チェンマイのイミグレーションで滞在期間をのばし(お金で滞在期間を買ったようなものですが)、あと一か月(合計二か月)居座ることになったタイランドです。嬉しいような、旅が頓挫してあまり嬉しくないような・・。
向上心皆無につき語学学校やマッサージ学校へ通うわけでもなく、でも無駄にダラダラ過ごすのもなんだかなぁー・・というワケで、積極的に観光へ繰り出すように心がけました。
チェンマイといえば、そうお寺めぐりです!
・・・まぁ、とってつけたような流れでアレですが、実はなにげに寺院好きでもあるんです(まったく詳しくないですが)。温泉ばっかり浸かっているだけじゃないですよ。
今回は私達が実際に巡ったお寺の中から、特に心に残った寺院を5個所紹介させていただこうと思います。
ちなみに今回紹介する寺院の訪問は2019年1月1日と4月のソンクラーンです。いずれもタイ寺院各所がスパークする時期なので、平穏時とは様相が激しく異なるかもしれません。
ワット・プラシン
チェンマイでドイステープ寺の次くらいに人気があったお寺です。ここは広い敷地に幾つかの立派な堂、そして黄金に輝く仏塔、見応えある壁画など、じっくり見たら半日は過ぎちゃいますよ。実際ここで半日費やしました。
ワットプラシン2019年1月1日
まずは、この立派な本堂がどーんと目に入ります。
その横では、オレンジ色の布に何やら願い事らしき記入。
本堂は御供え物がビッシリ。あまりに次々と供え物が吊り下げられるんで、次の人の場所を確保するためか、お坊さんたちが次々と回収します$$
ワット・プラシン一番の見どころ、ライカム礼拝堂。ここの生き生きと描かれた壁画が素晴らしいんです。
金色に輝く大きな仏塔。
そのまわりに黄色い布を巻きつけていました。厳かな・・というよりは、みんなでワイワイ、時々笑い声があがったりして、タイらしい光景です。
満員御礼のこの線香立ては、かなり難易度高いです。この状態で私も立てたことありますが、手を火傷する危険度120%
この日は1月1日だからか、何やら式典の準備中。
楽団が心に深く残る哀愁を帯びた音楽を演奏中です。(動画でドウゾ)
境内には屋台も出ていました。座席は満員御礼。
ワット・プラシン・2019年ソンクラーン
本堂前の仏像様も、ソンクラーン仕様。みんな豪快に水をかけてます。
私達も挑戦しましたが、二人そろってうまくかからず、仏像様の台座にポチャっ。それを見ていたタイ人のオッサンが大爆笑・・。
あまりに悔しいんで、もう一杯買って挑戦しようとしましたが、アタリが引けず次々と軍資金投入するパチスロドはまりの人みたいになっちゃうんで、一杯でやめときました。
ソンクラーンには仏塔に見立てて砂を盛って、干支の描かれた旗とをフワフワ短冊のような旗をお供えします。先祖供養でもあるので、日本でいう卒塔婆に近いものがあるのかな。
ちなみに「夕方式典があるから来るといい」といわれ行ってみるも、その直前に全身大量に水をかけられ、本堂出入り禁止になりました・・。お寺で出禁って・・悲しい。
本堂の入り口までならOKってことで外からお参りです。みんなサーイシン(御利益のある白い糸)を頭に巻いています。
水をかけられそうになったら「かけないで」ってリアクションすれば大丈夫って教えてもらったけど、背後とか不意打ちもあるから、完全に回避するのは難しいなぁ。みんなどうやって無傷(?)でここまで来たんだろう??車??
ワット・スアンドーク
スアンドーク(花園)の名を持つ、美しくそしてどこか哀しみを帯びた寺院です。歴代の王族の遺灰を納めた仏塔が美しく並んでいます。
実はここに来るまで遺灰が納められているとは知らず、「白い仏塔が美しい寺」としか知識がなかったんですね。
ところが実際に訪問してみると、美しさよりも何か哀しさを帯び、ピーンと張り詰めるような不思議な「結界」のようなものを感じました。(ちなみに私はスピリチュアルとかそういう世界には無頓着です)
近寄ると「これより先に入っての撮影禁止」のようなことが書かれています。そこで初めてここが、歴代王族の遺灰が納められた特別な場所であったと知る事になりました。
ちょうど熱心にお参りをするタイ人女性がいたので「この場所は、あまり近くに寄って撮影しない方がいいですよね?」と伺うと、「そうね、こっちへ来て」と呼ばれ、少し離れた位置まで来て「ここならいいと思うわ」と。
そこから撮った画像がこちらです。タイ人女性は「本当にありがとう」と、私達にお礼をし帰られました。
「本当にありがとう・・」
その言葉を聞いた時、あぁ、ここはタイの人にとって本当にとても大切な、根幹にかかわる場所なんだなぁ、と理解しました。
続いてこちらは北部タイで最大の奥行きを誇る本堂です。
どうやらここで大事な行事が行われていたようで、場違いな私達は早々に撤収。
そして行事が済んだ頃を見計らい、もう一度訪問してみました。入口で観光客は拝観料を支払うんですが、受付のお姉さんが私達を覚えていてくれて「いいわよ」と通してくれました。
裏方では何やら式典の準備をするお兄ちゃんたち。「今日の夕方から特別なセレモニーがあるから来るといいよ」と言われ、
本当にノコノコと訪問。
歴代の王族たちに捧げられる美しくも哀愁を帯びた音色の中、厳かにセレモニーが始まります。
そして娘たちによるタイ舞踊の奉納。(動画でドウゾ)
ところがですね・・このタイミングで急に暗雲たちこめ、雷までドドーン!と鳴り始めてしまいました。タイの人達は慣れている様子で式典は続いてますが、雷に大ビビりの私達は半泣きになりながら早々に撤収。
タイ人の揺るぎない心を知る、哀しくも美しき寺、ワット・スアンドークでした。
ワット・チェット・ヨート
樹木に囲まれ、まるで名のある遺跡を見ているかのような、それでいて素朴な温もりある寺院です。訪問時はちょうどタイのソンクラーンだったので、境内はなかなかの賑わいでした。タイの寺院では昔ほどみかけなくなった放鳥屋さんもいました。
このお寺は干支の巳年の寺院なので、境内には蛇がたーーくさん奉納されています。
寺院ごとに干支が決まっているっていうのは、日本のご縁年とちょっと似てるなぁーと思いました。
この棒に祈願を書いて奉納するんでしょうか?この女性の後に私達も見よう見まねで日本語で書いてみました。全部漢字で書いたんで中国人と思われたかも・・・。
見事なレリーフが素晴らしい。まるでスコータイ遺跡を観ているようですよ。
こちらでも例の仏塔に見立てた砂山に旗を立てる奉納が行われていました。
樹木の多い癒しの寺院、ワット・チェット・ヨートでした。
ワット・ウモーン
こちらも茂る樹木に囲まれた、静かな寺院です。
樹木に囲まれた境内は広く、ちょっとした森林公園のようですが、やや縄張り意識の強いワンコが多め。それぞれの縄張りポジションがあって、フラーっと近寄ったお坊さんも吠えられてました。
こちらの見どころが、この造られたトンネル内に納められた仏像です。
いわゆるトンネルが仏龕となっている感じですかね。
ほんのり涼しいトンネル内では薄っすらと残る壁画も見ることができました。
その壁画を修復したものがコチラ。かなり鮮やかな色彩だぁー。
その奥の室内には、何やら個性的な絵の数々が。
おそらく「悪いことをしたらこうなるよ」という戒めを描いたものなんだと思いますが。
いい湯加減で楽しく風呂に入っているようにも見えます。は~ぁビバノンノ。
ワット・チェディルアン
最後のひとつはどこにしようかな?と迷い、ピラミッド遺跡のような仏塔が見応えあるワット・チェディルアンを選びました。
まぁとにかく、この仏塔が大きくてなかなかの重厚感。
それを取り囲むゾウさんも、またいい感じです。
お釈迦様専用滑り台に見えてしまう。
繊細な細工で覆われた本堂も素晴らしいです。
華やか!きらびやか!ゴージャス!!
自分の干支のミニ仏塔に金箔を貼りました。
境内にあったワンコ用寄付金箱。欧米女性が日本円にして5000円くらいバーツを入れてました。うん、わかるよその気持ち。あまり野良犬のいない国から来たら、アジア諸国のワンコの暮らしっぷりに心が痛くなることが多々ありますもん。
以上がチェンマイ寺院巡りで「特に心に残った寺院5個所」です。本当は全て紹介したいんですが、数が多すぎて全部紹介すると粘土質の高い大河巨編になりかねないので、泣く泣く5寺院に絞らせていただきました。