
2019年6月
インドのダラムサラ(ダラムシャーラ)、マクロードガンジです。
マクロードガンジにはチベット亡命政府の中心地「ツクラカン・コンプレックス」というエリアがあります。ここにはチベット寺院やダライ・ラマ法王のお住まいがあり、その外周はグルリと一周できる散策路のようになっています。その小道沿いには巨大なマニ車・小さいマニ車・いろんな色のマニ車・手作り感満載のマニ車・・・とにかくいろんな種類のマニ車がズラリと並び巡礼路となっていました。

この巡礼路を時計回りに巡ることをチベットの人達は「コルラ」と呼んでいます。私達もマクロードガンジ滞在中はツクラカン・コンプレックスの外周を朝の散歩を兼ねて何回かコルラしてみました。

ツクラカン・コンプレックスまわりは緑が多く清々しいコルラ道です。マクロードガンジ自体がヒマラヤ山脈を望む標高2000m以上の山間に位置しているので、そよぐ風も爽やか。

歩き始めてすぐに猿さん、その後ろからお馬さん登場。

コルラ道はお馬さんの背後の左側の小道です。

(どうてもいいことだけど)マクロードガンジのお猿さんは日本のお猿さんに似てる。

樹木の茂る爽やかな小道。朝の散歩を兼ねているのかご老人が多いです。

コルラ道にはマニ車がいーーっぱい。

よくよく見るとみんな手描きでホノボノ感満載。

なにやら文字の書かれた石もたくさん奉納されていました。

何が書いてあるのかわからない(経文かなぁ?)

いろんな種類のマニ車がある。これは赤ベース。

こちらは青。色にも意味があるのかな?それとも奉納者の趣味?ラダックでよく見かけた三色のチョルテン(仏塔)にはそれぞれ色の意味があると教わりました。なのでマニ車の色にも意味があるのかも。

このマニ車はミニサイズです。

手と比べるとわかりやすい。こんなに小さなマニ車。とてもかわいいマニ車。

小道を彩る五色の旗はタルチョと呼ばれる祈りの旗です。何が書いてあるのかさっぱりわからないですが、どうやら経文が書かれているらしく、この旗が風になびくだびに読経したことになるらしいです。(ネット情報の受け売り情報です)
マクロードガンジやラダックで何度かタルチョを奉納する人を見たけど「厳かな」というよりはファミリーや若い子達のグループがキャーキャーと崖に上がったり木に登ったり「そっちじゃない、もっとあっち!あっち!」とか、ちょっとした楽しい旅行の思い出作りみたいな印象もありました。

背景付き細長マニ車。ほんといろんな個性のマニ車があります。今度マクロードガンジやラダックで見かけたマニ車のコレクションページでも作ろうかな。

超大量のタルチョゾーン出現。

タルチョまつり。タルチョの重さで木が折れそう。(たぶんだいじょうぶ)

タルチョの下をくぐって奥へ進むと新しい感じの立派なチョルテン(仏塔)がありました。

見上げると青空にはためくチベットの国旗。

三つ並んだ立派な祠もありました。

よく見ると骸骨がズラリ。たぶん何か意味のある笑う骸骨。

再びタルチョの海をくぐってコルラ道のメインルートへ戻ります。

コルラ道の途中に屋根掛けされた特別な場所がありました。弾圧に抗議し自ら命を絶った人々の遺影です。少しはにかんだような素朴な笑顔を見せるのは次世代を担うはずだった若者たちでした。彼らの嘆きが聞こえるようで胸が締め付けられる思いがしました。

立派なマニ車がありました。

屋根の下は涼しい日陰になっていてホッと一息。

こちらはマニ車のお部屋。

入口にはワンコがゴロリとお昼寝中。

おぉぉ、大きく立派なマニ車。

壁にはダライ・ラマ法王がいっぱい。若いころのお写真もありました。

またもや珍しい形のマニ車発見。

もちろん回します。

ようやくゴールが近づいて来ました。

白い山はチベットの国旗にも描かれているを雪山(チベットそのもの)をイメージしたものかなぁ。この後ツクラカン・コンプレックスの正門まで行って、この日のコルラは終了。なんだかコルラ道の紹介というより「マニ車コレクション」みたいになってしまった。

歩く前はお爺ちゃんお婆ちゃんが普通に歩いていたから余裕と思っていたけれど、ツクラカン・コンプレックスの外周をグルリ一周のコルラは距離と上り坂があって何気に大変でした。マクロードガンジのご老人ってかなり体力あると思う。標高高いから心肺能力も高いのかも。

