柳沢鉱泉清水屋は閉業されたそうです。現地確認済。(立ち寄り入浴をお願いしたところ女将さんが廃業したんですよと仰いました)
お宿に到達するまでに道に迷いながらようやく着く事ができた柳沢鉱泉。道路端の要所要所にある小さな案内看板が無ければかなり迷いそう。那須の別荘地の一角にひっそりと建つ民家風の建物が柳沢鉱泉です。家族経営のお宿らしく訪問した時は女将さん&息子さんがいらっしゃいました。
当日は先客はおらず浴室を独占(もしかして貸切利用が基本かもしれない)。浴室は二つあるのですが片方は湯が張られていなく一つしか使用していない様子です。家族風呂のような浴室はタイル張りで3人が入れる広さです。タイルも元々は白い色をしているようですが、土類成分で変色&堆積してます。隅にある岩組み湯口横に水道の蛇口があり、捻ってみると冷たい源泉が出てきました。少し黄土濁りを帯びた透明で、飲んでみると微炭酸を感じ弱甘味がします。源泉は澄んでいますが浴槽湯は黄土色に濁っていて底は見えません。
入湯前の浴槽表面は「オブラートの落とし蓋」状態とでもいうべきか、表面に白い膜が張っていました。浴槽内部に加熱用のヒーター熱線が設置してあり加熱保温している仕組み。湯使いは常時源泉を投入されていないので溜め湯状態ですが、思うがままに蛇口を捻って源泉を投入できます。が勿体無いのと温くなってしまうので遠慮しがちです。なかなかの面白い鉱泉で気に入りました。
(三昧・2004年12月)
いやー、迷った、迷った。カーナビでも付いていれば、こんなに迷う事はなかったかな?兎に角迷った。静かな別荘地の奥にあり、近くには高級リゾート二期倶楽部があります。やっと辿り着いた柳沢鉱泉「清水屋」は、ちょっとした庭園もある鄙びた湯治宿。訪問時は他にお客さんは無いようで、館内はシンと静まり返えっていました。
浴室は大小二箇所あるようでしたが、湯が張られていたのは大きい方の一箇所のみ。その浴室を貸切で利用させていただきました。新潟の荷頃鉱泉を思わせる黄土濁りの湯は、冷たい鉱泉を入れ沸かしています。湯の表面にはロウのような白い膜が沢山。湯に浸かるとロウ状の膜が体に張り付き最初ザラッとした浴感。その後ツルツルキシキシへと変化します。結構重い浴感で、発汗も有り長湯は体にこたえるタイプ。
蛇口を捻るとやや薄黄土濁りを帯びた非加熱の源泉も出て来ます。飲むと炭酸のような酸味が有り(ただしパチパチしない)、鉱物のようなザラッと感も。備品はシャンプー、ボディソープ有り。備品というよりは、お宿の方の私物だったかも??
(まぐぞー・2004年12月)
▼柳沢鉱泉 清水屋 外観
▼利用した浴室
▼別の角度から(光の加減で湯色が違ってみえます)
▼源泉投入口
▼汲んでみました
▼湯膜です(入浴後なのでバラけてしまいました)
柳沢鉱泉清水屋 データ
栃木県那須郡那須町大字高久乙
立ち寄り時間要確認
350円
訪問:2004年12月
柳沢鉱泉清水屋 温泉分析
柳沢鉱泉 マグネシウム・カルシウム・ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉 6.3℃ pH=6.4 溶存物質計=1850mg Na=180.1mg K=13.0 Ca=162.1 Mg=103.3 Mn=1.0 Fe2=5.4 F=0.1 Cl=230.6 SO4=165.0 HCO3=900.1 H2SiO3=75.4 HBO2=14.2 CO2=601.1 H2S=0.1 (H13.3.16)