
予約サイトで台湾の宿ばかり探していたら、ついにサイトに台湾人と認識されてしまったようで、開くと中文表示されるようになってしまいました。
さて居心地よくて7泊(+礁渓温泉1泊)してしまった台北を遂に離れる時が来ました。
最初は都会でゴチャゴチャしていて、空気も悪くて「落ち着かないなー」なんて思っていたのに、実は素朴な面もあって、人々は穏やかで優しいし、食べ物もおいしくて、気が付けばすっかりお気に入りの街になっていました。

宿泊したホテルに近かったローカル夜市に毎日通って食べ歩いたり、何をするでもなくその辺を徘徊したり、楽しかったなぁ台北。
重い腰をあげて向かった次なる目的地は台中です。実は台中から飛ぶ第二国目のチケットを手配してました。そうです、台湾滞在も遂にカウントダウンに入ったのです。
最初は台湾をグルっと全部回ってみよう!なんて思っていたんですが、13日では全然時間が足りませんでした。全部見るって、たぶん一か月居ても無理じゃないかなって思います。台湾は思いのほか広かった。

2018年11月4日
すっかりお気に入りとなった台北に未練を残しつつ、向かったのは例によって長距離バスターミナルのある台北駅です。もうかれこれ数回来ているにもかかわらず最後もまた迷いました。「もうここで迷うのこともないのかぁ」と、しみじみ迷います。

そして2度目のバスターミナルのチケット売り場へ。

買ったチケットは、またもや発車数分前という。例によってダッシュでトイレに駆け込み、ぎりぎりセーフで乗り込みました。

さようなら台北。そして・・・

こんにちは台中!!

到着したバスターミナルに「生活 台中」という素敵な日本語パンフレットが置いてありました。

歴史建築や台中グルメ情報など、かわいいイラスト付きで紹介されています。よし、これ見て散策するぞぉー。

台中は台北よりちょっと田舎っぽくて、のんびりとした時間が流れてました。でも空気がいまいち綺麗じゃなくて、午後になると街がかすむんですよね。道端にはビックリするくらいゴミも多いし、バイクは細い路地でもバンバン飛ばして来るし。

なのに嫌じゃない不思議な魅力のある街です。

今回宿泊したのは台中駅東口から徒歩5分ほどのホテルです。ここは周辺に食堂やお茶屋さんも多く、最高の立地でした。
ホテルすぐ近くのお宅でお葬式が行われていたんですが、到着したその日には日本のお通夜(?)のような静かなセレモニーが行われ「ああ、日本と同じだなぁ」なんて思っていたんですが、三日も過ぎると様子は一変。

道路は通行止めになり、何やら巨大な青いテントやら煮炊きするテントが設営され、定期的に大音響で音楽を奏でながらマイクを通してお経の大合唱が始まります。最初あまりに大音響かつリズミカルなんで「葬式でカラオケ!?」と思いましたが。たぶんお経だと思います。そのお経が部屋の中にまで聞こえてくるという。
まぁ、こんなこともあって、台中は妙に心に残る街になりました。
台中の街は只今再開発の真っ最中といった感じで、駅も含めていたるところで大掛かりな工事をしていました。たぶん数年後に再訪したときは、街全体が大きく変わっていそうな予感がします。

その新旧が大きく交差する今の台中を表すシンボリックな存在が、この台中駅西口と思います。

左側には新しい台中駅舎。

リアルな巨大トンボのオブジェが印象的。

そして右には趣ある旧駅舎。

旧駅舎前の各オブジェは地元台中っ子の待ち合わせ場所になっているようでした。「きょうはTAIWANの前で待ち合わせね」なんて感じでしょーか。西口には綺麗な長距離バスターミナルもありました。


台中駅東口から徒歩10分ほどの場所にある、活気あるローカル市場「第3市場」です。

たくさん並ぶ衣類のお店。

生鮮食品。

野菜や果物のレパートリーは日本とだいたい一緒かな。

馴染みのない魚が並ぶ魚屋さん。

飲食店も豊富でした。

市場の中にも神様が。

かわいいキャラクターもいました。画像を撮ろうとしたら、近所のお店の女将さんがわざわざ目の前の荷物やバイクをどかして、撮りやすいようにしてくれました。多謝。

上記第三市場のすぐ近くにあるローカル夜市「忠孝夜市」です。ここも楽しかったぁ。

お店がいろいろあり過ぎて、どこにしようか迷う。

毎日が縁日状態。

この夜市、バイクや車の往来が多い道路沿いにあってちょっと怖い。歩道もあるんですが屋台や店の設営物で埋め尽くされているので、どうしても車道の端っこを歩く形になります。
まったく速度を落とさず走り抜けるバイクの横を、杖をついたお爺さん御婆さん、小さい子供、ベビーカーを押したママさんも普通に通っているので、見ているこっちがハラハラでした。

観光地として有名な、西口歩いて5分ほどの場所にある「宮原眼科」にも行ってみました。

宮原眼科といっても本当の眼科ではなく、昔眼科だった建物をリノベーションし、現在はお洒落なスィーツのお店となって、主に日本人観光客に大人気施設となっていました。

玄関前に描かれた蟻が十匹で「ありがとう」。数えたら本当に十匹いた。

店内はまるで何か映画のセットのようです。

店員さんの衣装も凄い。

売られているのは私達にはとてもとても手の出せない高級お菓子ばかり。あちこちで日本語が飛び交い、高級お菓子がバンバン飛ぶように売れていました。

この宮原眼科はアイスも有名なようですが、「こんなミーハーなところでなんか絶対に買わないぞっっ!」と、思っていたのですが・・・まわりの雰囲気に流されて買っちゃいました。
ガッチガチに固い我家の財布の紐を開かせるとは、これぞ宮原マジック!?アイスはひと玉90元。「高いなーー」なんて思ったけれど、玉の大きさがが日本の平均値より大きいんですよ。そして美味しい!

ちなみに、ひと玉づつなんてケチな買い方をしているのは私達だけで、他の人はみーーんな3玉当たり前。ひと玉につき一種類のデコレーションをトッピングしてくれるんで、玉が増えれば増えるほど映える。
宮原眼科は日本人観光客のみならず、台中の若い子達のデートスポットにもなっている様子でした。

宮原眼科の前を流れる夕暮れの川沿いも散歩してみました。この川は流れが妙に早くて、金魚達が必死に泳いでいました。

すぐ横のマンホールに「緑川」と書かれていたのは、この川の名前かな?

次は日本と所縁の深い場所に行きます。

