」として世界遺産にも登録されています。
世界遺産の遺跡群を見学するために、アヌラーダプラへやってきました!
実はスリランカに来るまでアヌラーダプラの名前すら知らなかった・・。ほらぁ日本でスリランカといえばキャンディかシギリヤロックばーーっかり取り上げられるじゃないですか。ところがスリランカに来ていろいろ見聞きするうちに、仏教をアヌラーダプラより受け取ったタイやミャンマーの東南アジア諸国からしたら、アヌラーダプラこそ仏教伝来の聖地らしいじゃないですか!
アヌラーダプラ遺跡群の見学は2日以上が強力おすすめ
そのアヌラーダプラ遺跡群ですが、わりと広範囲に散らばっていて、そのひとつひとつが見ごたえあるんです。ちなみにこの画像「ムーンストーン」のひとつを現地チケットと同じアングルで撮ってみました。
私達はアヌラーダプラ三泊四日の滞在で、そのうち丸々二日間で遺跡見学をしました。この「二日間で遺跡巡り」は個人的には丁度良かったと思います。
ゆっくり自転車で見て回って、ホステルのオーナーさんにもらったマップに載っていた寺院や遺跡はだいたい巡ることができました。一日しかなかったら、ぜんぜん時間が足りなかったし、有名寺院や遺跡をつまみ食いする程度になったと思います。もし寺院や遺跡が好きであれば二日でも足りないかもしれません。アヌラーダプラでは少なくとも二日間!遺跡見学の時間が欲しいとこです。
実際にかかった見学の所要時間
- 一日目・6時間30分
- 二日目・5時間
長丁場になりますが、遺跡群の中には小休止できるローカルな屋台もあって、おいしいライムジュース(街中よりも高め・観光地価格ってことで)やスイカも買うことができました。
画像のスイカは丸のままですが、実は食べやすいようにカットされてます。食事に関してはよくわからなかったんで、私達は小腹満たしに街の食堂で売ってるパンを持っていって見学の合間に、木陰で休憩を兼ねて食べました。
アヌラーダプラの遺跡群は自転車で巡りました
アヌラーダプラの遺跡群は街から少し外れた、のどかな景色の中に点在しています。
私達はその遺跡地区を、宿泊していたホステルで貸し出しの自転車で巡りました。最初は範囲が広いし、暑いし、自転車で大丈夫かなぁ?なんて思ってたんですが、南国の樹木の中を自転車でゆっくりと、自分たちのペースで遺跡を見てまわれました。道もほとんどがよく整地され普通に走ることができました。
なにより遺跡見学だけじゃなく、自転車で巡ったことでたくさんの人々や、珍しい野鳥にも出会えたし、いい運動にもなりましたよ~。
アヌラーダプラ遺跡群は「有料エリア」と「その他のエリア」にわかれている
アヌラーダプラの遺跡群はちょっと複雑で、一日フリーパス(のようなチケット)で見学できる「有料エリア」と、無料や個別に入場料が必要な「その他のエリア」にわかれています。どちらにも外せない寺院や遺跡があるので、せっかくアヌラーダプラまで行ったなら両方見学したいとこ。私達は初日に「有料エリア」、翌日に「その他のエリア」を見学しました。
↓ホステルのオーナーさんにもらった地図です。
大雑把にわけると赤い線を引いた上が「有料エリア」、下がその「他のエリア」です。
赤い線の付近に地図にオーナーさんが書き込んだ「25$」という文字が二か所あります。2019年3月時点で「考古学博物館(Main Museum)」と「ジェータワナ博物館(Jethawana Museum/Ticketing Office)」この二か所が有料エリアのチケット販売所でした。
オーナーさんによると、地図の「その他のエリア」部分で、数字を青丸で囲っている場所は無料で見学できるところらしいです。謎なのが「Sri Maha Bodhi Tree(スリー・マハー菩提樹)」で、手持ちの地球の歩き方によると有料と記されていてネットの旅行記にも有料だったことが散見されます。でも実際に行ってみるとオーナーさんの言う通り無料で入ることができました。うーーん、有料になったり、無料になったり流動的なんですかね?
ちなみに有料エリアにはところどころにチェックポイントがあって、チケットをチェックされます。
スリランカでの寺院や聖域とされる遺跡見学のマナーと注意
「知ってるよ~」って人もいると思いますが、スリランカでの寺院や聖域とされる遺跡見学時のマナーを。・・・というのも、私達は現地でこのマナーがよくわからなくて「ん?どこで靴ぬぐの?」「んんっっ?白い服じゃないけど大丈夫?」って何度も戸惑う場面がありました。
土足禁止
スリランカの寺院や聖域とされる遺跡の多くは土足禁止になってました。有名どころには靴をチップ制で預ける場所があるんですが、アヌラーダプラ遺跡群には、その預け場所がない寺院遺跡が多かったです。最初はどこで靴を脱いだらいいか迷うんですが、たいてい階段の手前とかに先客さんのサンダルが置かれているので「あー、ここで脱ぐんだ」と判断しました。
仏塔は左回りで
チベット仏教などもそうですが、仏塔は左回り(時計回り)で参拝します。
仏像にお尻を向けてツーショットはNG
美しい仏像と一緒についつい自撮りちゃいたくなりますが、スリランカでは背中やお尻を向けてのツーショットは厳禁です。
露出の多い服装はNG
スリランカで仏教寺院へ行くときは白い服装が基本のようです。そして露出の多い服装はダメです。服装チェックがあればノースリーブや短パンは入り口で止められると思います。服装チェックが無くても露出度の高い服装で入ってしまうのは、やっぱりやめた方がいいと思います。袖のある服、長ズボン・ロングスカートでどうぞ~。
参拝時は白い服がのぞましい
これは「Sri Maha Bodhi Tree(スリー・マハー菩提樹)」の参道にあった掲示です。この時、私達はグレーっぽいTシャツに長ズボンだったんで、「この先に行っても大丈夫?」と躊躇しました。施設の人にに聞いたら「外国人はいいよ」って入れてもらえました。でもやっぱりスリランカの人は全員白いシャツだし、私達も白いシャツでくればよかったと後悔しました。
全身白でなくてもいいんだと思います。スリランカ人の女性でも上は白いブラウスで下は柄のスカートの人もたくさんいました。上の服も完全な白じゃなく「白っぽい」でもOKらしいです。看板の「respect」という文言が心に残ります。
ヘビに注意
スリランカの遺跡周辺には樹木や緑も多く、猿や色鮮やかな鳥たちも多いんですが、なにげにヘビも多い印象でした。上の画像の凛々しい顔したヘビくんは遺跡内の蟻塚に住んでました。コブラだったりして。
ちなみにスリランカにはサソリもいます。これはシギリヤロックのお濠横でぺちゃんこになっていたサソリくん。むやみに草地に入ったり、木や遺跡に手をついたりしない方が無難ですよぉ。でも生きたサソリも見てみたかったなぁ。
寺院や遺跡見学時の我が家の持ち物リスト
最後に誰も興味がないかもですが、実際にもっていったものと、もっていけばよかったもの。
実際に持っていったもの
- 帽子(参拝時は脱帽)
- 日焼け止め
- 虫よけ
- ファーストエイドキット
- 水分(遺跡群エリアでも買える)
- 小腹満たしのパンやお菓子
- トイレットペーパー(使用後のゴミを持ち帰る袋も)
- カメラとタブレット
- タオル
- お金(お布施用に少額なものも)
これを小型リュックに入れて遺跡巡りしました。特に暑さ対策は必須だと思います。
今回遺跡巡りをした3月のアヌラーダプラの気温はこんな感じでした。
それとトイレットペーパーは無いと思った方がいいです。スリランカでは紙は流せないし、使用後の捨てる箱もない場合が多いので、ゴミとして持ち帰ってホステルのトイレ用ゴミ箱に捨てさせてもらいました。
持っていけばよかったと思ったもの
- 靴下
スリランカの寺院や聖域とされる遺跡は土足禁止で、強い日差しに熱せられた石板や砂の上が激熱のことが多いんです。でも靴下はOKらしく、用意のいいツアーガイドさんがお客さんに配っていて快適そうでした。
ただスリランカの人はだーーれも靴下は履いてませんでした。だからといって熱いの平気ってわけじゃなく、みんな熱いところは飛び跳ねたりダッシュで走り抜けたりしてました。