2022年8月のお盆休み真っただ中、白馬大池山荘でテント泊をしてきました。天気が良ければ白馬岳へ足をのばす予定でしたが低気圧の影響でガスが抜けず、今回ピークを踏むのは小蓮華山のみ、その後は白馬大池の周辺を散策してチングルマの花畑や雷鳥を眺めるノンビリ山行に切りかえました。
今回は幕営利用した白馬大池山荘テント場の様子を紹介します。
白馬大池山荘テント場データ
2024年も引き続き予約制(web予約あり)
4月15日朝6時よりweb予約受付開始(電話は9時~16時30分)
テント1張り2000円+1人につき2000円
例えば1つのテントを2人で利用だと6000円
詳しくは「白馬山荘グループ公式サイト「白馬岳だより」」をご覧ください
[利用した2022年8月]
テント1張り1000円+1人2000円(トイレ代込)でした
白馬大池山荘テント場予約
白馬大池山荘のテント場を利用するには、まずは予約しなきゃなりません。そうなんです2022年度の白馬大池山荘のテント場は完全予約制。テント場が予約制なんて数年前までは想像すらできませんでした。
白馬大池山荘の予約と予約状況の確認は公式サイトからできます。
ほぼリアルタイムで更新される予約状況をみるかぎり白馬山荘グループのテント場はどこも大人気で週末は満席ばかリ。それでも何度か見ているとポッと空きが出る時がありました。
今回は台風が近づいているという特殊な条件もあってか週末直前にドーンと空きが出て「ん?これは白馬大池に来なはれという雷鳥様のお告げか?」と思い込み、せっかくなので行ってみることにしました。
白馬大池山荘テント場
白馬大池山荘です。見てくださいこの立地!
目の前にはチングルマのお花畑が広がり、すぐ横には澄んだ水を湛える白馬大池が静かに輝いています。そして目の前の登山道を小蓮華山方面へ登れば雷鳥多発地帯という夢のような場所にあるテント場です。
上から見た白馬大池山荘。本当に白馬大池のほとりに位置しています。
到着したらまずは白馬大池山荘でテント場の手続きを行います。白馬大池山荘の入口は二つありますが、左側がテント場や通行人用、右側が小屋泊用になっていました。
・・・ということでテント場の手続きのため、向かって左側の入口を入ります。
受付です。
テント場施設の配置図などが記された案内。
テント場見取り図はこっちの方がみやすいかな。
2022年8月の料金はテント1張り1000円+1人2000円でした。ひとつのテントを2人で使用すると5000円かかるということです。手続きが済むと支払いの証となるリボン(?)を渡されるのでテントの目立つ場所に括り付けます。
テント場にもチェックアウト時間があり10時までに撤収しなくてはなりません。10時を過ぎるとなんと延長料金徴収とのこと。
精算書の雷鳥スタンプがかわいかった。(下の方に書いてある白馬山岳の歌が気になる・・・)
白馬大池山荘のテント場です。これは到着時(朝9時頃)の様子ですが見えているテントの大半は、張りっぱなしにして白馬岳とか小蓮華山に行っている「昨日からのテント」でした。白馬大池山荘はテント場も10時チェックアウトで延長料金徴収されるので、頑張ってそれまでには戻ってくるものと思われます。
テント場は全体的にフラットでペグも刺さりやすい印象でした。
気になる浸水しやすい場所をスタッフさんに聞くと「できるだけ緑ロープ(お花畑)寄りに張った方が雨が降った時に浸水しにくくていいですよ、逆に小屋寄りだと水がたまりやすいですよ」と教えていただきました。
ちょうどタイミングよく(?)夜中に雨が降ったんですが、翌朝テント場を見てみると確かに小屋寄りが強めに湿っている。
特にこの二か所が酷くてちょっとした水たまりが。昨夜はあまりたくさん降らなかったのにコレだと本格的に降ったらどうなるのかな~。
さらに外で作業されていたベテラン風の男性スタッフさんにも聞くと「緑ロープ側でも大池寄りの一番端は最近水が溜まりやすくなっている」とのことです。静かな角部屋で快適そうなんですけどね。翌朝テントをどかした跡地をチラッと見てみたら、水たまりはなかったものの乾燥地帯と比べてすこしウエット感があるように見えました。
15時~16時頃の光景です。公式サイトによると予約制で50張となっていましたが、この日は23~4張でした。みんな台風を心配してキャンセルしちゃったのかな?
テント場にはお花畑のすぐ横に寛げるイスとテーブル、腰掛られるトタンスペースもあってなかなかの快適さでした。
白馬大池山荘の外トイレ
テント泊は外トイレを利用します。煙突の後ろに見える小屋がトイレです。トイレ代はテント代に含まれています。
トイレは男性用小便器×2、個室4でした。個室はトイレットペーパーがあり使用後はペダルを踏んで紙ごと流すタイプです。
全体的には問題なく使えますが、これは利用者の問題ですが時間を追うごとに小便器の周りがビシャビシャになったり、個室も大勢の日帰りハイカーさんが行列を作った後は流れきれずに残ったトイレットペーパーが山のように便器に残されたりしてましたが、朝に清掃が行われた後は元通りキレイな快適トイレに戻っていました。
臭いはわりとあり、特に暑い日などはトイレ近くにテントを張ると臭うんじゃないかな?またもやスタッフさんに「どの場所が一番臭いますか?」と聞くと「風向きによってあっちが臭ったりこっちが臭ったり・・・」と指さす方向を見る限り、全ての場所で臭う可能性があると思いました。風向きに大いに影響されるので、まぁこればっかりは運かな?
トイレ内にはアルコール消毒、そして外には手洗い用のタンクも設置されていました。
トイレのすぐ横には発電機があり、テント場ではこの音が常に響いていたので風の音や小鳥のサエズリに耳を傾けるとかはあまりできませんでしたが、いわゆる生活音が誤魔化せるのでそんなに嫌な感じではありませんでした。
発電機は夜21時30分頃に切れて翌日3時45分頃に再び稼働していました。発電機音が消えるとたちまち静寂の世界になりますが、今度は各テントからのオナラやイビキがリアルに聞こえるようになりました。
白馬大池山荘の水場
水場は白馬大池から引いた消毒済の水を無料で自由に汲めるようになっていました。
「この水はそのまま飲めると」ツアーのお客さんを引率していたガイドさんが説明してましたが、テント申し込み時に見た案内には「飲用の場合は煮沸することをお勧めします」と記されてました。
・・・うーん、やっぱ煮沸しよっかな・・・。
白馬大池山荘のテント場利用者&通行人エリア
再び白馬大池山荘です。先にも記しましたが白馬大池山荘の入口は二つあって、左側がテント場や通行人の利用するエリア、右側が小屋泊の人のエリアという具合に「小屋泊の人・それ以外の人」で分けられていました。画像は左側入口(テント場利用者&通行人エリア)の内部です。窓のすぐ向こうは白馬大池です。
売店商品です。
最近はカワイイ柄より、こういうお堅い感じのデザインに惹かれます。
天気予報が掲示されていました。大池山荘では携帯の電波が入らないのでこれはありがたいです。
ちなみに携帯の電波(どの通信キャリアかは不明)は小蓮華山方面へ少し登ると拾えるようです。少し登って右側にカーブする地点で携帯を見ている人が何人かいたので、その辺で拾えるのかなぁ?
バッチは3種類ありました。小蓮華山に行ったので3番を買いました。
飲料の販売。私達はコーラ500円、ビール500ml1000円を購入。どちらもキンキンに冷えてました。
街のコンビニでも見かける日本酒は650円。
ステックコーヒーの販売とその後ろには有料充電コーナー。
スタンプ各種。白馬大池に生息しているクロサンショウウオのスタンプがかわいい。
白馬大池
テント場の奥に静かに水を湛える白馬大池があります。
ここには白馬大池山荘のキャラクターにもなっているクロサンショウウオがいるらしいです。
夕方です。テント場やお花畑に濃いガスがかかってきました。
チングルマの実が淡く輝いて幻想的な光景に。
カメラ派の人達はいそがしそうに動き回っていました。
ガスが途切れ青空がのぞきます。
すると今度はチングルマの実が華やかに一斉に輝きます。カメラ派の人達は休ませてもらえませんね。
夜です。19時にもなると白馬大池山荘テント場は静かになり、それぞれのテントからグーグーとイビキだけが聞こえて来ました。前回の編笠山は21時まで普通に喋ってる人、宴会でもしているのかウェーイ!と騒ぐ人もいましたが、今回はまったく雰囲気が違いました。
夜は雨が降ったり止んだり、風が吹いたり止んだりを繰り返していました。
朝です。テントの外に放置しておいた温度計は9℃でした。
翌日は朝からいい天気で「本当に台風が来るのかなぁ?」という感じでした。
テントを撤収し下山します。ひと晩お世話になりました。
下山後の温泉は登山口の白馬蓮華温泉ロッジで〆ました。こちらの温泉は露天風呂ばかり取り上げられますが、なにげに内湯も良いんですよ。内湯もぜひお忘れなく!
今回の寝具装備
モンベル/U.L.ドームシェルター2
モンベル/シームレスダウンハガー♯5
モンベル/寝袋カバー
モンベル/フォームパッド
シートゥーサミット/トラベルシーツ(シルク)
寝具は暑くなく寒くなく丁度良かったです。湿度高めで結露多め。
▼動画もどうぞ(55秒)