2019年5月26日
ひと晩お世話になったバラナシニューシティから、いよいよガンガー(ガンジス川)エリアに移動します。
日本でインドがTVに映し出されると必ずって言っていいほどエキゾチックなBGMと共に、ガンジス川で大勢の人が沐浴する様子が流れるじゃないですか。長年にわたる日本のマスコミの刷り込みによってインド=ガンジス川なわけですよ。そして遂にそのインド代表ガンジス川とご対面する日がやってきました。いやもぅホント、わくわくします。
ニューシティからオールドシティ(ガンジス川)まではオートで約20分くらいかかりました。
到着するとさっそく牛様が「いらっしゃーい」とお出迎え。(はい、遥々日本からいらっしゃいましたよ)
予約したお宿まではクネクネと細い路地を歩きます。
ヤギ・うし・犬・・・動物が所狭しと闊歩して動物園の「ふれあい広場」状態です。
ゴチャゴチャした街の中にこんな癒しの池?もありました。牛様も心なしか癒されモードでまったりしているように見えます。
到着しましたーー。これから数日間お世話になるケダール・ゲストハウスです。ガンジス川まで徒歩数分の好立地にある静かな住宅地のお宿です。
数日間宿泊してご主人といろいろお話ししたり、ご主人の周りの人々の様子を見ていて薄っすら感じたんですが、こちらのご主人はかなり厳格で真面目なヒンズー教徒で地域の人が一目置くような存在である印象を受けました。
荷物を置いて早速ガンガーに行こうとしたら、ここでも「今は暑いから気温が下がる夕方まで待ちなさい」とご主人に止められました。なんたって訪問時の5月下旬のバラナシの気温は連日こんな。もはや息を吸っても苦しい暑さです。
いよいよガンジス川とご対面
夕方近くになり、さぁいよいよ待ちに待ったガンガー(ガンジス川)とご対面です。迷路のように入り組んだこの下町情緒ある細い小道もまたgoodです。
おやぁ、牛様が誰かの家を覗き見してますよぉ。
おぉぉーーーっっ、これが母なる大河ガンガーですか。
幅広の普通の川ですね。ホント普通の太い川です。
バラナシのガンガー沿いにはガートと呼ばれる川へ降りる階段がいくつも造られています。このガートが遥か向こうの方まで大小数十か所も連なってるらしいです。
それぞれのガートがまったく違った個性を持っていて、例えば大勢の沐浴者が集中する有名観光地ガート、ほとんど観光客が来ない地味ガート、ただひたすら薪でご遺体を焼き続ける火葬場ガートなどなど。
私達が拠点にしたのは、ガート群の一番上流にある庶民的な「アッシガート(Assi Ghat)」です。このアッシガート時期にもよるんだと思いますが、やってくる人のほとんどはご近所さんで外国人観光客の姿はほとんど見当たりません。そして朝はインド人巡礼者が団体でやって来て沐浴します。
→アッシガート(Assi Ghat)をGoogleマップでみる
アッシガートでは外国人相手の質の悪いベタついたボート勧誘もなく、のんびりリラックスした気持ちでガンガーを散歩することができました。
せっかくなんで川沿いを歩いて隣近所のガートにも行ってみました。
糸を垂らして釣りしてます。何が釣れるんだろう?
体と頭を洗うアニキたち。
・・・ん?(おわかりいただけただろうか?)
なんか凄い吸い込み渦がある。ガンガーの渦潮!?
日没近くになりようやく人々が集まり始めました。
みんな昼間はどこにいたんだろう?
夕涼みに来た町の人や観光客が「ガート」に腰かけて聖なる流れを見つめています。
夕方になると紅茶屋さんやスナック菓子屋さんが現れます。
せっかくなので買って飲んでみました。牛乳のチャイじゃなく澄んだレモンティーです。普通の紅茶なのかもしれないですが、ガンガーを見つめながら飲む紅茶は特別に美味しく感じる不思議。
宗教的な何かなのかな?灰の入った囲いからポワーッと煙が出ています。
気が付けばガンガー沿いの遠くのガートにも灯りが点り始めていました。
すっかり暗くなってしまいました。
牛さんも帰るのかなぁ。
ゲストハウスに戻ると女将さんの美味しい夕食です。ここの女将さんは料理上手。作る過程を教えてくれたけど、インドの料理って一から作るからホント手間がかかるみたい。お姑さんからお嫁さんに継がれる家庭の伝統の味ですね。
家庭の料理は食堂で食べるターリーとはまた違う優しい味わいが多いです。次にインドを旅するときは積極的にホームスティして、各家庭の味を食べ歩こうかな。
・・・ん?(おわかりいただけただろうか?)
巨大なヤモリがいました。
これから何日バラナシに滞在するかまだわからないけれど、明日から飽きるまでガンガーやオールドシティを歩きまわるぞ~。