
2019年9月4日
8月21日にウズベキスタンへ入国、そして本日9月4日出国します。約2週間の滞在でしたが、豪華絢爛なイスラム様式の建造物をたくさん見れたし、寝台列車も乗れたし、温泉にも行けて、短い滞在ながらも満足度が高かったので心残りなく次の国へ向かえます。
次の国は…

山々と騎馬の国、キルギスです!
キルギスは今回の旅で行ってみたかった国のひとつで、雄大な夏山を楽しもうと計画してました。ところが気が付けばもう9月(インドで時間を取り過ぎた)。…なかなか計画通りにはいかないもんです。
国際バスでウズベキスタンからキルギスへ

ウズベキスタン→キルギスの移動は国際バスにしました。久々の陸路国境越えです。チケットは前日に下調べも兼ねて、バスターミナルまで行って購入しました(ネットでも買えます)。ウズベキスタンのタシュケントからキルギスのビシュケクまで、ひとり120000スムでした。

ということで、タシュケントバスターミナルにやってきました。随分ご立派なバスターミナルです。タシュケントの国際空港よりキレイな気が…。

売店もあるよ。

バス乗り場です。バスが大量におる。なんだかインドのデカン高原横断を思い出してワクワクする。

コチラがお世話になるバスです。

乗ってみるとほぼ満席でした。「チケットは当日でも買える」と教えてもらってたんですが、前日に買っておいてよかった。

車内はキレイだけど、座席が妙にギュウギュウ。前後のスペースは結構キツキツです。出発前に経由地カザフスタンの入国カード配布がありました。そうなんです、この国際バスはウズベキスタン→カザフスタン→キルギスの三か国を繋いで走ります。

バスは18時ちょうどに出発。

ウズベキスタン、来る前はどんな国かわからなかったけれど、ストレスなく旅ができた良い国でした。バイバイウズベキスタン。
ウズベキスタンのボーダー

19時20分、ウズベキスタンのボーダー到着。

乗客全員バスから降りて、ゴンズイ玉のように塊になって出国審査に向かいます。その塊のまま全員で出国審査のカウンターに押し寄せたら「下がれ下がれ、下がらないと全員出国させないぞ」みたいな事を言われて、みんなで苦笑い。
乗客の一人が私達のパスポートを見て「あれ?ウズベキスタン人じゃないんだ!?」すると別の近くの人も「ウズベキスタン人かと思ってた」と言い、他の人も「ほんとだウズベキスタン人だ」と言い出して、その場が笑いに包まれた。入国審査官のオジサンまでも笑ってた。妙にホノボノとしたウズベキスタンのボーダーでした。
ちなみに当時のウズベキスタンは、旅行者の動向を把握するためか、宿泊を証明するスタンプをもらって出国時に全泊分提出しなきゃいけなかったんですよ。当然、私達もせっせと集めてました。(これホントに面倒くさかった)
そしていよいよ、集めた14泊ぶんのスタンプをドヤ顔でパスポートと一緒に提出。すると、なんと、最初の一枚だけをチラ見して、後は箱にポーンとダンクシュート。(ええっっ!?見ないんかーい!)と思わず心の中で突っ込み。※この面倒くさいスタンプ収集制度は、後に廃止された模様。
19時36分ウズベキスタンを無事出国、全員揃ってぞろぞろとバスに戻ります。
カザフスタン入国

お次はカザフスタンボーダーへ。カザフスタンでは国境警備のオジサン達がかわいいシェパード連れて警備してました。ところで上の画像、ウズベキスタン側かカザフスタン側か、わからなくなりました。時間的にカザフスタン側を撮ったかな?ということで載せてます。

乗客のひとりが「カザフスタンとウズベキスタンは1時間の時差がある」と教えてくれました。ええっ!?こんなに近いのに時差だとぉぉ!?

21時、荷物チェックの後、カザフスタン入国。バスの中にかわいいシェパード連れた国境警備?のオジサンが乗り込んで来てパスポートチェック。その間シェパードはジッとしていて、おりこうさんだった。

やがてバスは出発。いつの間にか車内に両替商のオジサンが乗り込んでた。みんな両替してもらってるので、我家も真似してちょっとだけカザフスタンの通貨に両替。我家が金額が合ってるか電卓で調べると、それまでノホホンとしていた周囲の人たちも急に両替したお金を広げて確認し始めた。
ほぼ通過だけのカザフスタン、バスは暗闇の中を走ります。時々明るいガソリンスタンドだけがポツンポツと暗闇の中に浮かんで見える。
はじめてのニーハオトイレ

途中でバスの燃料入れやトイレ休憩にお立ち寄り。その中の一軒が、なんと仕切りの一切ない原始的な穴が三つ並んだ「ニーハオトイレ」だった。三人同時に至近距離で用足しします。噂には聞いていたけれど、まだ現存していたとは。生まれて初めて「ニーハオトイレ」を使えて感無量。
あまりにうれしくて、誰もいなくなった隙に画像をパチリと一枚。(これをタブレットの待ち受けにしよう)
カザフスタンのボーダーでトイレの画像削除命令
翌日4時50分、カザフスタンのボーダー到着。思っていた以上に長かったぜ、カザフスタン。
出国審査のお部屋に行くと、テーブルの上に小さい短冊のようなカードが置いてあり、みんな何かを記入している。「なんだろう?」と見てみると、書かれている文字がビックリするくらい小さい。老眼のハシリの我家には何が書かれているかさっぱり見えない。「よし、写真撮って拡大してみよう」とパチリと一枚。
すると「そこ!写真ダメ」とお叱りの声。あー、そうだ、ここボーダーだったわ。
声の主は朝青龍そっくりな国境警備の兄さんで「字が小さいから拡大しようと思って撮っただけ」と説明したら「なら写真見せて」となりました。
ドルジ(朝青龍の本名)が先ほど撮った画像をチェック、ついでに他の画像もチェック。すると、とある画像でドルジの目が丸くなる。そして半笑いになりながら「ダメダメこれ消して」それは、私のお気に入りニーハオトイレでした。その他の写真は消さなくていいと。
「他はいいのにトイレはダメって」「トイレ差別」と言うと、ドルジはもう苦笑いするしかない感じでした。まぁドルジの仰せの通り、目の前でニーハオトイレは消しましたとも。せっかく待ち受け画面にしようと思ったのに。
ちなみに件の短冊状のカードがいったい何だったか、写真騒動で忘れちゃいました。まぁ、忘れるくらいだから、たいして重要なものじゃなかったと思います(たぶん)。
無事?カザフスタン出国。今回は数時間の通過だけだったけれど、今度じっくりとカザフスタンには来てみよう。ニーハオトイレ見に。
キルギス入国

5時30分キルギス無事入国。

ボーダーを出ると両替商やSIM屋さんがありました。

バスの出発時間が迫っているし、買おうかどうか迷ったけれど「すぐセットできる」と言うのでお願いしました。

どこかで見たことあるような、ないようなロゴマークのファストフード店あった。

再びバスに乗り込んで、終点のバスターミナルを目指します。空がだんだん明るくなって来た。遠くに雪をかぶった高い山脈が見える。なんだか、ラダックに戻ったみたいで懐かしい気持ちになりました。

そして7時38分、終点のバスターミナルに到着。

ウズベキスタンからお世話になったバス。ありがとうございました。

道路には中古の日本車がたくさん走ってる。

歩道には普通に穴が開いておる。

全てが整っていたキラッキラの綺麗ウズベキスタンから一転、キルギスは町が鄙びていて野良犬も多く、日本人ぽい顔の人がいっぱい。
好きだなぁ、こういう町。どこか侘しい町が断然好き。
着いた瞬間からキルギスが好きになりました。
