2019年5月
昼間は普通に40℃以上を叩きだす異常気温の真夏のガンガー(ガンジス川)散策はもはや命の危機を感じるので、涼しくなる夕方までオールドタウンに逃げます。
オールドタウンも暑いんですが、ガンガーの真横にいるよりはぜんぜん涼しい。ガンガーの真横=真夏の鳥取砂丘とか真夏の鵠沼海岸とかそれより数段階酷い。
日陰満員御礼。
牛様もぐったり。(そんなとこで横になったら家の人外に出れないね)
ワンコもぐったり。
とりあえずチャイ屋さんで一休み。
暑いのにおっちゃん達で満員御礼。「なんだ、見ない顔だな!ネパールか?」私達を見るなり怪訝な顔をする完全アウェイ。びびって帰ろうとしたら「待て待て、こっち来なさい」席を詰めて座るスペースを空けてくれました。
このチャイ屋さんでは噛みタバコ?みたいなのも作ってるんですが、私達が無理やり座ったからお兄ちゃんがどんどん押されちゃってます。(兄ちゃんごめんよ)
おっちゃん達の話題の中心は選挙・政治・政策。訪問時の2019年5月は5年に一度のインド総選挙が行われ、現職のモディ首相率いるインド人民党(BJP)圧勝フィーバー真っただ中でした。
私達が日本人と知ると「アベ、アベ、アベ、アベ、コウノ、アベ、アベ!」と日本の政治家の名前が激しく飛び交い、しまいには「しょうがねーなぁーモディとアベは友達だから仲良くしてやるか」みたいなこと言われるし。それにしてもおっちゃん達が日本の政治家にやたら詳しくてビックリした。私なんてモディ首相しか知らないよ。
だてにチャイ一杯で何時間も粘って政治談議してない。
日本の選挙の話にもなって投票率を教えるとその低さを驚かれました。投票率の低い理由を聞かれたので「日本人の多く(特に若者)は今の世に期待していない、だから政治にも関心がない」と説明したら「だからこそ選挙に行って積極的に討論するんだ、日本人は未来が心配じゃないのか?」「選挙は今のためじやなく未来のためなんだ」と力説されました。ごもっともです。
チャイときたらお次はヨーグルト(カード)、暑いインドで暑気払いといったらやっぱりこれでしょ。
お店によって濃厚だったり、さっぱり系だったり微妙に違う味がまた楽しい。
上に少し黄色い湯葉みたいなのが乗ってるの、おそらくカードを作る時にできる膜かなにかだと思うんですがコレが絶妙にうんまいのです。
オールドタウンにも旬のライチ屋さんがあちこちに出店してました。
私達もお買い上げ。
夕方になりちょっと涼しくなったのでアッシガートの方に戻ってきました。
灼熱の昼間はほぼ無人だったけれど、涼しくなるとあちらこちらからご近所さんや観光客が集まってきます。
ガンガーの対岸って何にもない砂浜みたいになってるけど、どうなってるんだろう?アッシガートから対岸に渡る舟が出ていて、大勢のお客さんを乗せ忙しそうに往復しています。
対岸をよーーく目を凝らして見ると。ラクダ?
馬も見えるし、バギーも走り回ってる。ガンガーの対岸は娯楽場みたいな感じなんでしょうか?
きょうのアッシガートは妙な熱気に溢れていました。
チャイ屋さんのとこでも書いた通り訪問時の2019年5月は5年に一度のインド総選挙が行われました。
モディ首相率いるインド人民党(BJP)の圧勝で支持者もそうじゃない人も興奮冷めやらぬといった様子。
こちらにも総選挙絡みと思われる皆さま。
アッシガートの近くには学校でもあるのか、何度か学生さんにも話しかけられました。
(日本の鉄道技術の素晴らしさを熱く語ってくれた技術鉄のお二方)
ちょうどそのころ日本の新幹線が350㎞を記録したらしく、いち早くそのニュースをキャッチした学生さんが「日本の鉄道技術がいかに優れているか」を私達に熱弁してくれました。
この子達は絵画を練習する画学生さんかな。毎日夕方になると数人でやって来てガンガーで夕涼みをする人達を次々とクロッキー(人物などを短時間で速く多くスケッチすること)しています。
話をしてみたかったけど秒も惜しんでのクロッキーだから集中力切らしちゃ悪くて声かけられなかった。
真剣勝負の凄い集中力。きっと将来目指すものがあるんだね。最高だ。
アッシガートの一画には舞台が設けられていて大勢のお客さんが演目を鑑賞中。
インドの伝統的な舞踏でしょーか?
空手の型にも見える。
おじさん思いっきりあくびしてる。
次回はバラナシ観光で外せないアトラクション(!?)ガンジス川のボートに乗ってみます。