熱塩温泉へ21年振りに訪問してみました。現在、宿泊営業しているのは熱塩温泉入口にある山形屋さんのみです。他には共同浴場「下の湯」と示現寺前にある足湯で熱塩温泉のお湯を楽しむことが出来ます。
訪れたのは共同浴場の「下の湯」です。浴場隣にある叶屋商店で入浴受付してくださいます。外観が以前の青色壁を塗り替えたのか張り替えたかでガラッと変わっていました。料金は以前と変わらない200円で正直驚きです。
湯小屋に入ると脱衣所を男女別に仕切るカーテンが導入されていました。以前は脱衣所が男女同じでしたが、保健所の指導によりカーテンが導入されたと掲示ありです。
浴槽は変化無しに見えましたがどうかな?お湯は淡緑色にも見える微濁湯、旨味・塩味・弱苦味有り。湯温は体感で約43℃位、熱い源泉を少量投入する掛け流しです。前回訪問時は他のお客さんと楽しく入浴しましたが、受付から浴場を去るまで終始独占状態となって少し寂しい状況でした。
(三昧・2024年10月)
久しぶりに訪問した熱塩温泉の共同浴場「下の湯」です。熱塩温泉街の細い道沿いに建つこぢんまりとした浴場で、お隣の商店で料金を支払い入浴します。以前は爽やかな水色の外壁が印象的でしたが、今回の再訪時では木材そのままの落ち着いた雰囲気になっていました。変化していたのは外壁だけでなく、かなりオープン状態だった脱衣所や男女の浴室間にもカーテンが設置され、ますます利用しやすくなっていました。
女性側浴室には3人サイズのタイル浴槽がひとつあり、ごくごくわずかにくすんだ深緑がかっても見えるほぼ無色透明湯が適温で掛け流されていました。少しだけ味見をしてみると、相変わらずなかなかの塩分濃度です。源泉温度が高く少量投入ですが、利用者が少なかったのか湯の状態も良く、久々に風情ある浴舎も楽しめて満足の一浴でした。
ところで共同浴場の道路をさらに奥へ進むと足湯がありますが、ここに源翁湯と名前が掲げられた扉があり、開けてみると空の浴槽がポツンとひとつあります。析出物の付着からして温泉が使用されているようですが、前から謎だったこの浴槽について地元の方に聞いてみました。「お寺の住職さんがアレの時にアレする所」という、なんともフワッとした返事でしたが、何かの行事の時に使用する特別なお風呂なのかな?
(まぐぞー・2024年10月)
▼熱塩温泉下の湯共同浴場
▼手前の商店(白い建物)で入浴料を払います
▼湯小屋内部
▼女性エリアを仕切るカーテンが設置されていました
▼カーテン設置の掲示
▼昭和26年の分析表
▼入浴の心得などの掲示が新しくなっていました
▼男性浴室
▼浴槽
▼湯口
▼お湯
▼浴槽から
▼天井
▼女性浴室
▼浴槽
▼湯口
▼足湯
熱塩温泉 下の湯共同浴場 データ
福島県喜多方市熱塩加納町熱塩熱塩甲812
9時~16時
200円(お隣の商店で支払う)
訪問:2024年10月
熱塩温泉 下の湯共同浴場 温泉分析(平成19年12月21日)
熱塩温泉 ナトリウム・カルシウム-塩化物 64.3℃ 138L/min(動力楊湯) pH=6.4 溶存物質計=11406㎎ Li=10.5mg Na=2917(66.24mv%) K=229.4 Mg=14.7 Ca=1104(28.76) Sr=28.0 Ba=0.2 Al=1.9 Mn=0.9 Fe2=2.5 Zn=0.1 F=3.1 Cl=6422(94.51) Br=23.0 I=1.4 SO4=375.3 HCO3=137.3 H2SiO3=80.8 HBO2=53.1 HAsO2=0.8 CO2=12.9 (H19.12.21) ※温泉利用状況=掲示確認できず
昭和55年9月24日
熱塩温泉 マグネシウム・カルシウム-塩化物泉 63℃ pH=7.3 195L/min 溶存物質計=7818mg Na=820mg K=422.3(28.56mv%) NH4=0.6 Mg=133.7(29.09) Ca=211.8(27.96) Al=13.0 Mn=1.8 Fe2=1.1 Fe3=4.4 Cu=0.8 As=0.1 F=0.7 Cl=6557(96.77) Br=1.4 I=0.2 HAsO2=0.1 H2SiO3=34.7 HBO2=57.5 CO2=29.5 (S55.9.24)