奈良田温泉白根館に日帰り入浴してきました。以前は日本秘湯を守る会として宿泊営業をしていたようですが、現在では諸般の事情で日帰り入浴のみとの事。営業開始は10時半で当日は開始と同時に入館しました。駐車場で待機しているとはっきりとしたタマゴ臭が漂っています。奈良田温泉白根館はどうやら硫黄泉のようです。初めての施設なのと良い湯香が漂って入浴前からワクワクします。
玄関に入り履き物を下足箱に入れます。受付に居られた好印象の若旦那と思われる方に受付して頂けました。因みに写真撮影は快く了解頂けました。利用プランとしては「日帰り一回入浴プラン」と「日帰り個室休憩プラン」と「前営業日の17時までに要予約の一番湯で貸切家族風呂プラン」の3つがあります。我が家は一般的な日帰り一回入浴プランを選択しました。
男女浴場は造りが異なっており男湯は脱衣所を中間にして内湯と露天風呂へ移動可能な造り、女性浴室は内湯と露天の場所が離れていたようで両浴場の行き来は服の脱ぎ着が必要だったようです。
まずは内湯から入ってみます。当日は少し肌寒かったので浴室内は少し湯気っていました。浴槽は長方形の木造で木板により浴槽を二つに分けています。浴槽は湯口側からそれぞれ3人(42.5℃)と4人(39.6℃)ほどの大きさです。湯口(47.1℃)は3人側にあって約15L/minほどの源湯投入がありました。口に含むと塩味、歯が浮くような硫黄成分によるエグミ、それとタマゴ臭とアンモニア臭がミックスされた臭いがして、特に鼻の奥にツンとくるアンモニア臭が特徴です。浴感も炭酸イオンによるオイリーなスベスベニュルニュル感が目立って強いです。初めてのお湯だけあって気分も高揚します。湯使いは源泉そのままの掛け流しです。
一度脱衣所へ戻り露天風呂入口の扉から裸移動します。男湯露天風呂は一部分が屋根掛けされた岩風呂造り。浴槽は5-6人ほどのサイズで岩湯口から47.1℃の源湯投入があり、浴槽湯温は40.5℃で、湯舟縁の切り込みよりオーバーフローありの掛け流し。灰白色の薄濁りで内湯と同様な知覚があります。小一時間ほど滞在、十分に満喫して白根館を後にしました。
(三昧・2023年3月)
以前から行ってみたいと思いつつ、アクセスの不便さからなかなか訪問の機会がなかった「奈良田温泉 白根館」にやっと行くことができました。深い山々に囲まれた県道37号(南アルプス街道)の早川沿いを上流に向かって走ると辿り着く温泉施設です。以前は宿泊も行っていましたが今では日帰りのみの営業となっています。今回は日帰り開始の10時30分に合わせて訪問してみました。
早川に面した駐車場から少しばかり階段を上がり玄関を入ると、秘湯風情のある古民家風の館内です。受付では感じのいい若い男性(若旦那かな?)が迎え入れてくれました。私達が初めての訪問と知ると浴室の説明がありましだが、どうやら館内には三か所浴室があり、裸移動可能な内湯+露天風呂が男性浴室、それぞれ離れた場所にあり一度着替えての移動となる内湯と露天風呂が女性浴室とのことです。
まずは内湯へ行ってみました。早川に向かって広く窓ガラスのとられた浴室には二つに仕切られた長方形浴槽がありました。湯口側が2人サイズのやや熱め(温泉マニア的には適温)、もう片方が3人サイズで湯口側からの流れ込み適温湯が掛け流されています。これがなかなかのローション系ヌルスベ湯で、湯面から香るタマゴ臭は優しく香りいつまでも浸かっていたい心地よさです。鮮度がいいのは当然のように湯口側ですが、流れ込み槽も劣化を感じられず、どちらの浴槽に入ってもいい感じでした。洗い場には使い勝手のいいシャワーにシャンプー・ボディソープあり。
お次は露天風呂へ向かいます。露天風呂は屋根掛けされた東屋風で塀の向こうにガスで煙る山々が見えました。露天風呂には5~6人サイズの長方形浴槽がひとつあり、木をくりぬいたような湯口より「ブホッブホッ」と音を立てながら適温湯湯が吐き出されています。浴槽サイズにして鮮度良好たっぷりな掛け流し。灰白濁りの湯は気持ちいいくらいの強ヌルヌルスベスベで、内湯と同じく露天風呂もローションのような肌触りです。
白根館の湯が楽しいのは、なんといっても香りだと思いました。湯面ではほんのり優しいタマゴ臭、湯口ではツンと来る糠床のような匂い。(これ、どこかで嗅いだことあるなぁ)と思ったら、懐かしの津軽湯の沢秋元旅館の湯の匂いをおとなしくした感じでした。一口含むと、歯の浮くようなエグミと甘塩味がします。訪問時は内湯と比べ露天風呂の方がより鮮度良く湯の香りもより明瞭に楽しむことができました。
(まぐぞー・2023年3月)
▼奈良田温泉白根館 外観
▼玄関
▼玄関まわり
▼館内
▼奥の扉の向こうが浴室エリア
▼浴室エリアへの扉に描かれた文字
▼浴室入口
▼男性脱衣所
▼男性内湯
▼内湯 湯口
▼浴槽から
▼内湯 洗い場
▼内湯掲示
▼男性露天風呂
▼別の角度から
▼露天風呂 湯口
▼湯口アップ
▼女性内湯
▼内湯 湯口
▼女性露天風呂
▼露天風呂 湯口
▼露天風呂から
▼動画もどうぞ(3分5秒)
奈良田温泉 白根館 データ
山梨県南巨摩郡早川町奈良田344
0556-48-2711
→Googleマップで見る
10時30分~16時(土日祝17時)
いずれも受付は30分前まで
主に毎週木曜日休みが多いようですが変動や連休もあるので
「奈良田温泉白根館公式サイト」か電話で確認を
1000円
訪問:2023年3月
奈良田温泉 白根館 温泉分析
奈良田温泉 七不思議の湯(源泉から採水)含硫黄-ナトリウム-塩化物泉 47.8℃ 75.0L/min(動力楊湯) pH=9.1 溶存物質計=3905mg Li=6.3mg Na=1366.6(95.98mv%) K=18.1 NH4=16.5 Mg=0.3 Ca=2.9 Sr=1.4 Al=0.2 F=27.8 Cl=1812.2(79.39) Br=4.3 I=0.3 OH=0.2 HS=24.3 S2O3=0.2 SO4=144.9 HCO3=234.7 CO3=124.4 H2SiO3=33.1 HBO2=85.8 H2S=0.2 (H28.4.8) ※温泉利用状況=全ての項目で該当なし・掛け流し