三俣山荘テント場(三俣蓮華岳キャンプ場)

北アルプスの薬師峠→雲ノ平→高天原→三俣蓮華→黒部五郎→薬師峠を5泊6日で縦走した際に利用した三俣蓮華岳キャンプ場(三俣山荘テント場)と三俣山荘の様子を紹介します。

三俣蓮華岳キャンプ場(三俣山荘テント場)データ

2024年度も引き続き予約不要
テント代ひとり2000円
詳細は「三俣山荘公式サイト」をご覧ください

[利用した2018年]ひとり1000円でした。

 

三俣山荘って、どんなとこ?

そんなわけで、やっとの思いでフラフラしつつ辿り着いた三俣蓮華岳キャンプ場(テント場)です。岩苔乗越から来ると、まず最初にこのテント場に到着します。

さすが北アルプスの交差点、なんだかとても華やかで賑わいのあるテント場だなぁ・・というのが第一印象。

 

まずはテントの受付をしに、三俣山荘へ行きます。

 

三俣蓮華岳キャンプ場(テント場)から三俣山荘へは長いトンネルのようなハイマツの小道をどんどん進みます。

 

三俣山荘です。鷲羽岳直下に位置しています。

 

記事の途中ですが、三俣山荘と黒部源流の歴史を知る一冊をご紹介。

黒部の山賊
(Amazon詳細ページに移動します)

現在の三俣山荘を終戦後まもなく譲り受けた伊藤正一氏の著書「黒部の山賊」です。狩りをし山を駆け巡る「山賊」と呼ばれた山人と伊藤正一氏が繰り広げる黒部源流開拓時代を、山ならではの不思議なできごとも交えながら書き綴った記憶の書です。

目の前の広場からは

 

槍ヶ岳がドーン!こりゃ凄い!最高の立地じゃないですか。

 

テント場の受付&おトイレをお借りするため、三俣山荘にお邪魔しまーーーす。

 

木材をふんだんに使用した、ちょっとお洒落な感じもするいい雰囲気の山小屋ですね。

 

テントはひとり1000円でした。その他の料金はコチラ。連泊割引や、荷物預かりもしてくれるんですね。(※2018年の情報です)

 

登山道情報もバッチリ。(※2018年7月23日の情報です)

 

売店はめちゃめちゃ充実していて、お菓子、飲料、定番の山バッチなど。

 

珍しいものでは三俣山荘オリジナルのジビエしぐれ煮や、

 

オリジナルのブレンドコーヒーまで売られていました。

 

この売店にはオーナさんのお子さん(?)なのか、小学生の男の子がいたのですが、この子が、かなりの商人。

あるご婦人ハイカーさんが「ここから先、どのコースを歩こうかしら?」なんて悩んでいると、「〇〇を通って〇〇小屋はどうですか?〇〇小屋はグループなんでちょっと割引になりますよ」なんて大人顔負けのセールストークが飛び出してました。

ご婦人が「でも、全然違うルートじゃない、そっちには行かないわよ」と突っ込むと「えへっ」と誤魔化し笑い。うーむ、将来は有望な営業マンになりそうな予感。

 

本もいろいろ揃ってます。

 

誰よ、河童の三平持ち込んだの。

 

三俣山荘の展望食堂

 

三俣山荘には宿泊部屋の他、ランチ利用もできる展望食堂もあります。

 

私達は翌日に鷲羽岳を登った後に、ランチで利用しました。

 

名前の通り、窓の外に槍ヶ岳を望む大展望です。

 

注文したのはジビエ丼と

 

オムライスです。オムライスのケチャップは三俣山荘だから「M」かな?ジビエ丼とオムライス、どちらも久々に「街の食べ物を食べた!」って満足度が高かったです。

 

三俣蓮華岳キャンプ場(テント場)のトイレは三俣山荘と共用

 

トイレは三俣山荘内にのみあって、テント場にはありませんでした。テント場の人も三俣山荘内のトイレを利用します。「トイレの料金はテント代に含まれていますか?」と伺ったところ「はい」とのことです。

山荘やテント泊以外の人は一回100円でした。

トイレを利用するには、まず玄関で靴を脱ぎ、さらにトイレの中で専用スリッパに履き替えました。トイレは和式で清掃もまめになされているようで、とても綺麗で雰囲気いいです。使用後の紙入れもポストのような造りで中が見えない心配りが嬉しいです。

こんな感じよいトイレなんですが、唯一の難点は何故か臭いがキツイ事。今回縦走で巡った山小屋トイレの中では断トツに臭いが強いんですよね。あの目の前にお土産が散乱していた雲ノ平キャンプ場の汚トイレより臭います。これはおそらくトイレの構造の関係かと思うんですが。例えばトイレに入った後、テントに戻ると体に着いたトイレ臭でテント内が臭くなるといった具合。

 

三俣山荘の水場

 

トイレの横には洗面所があり、そこが小屋泊の人の水場になるのかなぁ?と思います。この他に、小屋の玄関横(時間帯によって水が止められている事もある)、そしてテント場の水場が三俣山荘の水場になるようですね。

 

三俣蓮華岳キャンプ場(テント場)って、どんなとこ?

 

テント代はひとり1000円で、例によってテントの見える場所にタグを括り付けます。このタグにもしっかりと展望食堂の案内が。

 

テント場は山荘から最初に到着するメインスペースだけ見ると手狭な印象も受けますが、三俣蓮華岳方面へ向けて登山道沿いに大小さまざまな幕営スペースが点在しています。構造がアリの巣みたいだなぁとも思いました。

 

個室に近い状態でテントを張れる場所もいくつかあって、場所探しが楽しいテント場でした。

 

いろいろ見て歩いた結果、目の前に鷲羽岳を望みハイマツなどに囲まれた3張り程度張れるこちらのスペースにしました。

この奥にはひと張りだけの完全個室スペースもあったんですが、前の利用者が目の前の草地をトイレにしてしまったようで、悪臭ムンムンの置き土産がたっぷりだったので遠慮しました。「山荘まで遠いからここをトイレにしちゃえ~」ってノリだったと思うんですが、面倒でもちゃんとトイレへ行こうよ。

三俣蓮華岳キャンプ場は、常に多くの登山客が利用するからか、綺麗に整地されている場所が多く、ペグの刺さりも良く、使い勝手がいいです。

 

本日の巣箱です。いつも変わり映えのない画です。

 

引きで。この後、このスペースに単独男性が来られましたよ。

 

テント場の水場です。それほど水量は多くありませんが(汲むのに時間がかかる)、まぁまぁ冷たい水が出てきます。※飲用については必ず小屋に確認されてください。

 

食事は例によってアルファ米。そろそろ飽きてきた・・・。

 

そして食後のコーヒー。普通のインスタントコーヒーです。お盆は百均のものです。このお盆、コンパクトで軽くて、かなーーり重宝しています。

余談ですが、このコーヒーのお湯を沸かした後、ここまでメインで使っていた某メーカーのバナー(超コンパクトタイプ)のネジが壊れて使用不可になっちゃいました。明日からは予備で持ってきたプリムスのバナーを使います。個人的な感想としてはプリムスが丈夫でいい印象です。

 

夜です。就寝前にトイレで山荘まででかけてみました。二階のベランダでは将来の若旦那が不思議なダンスを踊っていました。あれは山の神に感謝を捧げる踊りでしょーか?

 

槍ヶ岳を見ると・・肩のあたりに煌々とした灯りが見えました。画像では、まったくわかりにくいんですが、実際に見るとハッキリと輝いて見えます。あそこにたぶん小屋があるんだなぁー。

 

矢印のあたりですね。あっちからも、こっちの明かりが見えてるかな?

 

テント場のメインスペースです。19時20分頃ですが、多くの皆さんは寝てしまったようです。それでは我家もおやすみなさい・・・。

まだつづく。

今回の寝具装備

モンベル/U.L.ドームシェルター2
モンベル/アルパインダウンハガー♯3
モンベル/寝袋カバー
モンベル/フォームパッド
シートゥーサミット/トラベルシーツ(シルク)

寝具は暑くなく寒くなく丁度良かったです。太郎平ではあんなに結露したのに、風通しのいいこの日は一切結露なし。

 

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