弘法不動の湯 2022年12月
令和5年1月で閉館という情報でもう一度入浴したく惜しむ気持ちで出掛けてみました。当日はあいにくの天気で降雪により街中は真っ白でした。駐車場に着くと車一台のみで浴室は男女ともに他にお客さんの姿はなく、入館から退館まで貸切状態でした。
待合せホールに分析書掲示あり。洗い場には固形石鹸のみでボディーソープやシャンプー等はありません。
男性浴室は長方形タイル張り、10数人サイズの浴槽です。メインの湯口よりなんと約80リットル超の温泉を浴槽へ落とし込んでいます。この他にも湯船内に激しいジェットバス様の水流吐き出しが2本ありましたがこれは浴槽内の撹拌用かもしれません。
薄い黄色透明、ローションのようなニュルニュル感覚があります。湯温は湯口(38.5℃)、浴槽(37.6℃)の実測です。浴槽湯口の反対側の湯舟切込みよりオーバーフローする湯が大量すぎて、排水口が間に合わずゴボゴボと音を立てるほどの掛け流し量です。
帰りの際に女将さんに閉館のことを伺うと次の方に譲るということでした。13年間に亘り温泉を経営したとの事、お疲れ様でした。訪れてみて分かったのは閉館というのは「経営者が変わる」ということのようです。そして2024年2月現在は新たな経営者のもとで営業中です。
(三昧・2022年12月)
▼弘法不動の湯 外観
▼玄関
▼営業終了のお知らせ(その後に経営がかわり営業中です)
▼男性脱衣所
▼男性浴室
▼浴槽
▼お湯
▼湯口
▼女性浴室(実際はもっと明るいです)
▼浴槽から
▼湯口
▼弘法不動堂
▼エキゾチックなお姉さま
弘法不動の湯 2015年8月
いつのまにか「ホテルまるなか」から「弘法不動の湯」へと生まれ変わっていた施設。建物も新たに建てたようで平屋建ての造り。玄関入ってすぐ左手に源泉汲み場らしき設備、さらに入り右手カウンターで受付。休前日で入浴料金は530円との事。どうやら日帰り温泉一本で宿泊施設はないそうです。
浴室に入って左手に洗い場コーナー、正面には10数人サイズの横長タイル張り浴槽を配置しています。湯口は二つあるものの片方は使用していない。注目すべきはもう片方の湯口からの浴槽投入量です。おしげもなく100L/minに届きそうな投入量、勘違いで無ければこれは凄いです。
薄黄色透明湯に浸かりジッとしていると身体への泡付きが目立ちます。浴槽右手端が排湯溝になって、全量がここにオーバーフローする仕組みです。湯温も40℃弱で熱すぎると言ったこともありません。湯使い良く気に入りました。
(三昧・2015年8月)
以前より温泉マニアにファンの多かったB級施設「ホテルまるなか」が閉館後、経営が変わりすっかり建て替えて新規オープンしたのは、もう随分以前のこと。その後何度か近くを通りつつも行く機会がありませんでした。そして、ようやく訪問できたのが数年前、さらに今回やっと記事アップの運びとなります。
すっかり建て替えられた施設に以前のB級やちょっと侘しいような面影はありません。誰もが躊躇なく訪問できる明るい日帰り公衆浴場といった雰囲気になっていました。館内には男女別に内湯がひとつづつという構成です。
脱衣所を抜けると比較的広さを感じる浴室です。すっきりと清潔感あるタイル張りで、12~3人サイズの長方形浴槽がひとつありました。湯口より投入される源泉は淡いべっ甲色で、浴槽サイズにして十分過ぎるほどの掛け流しとなっています。湯中には細かな気泡が無数に浮遊し、そっと浸かると旧施設時代と同様に体中がびっしりと泡に包まれます。この効果もあってか肌触りはヌルヌルスベスベ。これからの季節に嬉しい体温より少し高い程度の温湯で、じっくり浸かっていると指先までポカポカします。浴室の雰囲気も明るく、以前より断然良くなったなぁと思いました。
(まぐぞー・2015年8月)
▼外観
▼玄関
▼玄関横の源泉汲み場
▼受付
▼男性浴室
▼湯口
▼湯口アップ
▼溢れ出し
▼浴槽から
▼温泉に関する掲示
弘法不動の湯 データ
福島県岩瀬郡鏡石町岡ノ内418
0248-62-1770
9時~21時(受付20時)
8時~19時30分(受付18時30分)
木曜日休み
平日380円・土日祝530円→500円→600円
訪問:2015年8月・・2022年12月
弘法不動の湯 温泉分析
弘法不動の湯 アルカリ性単純温泉 38.2℃ pH=8.7 260L/min(動力) 溶存物質計=549.8mg Na=127.2mg(97.11mv%) K=4.2 Ca=1.1 Sr=0.1 F=4.8 Cl=62.9(30.46) Br=0.4 I=0.4 SO4=0.4 HPO4=0.2 HCO3=194.9(54.87) CO3=17.4 H2SiO3=117.6 HBO2=18.2 (H21.2.9) ※温泉利用状況=加温あり