
2019年5月13日
昨日バーダーミから次の目的地「大都会アウランガーバード」を目指してローカルバスで移動中、経由地のビジャープルにやってきました。

ビジャープルでは一泊だけするつもりだったけど、ちょっと散歩してみたところなにげに見どころが多くて楽しそうな街です。たまたま立ち寄ったのも何かの縁なのでビジャープルであと2泊(合計3泊)してみることにしました。

ビジャープルは2014年頃にヴィジャヤプラという名前に変わったそうですが、2019年の時点で現地ではまだ普通にビジャープルって呼ばれてました。なのでこの記事でもビジャープルを使います。

ビジャープルは乾いた熱風が吹く埃っぽい街で、バーダーミより賑やかで少し垢ぬけていて、最初はちょっとよそよそしくも見えたりしましたが、街を歩いてみるとやっぱりここもインドの田舎特有の人懐っこくて素朴な人が多いです。

街のあちこちにイスラム教のモスクが点在し、ほぼ同じ時間に大音響でアザーンが鳴り響き、表通りではヒンドゥー教の人々が賑やかに鳴り物を鳴らしながらお寺に行く行列が続き、いろんな人々が共存する(ちょっと騒々しい)インドらしい街だなぁと感じました。
ビジャープルには鼻に大きな金のアクセサリーをジャラッとつけたお婆ちゃんたちも大勢いました。こっちはお婆ちゃんのゴージャスな鼻アクセサリーが珍しくって凝視、そしてお婆ちゃん達は謎の人種(日本人)が珍しくって凝視、お互い熱ーーーく見つめ合います。

冷やかしで見に行ったビジャープルの鉄道駅。
ここでふと「バスで細かく移動するより鉄道使った方が目的地に早く着くんじゃない?」という、単純なことに気が付く。で、後日インドの寝台列車のチケット争奪戦に参戦して超絶翻弄されました。これについてはまた別の記事で。

インドあるある。とりあえず座っちゃう人々。
ビジャープルのマーケット


ビジャープルのマーケットです。


お店が多く活気があってとーーーっても賑わっていました。


インドのフルーツや野菜はどれも新鮮そうに見えて美味しそうなんだな~。そして実際に美味しい。

人が集まる所によくある水がめ。気軽に水分補給できます。

これだけ人がいるのに当然のように牛様もいます(インドなんで)。この牛様は頭が痒いのかバイクのハンドルでゴシゴシ。

大人気のフルーツジュースショップ。

マンゴーベースのジュースの中に、細かなフルーツがたくさん。くどくない甘さで暑いビジャープルで最高の一杯でした。

あの新聞紙の下で秘伝の調合が行われているっぽい。背後でレシピを覗くお兄さんが。

スイカ屋さんもあちこちにあります。甘くて美味しいスイカは水分補給にサイコー。ほぼ食べきってからカメラに収めたんで、ちょっと情けない画像になってしまいました。

占いもやってるよ。

この日のランチも食堂でターリーにしました。ターリーというのは、いろんな種類のカレーやヨーグルトや甘味が小鉢に盛られてくるインドの定食みたいなものです。バーダーミまではミールスって呼ばれてましたがビジャープルに来たら、なぜか急に「ターリー」と呼び名が変わってました。

チェンナイ→バンガロール→ハンピ→バーダーミ→ビジャープルと移動して、北上するごとにカレーの辛みが弱まってどんどん食べやすくなってきた。

こちらのお店は店先のサトウキビにつられて入店。

暑いインドでもぅ何杯飲んだかわからないほど飲みまくった、搾りたてサトウキビジュースです。インドでどんどん体重が増加したのは炭水化物とコレが原因かな。うまー。

牛様と見つめ合う。バーダーミよりは全然少ないですが、ビジャープルの街には牛、豚、馬、ヤギもいます。

新鮮な牧草を頬張る牛様。

暑い日中のブタさんが涼を求めてドブに浸かってました。この子はちゃっかりお母さんの背中に乗っかってました。それにしてもゴミがいっぱいできちゃないドブだねー。昔の日本もこんなドブがあちこちにありました。
市民憩いのガガン・マホール(Gagan Mahal)

ビジャープルには芝生などが手入れされた雰囲気のいい市民憩いの場がいくつかあって、ガガン・マホール(Gagan Mahal)もそのひとつです。

1561年に建てられた古の宮殿跡の遺跡公園で、涼しい夕方になるとどこからともなく市民が集い、思い思いの時間を過ごしていました。

現在では宮殿の正面入口が残るのみのようですが、それでこの規模。当時はどれだけ立派な建物だったんだろうと想像します。こんな大きな遺跡が残されているのに、ここに集う人達はちっとも興味ないみたい。生まれたときから毎日見てるから、その辺のビルと同じで日常の景色の一部なのかも。
贅沢過ぎる憩いの場だなぁ。

おっ、お兄ちゃん達が格闘してます。

インドの伝統的な格闘技だそーです。

こちらの穏やかな雰囲気が素敵なファミリーは、インドの人にしては珍しく「日本のことはいつも興味を持って見ている」って仰ってました。インドの人って日本に興味もってくれる人ってあまりいないんですよ。

ガガン・マホールには門限があって、18時になるとインドでお馴染みのお仕置き棒を持った警備のオジサンが皆を追い出しにかかります。
どの街にもひとつはある、夕暮れも市民の憩いの場。その街の穏やかな部分が見れて私は好きだなぁー。

次回はビジャープルの観光スポット巡りです!

