ポロンナルワの次はトリンコマリーへ
さかのぼることポロンナルワに到着した翌朝、ゲストハウスのテラスで朝食を食べていると二日ぐらい前から泊まっていたというオランダの若い女の子二人組が「きょうトリンコマリーに移動するからトゥクトゥクを手配したの」と言うんです。
(トリンコマリー?どこじゃい??)などと思っていると、オーナーさんが「トゥクトゥクはキャンセルしてバスで行けば」と説得しています。でも彼女たちは「トゥクトゥクに乗ってみたいの」だって。
やがて本当にトゥクトゥクがやって来て彼女たちは去ってゆきました。
私はてっきりトリンコマリーって、トゥクトゥクでせいぜい30分くらいの場所かと思っていたら、調べてみると、結構な距離じゃないですか!ひぇ~っっ、この距離をトゥクトゥクで行っちゃったんだ・・・。腰は痛くなりそうだし、お金もかかりそう。どうりでオーナーさんが「やめた方がいい」って説得してたわけだ。
そのトリンコマリー、スリランカではまだまだ観光客の少ない東海岸北部にあって、開発が進んでいないぶん綺麗な白いビーチと真っ青な海が残ているとのこと。そして数年前からバックパッカーを発端として人気うなぎ登り、いまやポロンナルワからトリンコマリーへ向かうコースが旅人の間では鉄板ルートになりつつあるっぽいです。
むむむっ・・・では、その旅人の鉄板ルートに私達も乗ってみましょうか。というワケで次の目的地はトリンコマリーに決まりました。(あ、もちろん交通手段はバスで行きます)
ポロンナルワからトリンコマリーへは一日一便の直通バスで
2019年3月24日
楽しかったポロンナルワをいよいよ出発する朝です。といっても、また数日後に戻ってきます。
ポロンナルワからトリンコマリーへはバスで行くことに決まったものの、どこからそのバスが出るのかさっぱりわかりません。そんなときは宿泊していたラックスマンゲストハウスのオーナーさんに丸投げです。
すると、一日一便だけポロンナルワ鉄道駅の並びから朝10時30分頃にトリンコマリーへの直通バスが出ているとのこと!もう、それに乗るしかないでしょう!オーナーさん、ホントにありがとうっっ。
乗り場はコチラ、アヌラーダプラからポロンナルワにバスで到着したときに降り立ったカダウウェラバススタンド(Kaduruwela Bus Stand)から、道路を渡った斜め向かい辺りです。ごく普通の道端ですが次々とバスがやってくるので、ここもカダウウェラバススタンドの一部ってことでしょうか?
→カダウウェラバススタンド(Kaduruwela Bus Stand)をGoogleマップでみる。
どうでもいいことですが、これの柵って鉄道のレール??
さて肝心のトリンコマリーへの直通バスですが、例によってどれがどれだかわからず、またもや近くにいたお兄さんに聞いてみました。
すると「来たら教えてあげるよ」と言った直後に「来た来た、こっちこっち」と、バスまで案内してくれました。お兄さん、ありがとーー。
しっかりと「トリンコマリー」って書いてあるじゃないですかぁ。
10時33分にやってきたバスは、10時34分には出発。車内はごく普通のローカルバスです。運賃をメモするのを忘れちゃいましたが、スリランカのローカルバスは「めちゃ安」で、当然のようにポロンナルワ~トリンコマリーもお安い料金でした。我家のデカザックは、例によって運転席の横に置かせてもらいました。
みんな大好きラクシュミ様がやさしく微笑んでます。あのポジションにラクシュミ様の絵を飾るのがスリランカの流行りみたい。
バスはあっさりとポロンナルワの街を抜け、スリランカののんびりとした田園風景が続きます。運転手さんは若干荒め運転です。
11時30分ハバラーナで運ちゃんのトイレ休憩です。その隙に物売りの兄さんやオヤジサン達が一気になだれ込んで来ました。
おいしそうだったんで、茹でトウモロコシを一本購入。
40スリランカルピー(22円くらい)。海外のトウモロコシっていまいちなことが多いんですが、これはまぁまぁ普通でした。
隣の御婆ちゃんもトウモロコシを買ったんですが、食べ終えた後の芯を走っているバスの窓から豪快に外に投げ捨てたもんだから、トウモロコシの芯がクルクルと高速回転しながらすごい勢いで後方へと飛び去ってゆきましたよ。
どうやらトリンコマリーの町に入ったようです。町にはオレンジ色の布がたくさん飾られていました。
あっ、海だ!ん?海か?どこかの湾かな?
ここにもオレンジ色の布。実はこのオレンジ色の布について町の人に聞いたんですが、教えてもらったことをすっかりと忘れちゃいました(;^ω^)
13時20分トリンコマリーのバスステーション(Central Bus Station Trincomalee)に到着しました。
→トリンコマリーバスステーション(Central Bus Station Trincomalee)をGoogleマップでみる
バスを降りるや、男性が慌てた様子で駆け寄ってきて「隠れて!」と言います。あまりの勢いに、何か事件でもおきたのかと男性に言われるがままにバスターミナルの建物中に隠れると「あーよかった、で、どこまで行くの?トゥクトゥクでしょ?」・・・・・単なるトゥクトゥクの勧誘の人でした(;^ω^)「だって隠れないと、他の人に取られちゃうもん」だそうです。
まぁーコレも何かの縁なので、彼の紹介してくれたトゥクトゥクに乗って予約したホステルへ向かうことにしました。
トリンコマリーの過酷な歴史
実はトリンコマリーへ行くことが決まった時に、付け焼刃ですがその歴史を調べ、周辺地域を含めたあまりに過酷な道のりを知ることになりました。さかのぼれば旧日本軍による空襲、1983年には民族紛争を発端とした内戦激化、それは2009年の終結宣言までの26年間に及び、7万人以上の死者と28万人々が難民となってしまいました。そして2004年のスマトラ島沖地震で甚大な津波被害。
トリンコマリーはこの数年でようやく平和の道筋へ歩み始めた地なんです。
だからトリンコマリーでは、できるだけお金を使おうと思いました。といっても貧乏旅行者の私達にできることは限られてますが、地元の商店で買い物して、食堂でご飯を食べて、なるべくたくさんトゥクトゥクに乗って・・・それくらいです。
コロンボやキャンディでは旅行者とみると激しくボってきますが、トリンコマリーでは全然そんなことはありませんでした。
それにしても、町のメインバスステーションなのに、びっくりするくらい人がいないなぁー。
のんびりとした海の町・トリンコマリー
町も、の~んびりとした空気が流れていました。
そして牛やヤギがとても多いです。この牛さんは銀行から普通に出てきました。(通帳記入してきたもぅ~)
トリンコマリーにはなぜか鹿もいます。
予約したホステルに到着です。まだ新しく、とても綺麗なホステルです。
ホステルから歩いてすぐ、トリンコマリーの砂浜に出られます。サラッサラの美しいビーチに青い海がキラキラと広がっていました。
トリンコマリーの海は聞いた通りの美しさでした。
コロンボの海も「都会にしては随分綺麗だな~」って思いましたが、やっぱり人があまり入っていないぶん、トリンコマリーの美しさはその倍、上をいく美しさでした。
次回はトリンコマリーの町と海を散策しますよ~。
つづく。