
2019年8月24日
サマルカンド三日目は、アフラシャブ博物館、聖人ダニエル廟と見学して、次はサマルカンドの英雄ティムールのお墓にやって来ました。サマルカンドに来たからにはティムールにご挨拶をしなくてはなりません。
ティムールってどんな人?

ティムールとは中央アジア~西アジアに広大な帝国を築いた軍事の天才で、その首都がここサマルカンドでした。ティムールは後世に残る数多くの建造物を残し、それは後にインドのタージマハルなどに大きく影響を与えることとなったようです。
…と、ウズベキスタンの英雄として人気のティムールですが、征服地では反する人々に対し想像を絶する残忍非道な大量虐殺をしまくった暴君でもあり、捉える角度によっては相当ダークな人物だったようで。
グーリ・アミール廟(ティムール廟)

さすがにお墓は立派でお客さんも大勢押し寄せています。

むむむ…このドームには毛(草)が生えていません。

豪華絢爛、そして華やか。

残忍非道なティムールらしからぬ、やけに「かわいらしい」装飾です。

見学は無料ではありません25000スムでした。それではサマルカンドの英雄ティムールに会いに行きましょう。

内部も豪華絢爛。

膨大な量の金を使ったようで、キラッキラに輝いています。

それにしても凄い人だぁー。

ティムール人気が伺えます。

いくつかの棺が並んでいますが、黒いのがティムールらしいです。…というのも

棺の見取り図があるのでわかりました。

せっかくなので屋外も散策してみました。思わず上りたくなる階段。

昔の椅子?

おおおっっこれは、もしや!

サイズといい、排湯穴らしき構造といい、お風呂の浴槽では!?後ろの台でケセ(トルコの垢すり)でも行ったのかなぁ?…と好き勝手に妄想。ティムールもこのお風呂で湯に浸かったのかな?

ちょっと遠くから見たグーリ・アミール廟。存在感ある。

ウズベキスタンでは圧倒的に多いシボレーに混ざって、こういう昔の車をときどき見かける。
ルホボド霊廟

グーリ・アミール廟(ティムール廟)のすぐ近くにある、ティムールが尊敬した神学者シェイク・ブルハネディン・サガラシのお墓です。その生涯の多くを巡礼とイスラム教の布教に尽力した人物で、神秘的なエピソードも残っているらしい。

見所はティムールが造った初期の建造物で、ご覧の通りシンプルかつコンパクト。
最初はこういう控えめな建造物を造っていたのに、どんどん大きく派手めがお好みになった心境の流れをティムールご本人にインタビューしてみたい。奥さんの霊廟なんて奇抜かつ大きすぎてすぐに崩壊しちゃったし。

内部の装飾や棺がとても簡素です。混雑気味なティムールのお墓に対して、こちらは訪問者が少なく静かでした。

ひんやりとした静かな霊廟には、ご本人様と奥さん、お子さんたちが埋葬されているそうです。ちなみに奥さんは中国の方らしいですよ。

以上でサマルカンド観光は終了です。まだまだ観光ポイントがたくさんあるけれど、この辺で切り上げて明日次の街に移動します。
なんかサマルカンドではお墓ばっかり巡っていたなぁ…。

