五竜山荘テント場 2025

猛暑真っただ中の7月26日・27日、五竜岳の五竜山荘テント泊に行って来ました。このページでは、今回お世話になった五竜山荘テント場の様子を紹介します。

[利用日]2025年7月26日-27日
[テント場料金など]要予約(WEB予約あり)・ひとり2000円(トイレ代込)+ひと張2000円
[テント場利用の流れ]12時から受付開始(早い到着は先に設営OK)/翌8時までに撤収
[公式サイト]白馬山荘グループ

※訪問時の情報です。最新の情報は「白馬山荘グループ公式サイト」で確認ください。そうです、五竜山荘は天下の白馬山荘グループです。

 

五竜山荘テント場受付

今回は遠見尾根往復だったのですが、山荘すぐ手前の白岳から下る途中、五竜山荘の全景がよく見えます。(ふむふむ、山荘奥に見える段々畑のような場所がテント場だな)ちなみにこの白岳あたりは雷鳥の目撃が多いらしいです。

 

五竜山荘到着!壁にどどーんと描かれた武田菱がシンボルです。てっきり武田信玄が定宿にしていたのかと思っていたら、五竜岳の雪形が武田菱らしいです。

 

五竜山荘は稜線上に建ち、すぐ横には五竜岳、目の前には雄大な北アルプスの山々の連なり、夜になれば遠くにどこかの街の明かりがきらめき、そしてテント場の目の前に朝陽がのぼるという絶景三昧の超絶好立地にあります。

 

テント場の受付は、当日は12時からこちらの小窓で行なわれていました。12時前に到着したら先に設営してもOKだそうです。

受付には最近の山小屋ではめっきり少なくなった「ザ・山男風」な頼れるアニキがいて、忙しい中あれやこれや質問しても、嫌な顔ひとつせず詳しく教えてくれました。

受付では白馬山荘グループ共通の「宿帳」を記入。氏名住所、緊急連絡先、どこから入山してどこへ下山するか等の定番事項を記入。公式サイトでは前もって用紙をダウンロードして、記入済のものを持参するように案内があります。今回は持参するのを忘れましたが、同じ用紙が現地にもありました。

 

そして料金を支払うと、秋田県大館の山口製菓アンドーナツ級にずっしり重量感のある頑丈な木札を渡されるので、テントの見える場所に括り付けます。

 

おすすめの設営場所

受付のアニキに「おススメはどこですか?」と聞くと「一番前の列がおすすめ」そして「その中でも一番小屋側の端が風の影響が受けにくい」とのことでした。

 

アニキのおススメに従い、前列の一番山荘側の端っこに設営しました。実際に夕方に斜面から風が吹いた際、他のテントよりあきらかに影響が少なかったです。

 

逆におススメしない場所があって、上の段の五竜岳側は雨が降ると水が溜まりやすいそうです。実際に見に行くと、このエリアの五竜岳側(1~2張ぶんくらい)は、他は乾いているのにココだけ湿り気がありました。

気になる落雷は、山の方に落ちることがほとんどで、小屋の方には落ちることは少ないとのことでした。

 

トイレと水場

テント泊のトイレ(テント代に含む)はこちらになります。通過者の利用は1回200円でした。

男性用小便器と男女共用洋式個室があり、個室は窓の外の大展望を眺めながら用足しできる便座の配置になっています。どういうことかというと、一般的な洋式は扉に向かって座りますが、五竜山荘のトイレは逆向きで、扉に背を向けて座る造りです。

個室の臭いはやや強めのボットンで、夜は電気がつかなかったのでヘッドランプを使いました。トイレットペーパーはじゅうぶん量ありました。

 

水場は外トイレの前にありました。ここから出る水は煮沸なしの雨水で消毒ありです。500ml/200円です。

 

小屋内には煮沸済みの水やお湯も用意されていました。煮沸済みの水は500ml/300円です。

 

テント泊でも充電無料!

五竜山荘で「ありがたいな」と思ったのは、発電機が動いている間はテント泊でも無料で充電できること!充電場所は山荘入口横(テント受付小窓の向かい辺り)です。

北アルプスの山小屋では、例え有料であってもテント泊の人は充電お断りの所もあったので、これは本当にありがたいと思いました。ちなみに我家は充電器を2個持って行ったので今回はお世話になりませんでした。

 

ペグの貸し出し

うっかりやらかして血の気が引くのがペグ忘れ。こんな稜線上のテント場でペグを忘れて爆風吹き上げる日にゃ、もぅ目も当てられない。そういう場所柄もあってか、ペグの無料貸し出しもありました。

ペグはいろんな種類が混在していて、おそらく歴代ハイカーさん達の置き土産と思われますが、なんにしてもありがたいです。

 

五竜山荘の売店拝見

五竜山荘の売店です。「写真撮ってもいいですか?」と伺うと「どんどん撮ってOK」とのことで遠慮なく。なんと売店はカードが使えました。

 

ありました!もしかしたら日本で一番有名かもしれない「山が好き酒が好き」Tシャツ。

日本全国各山小屋で売られているオリジナルTシャツの中でも、群を抜いて人気がある五竜山荘のこのTシャツ。どの山に行っても出会うハイカーさんが着ている率ナンバーワン。

 

その「山が好きTシャツ」に今年(2025年)、新作ができてました。てるてる坊主がファンシーな「晴れが好きTシャツ」そして硬派な印象の「五竜岳Tシャツ」です。どれもいいなぁ…どれにしようかなぁ…と散々迷って大定番の「酒が好き」を購入。

Tシャツの他に山バッチ、ステッカー、バンダナなどオリジナルグッズが揃ってます。

 

山の便利グッズもありました。簡易アタックザックなんてのもある。

 

小腹満たしのお菓子、カップ麺。

 

飲料です。この他に生ビールもありました。

 

缶ビールとコーラを買いましたが、どちらも良く冷えてました。

 

飲み終わった缶などは、なんと回収してくれます。

 

五竜山荘~五竜岳は往復1時間40分

五竜山荘から五竜岳までは登り1時間、下り40分と近いのでテント設営後に行ってみました。最初は歩きやすい登山道、途中からは三点支持で進む岩場になりました。

 

五竜岳山頂です。なんと絶妙タイミングで雲がもくもく湧いて、鹿島槍方面の山頂部を微妙に隠してしまいました。

 

雷雨・虹・ブロッケン

五竜岳から戻った後はテント場でお楽しみのグダグダタイム。

 

夕方近くにザッと雷雨があり、その後にきれいな虹が出ました。

 

ブロッケンも(ちょっと薄め)。ブロッケンって本当に不思議で、周囲にたくさんの人がいても自分の影しか見えない。小屋の宿泊客も大勢出て来て、それぞれの(自分だけの)ブロッケンに手を振っていた。

 

やがて日の入り。テント場の向こうに陽が沈みました。

 

そして静かに夜がやって来ました。

 

遠くに街の灯りが見える。あれはどこの街だろう?

 

翌日も快晴

朝です。4時30分頃で、テントの外に置いた温度計は約10℃でした。山の朝にしては暖かいです。

 

五竜岳や白岳には、出発したハイカーさん達のヘッドランプの光が揺れていました。

ご来光はガスがかかって見えーず。すぐ近くで雷鳥のグェェーも聞こえたけれど姿見えーず。

 

そして今日も暑い日差しがやってきました。

 

朝ごはんをチャッチャと済ませ下山します。一晩お世話になりました。環境も雰囲気もいいテント場でした。またひとつお気に入りのテント場が増えました。

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