西山温泉の「滝の湯旅館」に行きました。昔からの立派な建物は明治時代のものらしい。山々に囲まれた川沿いのロケーションもいい感じです。
お風呂は男女別の内湯が一つずつ、混浴の露天風呂が一つあります。ここの宿は荒湯源泉と独自源泉の滝の湯源泉を所有してます。男性浴槽には荒湯源泉、女性浴槽には滝の湯源泉です。男性浴槽は御影石造りの浴槽にとろみ感、塩味、茶褐色がかった湯です、浴槽隅から熱い源泉がちょろちょろ程度の投入あり。付近には成分の影響で黒色湯華が付着。他のお宿、施設でも同じ荒湯源泉に浸かりましたが湯の使い方次第で別の源泉のようです。
お次ぎは女将さんに許可を貰って独自源泉利用の女性浴室も利用させていただけました。浴室の感じは男性側と同じです、ガラス張り浴室で山河が眺められます。また川の向かいの岩の割れ目から滝の湯源泉が湧出してる場所があり大事に屋根掛けされ、そこから源泉をパイプで浴室に引いているのが確認できます。湯は無色透明、弱いとろみ、白い湯華浮遊多数、タマゴ味、あとほんのちょっとで硫黄泉になるお湯です。個人的にはとろみ感を感じる荒湯源泉が好みです。
最後に混浴露天風呂へ行ってみましたが、激熱のため断念しました。既にホースで加水されてましたが、それでも熱くて入浴不可能で泣く泣く撤収。
帰り際、お宿の若旦那さんにこの辺の厳しい冬場の話、源泉の温度管理の難しさなどのお話を聞かせて頂きました。
(三昧・2003年9月)
「中の湯」からの橋を渡った右側にあるお宿です。以前、前を通った時に、その鄙びた佇まいに心ひかれつつも、時間がなく諦めたお宿。今回は立ち寄りで利用させていただきました。まずは玄関で料金を支払い廊下の先にある浴室へ。左から女性用内湯、男性用内湯と並び、そして一番右側に混浴の露天風呂があります。男性用、女性用の浴槽は各々違う源泉が投入されているようで、「他のお客さんがいない時は両方お楽しみください」といった貼紙がありました。その日は日曜日にもかかわらず、他に湯浴み客がいなかったので、私も両方楽しませていただきました。
まずは女湯から。こちらは無色透明で仄かにタマゴの臭い。グレーのトロッとした湯花漂う湯です。浴感はとてもキリッとしたサラサラ感で、洗礼された都会的な湯です。飲むと薄塩タマゴ味。次に男湯ですが、こちらは女湯とは対照的なトロッした粘土質のある湯で、湯浴み直後はベタベタ感も。細かい木屑のような湯花漂う素朴な湯、といった感じでした。
露天風呂の方は、内湯ですっかり満足してしまったのと、かなりの熱湯だったため見学のみにしました。目の前の清流を愛でながら湯浴みが出来るグットロケーションです。
お宿の女将さん、若旦那共々大変気さくで親しみやすく、しかもこれだけ浴感の異なるふたつの湯を楽しめ、眺めも抜群。なんともお得なお宿です。私はすっかり気に入ってしまいました。次は是非宿泊で訪問してみたいな。
(まぐぞー・2003年9月)
▼お宿の周囲は緑に囲まれています
▼西山温泉 滝の湯旅館 玄関
▼男性浴室
▼別の角度から
▼湯口
▼女性浴室
▼湯口
▼混浴露天風呂
▼対岸に源泉井らしき場所が見えました
西山温泉 滝の湯旅館 データ
福島県河沼郡柳津町大字砂子原長坂829
0241-43-2311
10時~16時
500円→700円
訪問・2003年9月
西山温泉 滝の湯旅館 温泉分析
滝の湯源泉(女性)塩化物泉 68℃(使用44℃)pH=7.0 溶存物質計=5228mg Na=1650mg K=202.8 Mg=2.7 Ca=31.1 Fe2=0.3 Cl=2235 SO4=326.2 HCO3=517.4 HS=1.0 Br=3.9 I=0.5 H2S=0.9
荒湯源泉(男性)54℃(貯湯槽)pH=6.7 溶存物質計=2287mg Na=660.2mg K=126.9 Ca=22.6 Fe2=0.1 Cl=914.5 SO4=158.2 HCO3=264.0 Br=1.7 I=0.2