【ウズベキスタン・ヒヴァ】旧市街イチャン・カラ(世界遺産)を共通チケットで丸一日見てあるき

2019年8月29日

おはようございます。ヒヴァの朝です。朝食前に城壁内の旧市街イチャン・カラをちょっとだけ散歩。

 

そもそも人通りが少ないのに、朝はひとっこひとり歩いていない。猫も犬も歩いていない。

 

もしかしたら知らぬ間に、古の世界にタイムリープしちゃった?と心配になる静かな朝です。

 

曲がり角の向こうから、ラクダを引き連れたキャラバン隊が出て来たらどうしよう。

 

ヒヴァのシンボリック的存在、太くて巨大なカルタ・ミナール(ミナレット)。

どうしてこのミナレットはこんな、ずんぐりなのかというと、三分の一まで造ったところで、建築主だった偉いさんがお亡くなりになり、途中でストップしてしまったから。大掛かりな建造物は途中で建て主が世代交代するって事はよく聞くけれど、このミナレットは継ぐ人がいなかったのかな??

 

まだ8月なのに、ヒヴァの朝は結構冷える。涼しいを通り越して肌寒い。

 

ホステルに戻って朝ごはん。

 

ヒヴァ観光の中心・城壁内の旧市街イチャン・カラ(世界遺産)

きょうはヒヴァの観光名所、旧市街イチャン・カラを見学しまくります。

「イチャン・カラ」とは、数キロにもなる巨大な二重城壁の内側にある旧市街で、メドレセ(神学校)やモスク(礼拝所)、ミナレット(塔)、そして大小様々なミュージアムが幾つもあって、博物館都市という別名もあるらしいです。

ちなみに二重城壁と書いてますが、外側の「壁」は、もうほとんど残ってないです。

 

まずは複数の施設内を見学できる共通チケットを購入。チケットが無くても今朝のように、イチャン・カラをぶらぶら散歩できますが、せっかく遥々ヒヴァまで来たからにはケチらず奮発しました。

 

迷路のような旧市街の地図。

 

朝散歩の時には誰もいなかった通りにも、時間が経つにつれて観光客がポツリポツリと集まって来ました。お土産屋さんも続々とオープンです。

 

ただサマルカンドやブハラほどの賑わいは無いような…。サマルカンドやブハラでの豪華絢爛イスラム建築の連続に「もうご馳走様」状態になって、ここまで足を伸ばす人が少ないのかも。気持ちはちょっとわかる。

 

さっそく幾つかの施設を見学。

 

何度見ても惚れる、ウズベキスタンの美的センス抜群なタイル装飾。

 

聖者サイード・アッラーウッディーンの廟廊。14世紀と記されていました。ヒヴァで一番古く、絶大な信仰を集め、巡礼者が大勢訪れるらしいです。

 

落ち着いたトーンの青いタイルが美しい。

 

別のミュージアムにあった、ウズベキスタン初代大統領イスラム・カリモフ氏のコーナー。

 

昨夜のイベントで舞台上の男性達がかぶっていた帽子に似てる。ヒヴァ周辺の伝統的な帽子なのかな?

 

イチャン・カラのあちらこちらで新郎新婦を見かけました。オシャレに着飾った友人達を引き連れてワイワイガヤガヤ、賑やかに行進。

 

手持ちのスムが乏しくなってきたので、西門近くのムハンマド・アミン・ハーン・マドラサ(オリエントスターH)の入口並びにある両替屋で入国以来の円→スムチェンジ。

 

高額紙幣がなかったのか、いやらしい感じの札束になってしまった…。

 

アイス休憩。ちょっと硬めのおいしいアイスでした。

柱がいっぱいジュマ・モスク

観光客人気トップ3に入りそうなジュマ・モスクです。薄暗いモスク内に何本もの柱があるちょっと不思議な光景。

 

柱の彫り物が緻密でキレイなんですよ。

 

土台に噛ませてるのは何だろう?ラクダの毛??

パフラヴァン・マフムッド・コンプレックス

見学した中で特にお気に入りだったのがコチラ。パフラヴァン・マフムッド・コンプレックス。ここは共通チケット外なので、別料金ひとり10000スムでした。

印象的なのは、門のうしろに見える青いドームの上に乗っかった、金色の瓢箪型の飾り。

 

門を正面から見ると、上に開いた窓から…

 

飾りが見える洒落た設計。

 

パフラヴァン・マフムッド・コンプレックスは、ヒヴァの職人一家に生まれ、皮工場を営み、哲学者、詩人、そしてレスリングに長け、捕らえられた大勢の仲間を救い出した逸話も残る英雄、人々に愛された聖人パフラヴァン・マフムッドのお墓を中心とした、いくつかの建築物の集合体です。

 

もともとは皮工場に造られた質素な廟廊だったらしいですが、聖人パフラヴァン・マフムッド慕う人々が増築を重ね、傍に自分たちの墓を造り、現在の様相になったらしい。

 

何が凄いって、青を基調とした細かな装飾が美し過ぎるんです。

 

こちらのアラクリ・ムハンマド・バハディルカン氏のお墓は、影が翼のように見えて幻想的。

 

天井の模様が、ドームの上に乗ってる黄金の瓢箪型と同じデザイン。何か意味のある模様なのかなぁ?

イスラーム・ホジャ・ミナレットに登ってみた

ヒヴァの中でよく目立つ大きなイスラーム・ホジャ・ミナレットです。ミナレットというのはアザーンを流す塔の事。アザーンとは何ぞ?と思った人は調べてみてください。

ブハラのカラーンミナレットは登れなかったけれど、ここはお金を払えば登れました。訪問時はひとり15000スム。

 

らせん状の階段を…

 

グルグル。ひたすらグルグル。

 

階段で登れる最上部まで行くと眺めが良いです。さっき行ったパフラヴァン・マフムッド・コンプレックスがよく見える。

 

ほほぅジオラマみたいで楽しい。

 

クフナ・アルク(キョフナ・アルク)

「チケット代の元を取る!」と鼻息荒く意気込んで、旧市街イチャン・カラの有名どころ、それほど有名じゃないところ、とにかく入場しまくり見学しまくりで、そろそろ体力の限界が近づいて来ました。我ながらよく頑張った。自分で自分を誉めてげたい。

 

本日の〆にやって来たのは、ホステルの近くにあるクフナ・アルクです。昨夜、ウズベキスタン28周年記念のイベントを盛大に行っていたあの広場です。

 

17世紀に造られた昔の宮殿跡だそうで、内部はちょっとしたミュージアムにもなっていました。

 

昔はここでお金を作っていたらしい。博物館大定番の当時の様子再現コーナー。

 

濃い顔。

 

…!?展示されていた絵が、えぐ過ぎる。

 

クフナ・アルク最大の見どころは、見張り台からの展望らしいです。もちろん行ってみます。

 

ほほぅ、イチャン・カラの展望が抜群によろしい。

 

こうして見ると、旧市街を囲む頑丈過ぎる城壁の様子がよくわかる。こうして城壁で守らなければ安心して暮らせない時代だったのかな。

 

タイミングよく夕焼けタイム。刻々とオレンジに染まってゆくイチャン・カラが素晴らしい。

 

ヒヴァ最後の夕暮れにふさわしい眺めとなりました。…はて?最後の夕暮れ?ヒヴァには昨日来たばかりなのに!?

そうなんですよ、今日、観光の合間に駅に行って、明日の夕方発のタシュケント行き鉄道チケット取っちゃったので、ヒヴァごんとは早くもお別れ、さよぉーならぁー。

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