チェンマイのバンコク病院へ救急車搬送→入院

 

2019年1月24日

チェンライからチェンマイに戻って、4回目の狂犬病ワクチンです。いつものようにチェンマイの「バンコク病院」へ行きササっと接種完了。もうここに通うのも4回目なんで慣れたもんですよ。(慣れたくないけど・・)

そしていよいよ長かった狂犬病ワクチンも残すところあと1回です。次回は2月7日なので、それまでチェンマイでダラダラ過ごしてもしゃーない、ということで、

 

思い切ってタイ南部に飛んでみることにしました。

目指すはトランから行くタイ南部の島々!
輝くようなエメラルドグリーンの海が待ってますよ!

そして狂犬病ワクチンのラスト1回はバンコクの「バンコク病院」で接種することにしました。

 

さて、そうとなれば早速航空チケットの予約です。

・・・と思ったら、中国の正月「春節」がいよいよ間近に迫っているためか、なかなかいい航空チケットがありません。で、やっと確保できたのがチェンマイ夕方発、バンコク(スワンナプーム空港)夜着のベトジェット。満席にならないうちにポチっと予約完了。

「さぁ次はバンコクからトランへの航空チケットを予約しよう!」と思っていたまさにその時。

 

あれ?なんか体がおかしいぞ??

 

体が急にフラフラ。足腰に全然力が入りません。

やがて歩くことも、椅子にも座ることもできなくなり、そのままベッドの中にバッタリと倒れ込んでしまいました。

ビックリした三昧が私の名前を呼んでいるのはわかるけれど、かろうじて「うん、うん」としか答えることができません。

 

(うわーー、なんだろう?脳出血でも起きたのかなぁ?でもぜんぜん頭いたくないぞぉ?)

 

そして襲い来る猛烈な吐き気。

 

慌てた三昧が部屋を飛び出し、すぐにフロントのお姉さんと掃除のお姉さんが部屋にバタバタと走り込んで来ました。

(あれぇ?掃除のお姉さん、もう仕事終わりで髪の毛を下ろして別人みたいだぁ)・・・と、どうでもいい事を思う。

 

チェンマイのバンコク病院・救急車による搬送は5000B!

私を取り囲んで、三人慌てた様子で「救急車呼ぼうか?」「バンコク病院の診察券持ってるから、バンコク病院がいい!」「じゃあ私が電話してくる!」と慌ただしく展開。やがてフロントのお姉さんが凄い勢いで戻ってきて「バンコク病院の救急車、5000Bですってぇぇ!!」

掃除のお姉さんも「ええーーっっ5000B!信じらんない!」と大興奮!

この時のお姉さん二人の様子から、タイでの5000B(約17500円)というのは相当高額なんだと察しがつきました。

すると三昧が得意げに「海外旅行保険に加入しているから、そういうの全部出るんだよ」と、お姉さん達に説明する声が聞こえる。(出た!天下の宝刀、海外旅行保険!)

へぇーっっ!(お姉さん)

 

やがてやって来た救急車には、なんとドクターやナースまでもが同乗し、ホテルの部屋で簡単な診察が開始されました。

ここでもいろいろ質問されるも、強烈な吐き気で「うーん、うーん、気持ち悪い」しか言えず。

すでに自力で体を起こすことも出来なくなっていたので、数人がかりでベッドから運搬用の椅子に移され、そして総出で一階まで運ばれました。よりによってこの時私達は3階に泊ってたんですね。しかも、まぁそれなりの体重の私を椅子ごと下に運ぶって、相当大変だったと思います。

この頃には極度の吐き気とふらつきに支配され、記憶も曖昧なんですが、フロントのお姉さんと掃除の姉さんが、運ばれていく私を心配そうに覗き込み、その表情が恐怖に凍り付いたようだったことだけはハッキリ覚えています。

その後、救急車の助手席に座った三昧によると、道路を走る全ての車が道をあけてくれて、アッと言う間に病院に到着したとのこと。それはまるで「モーセの海割れ」状態だったらしく、チェンマイの皆さん、本当にありがとうございました。

 

チェンマイのバンコク病院に入院

気が付いたらバンコク病院の処置室(?)にいました。

ここで幾つかの詳しい検査、そして何やら注射(説明受けたけど記憶なし)を接種。

直後に体がカーーッと強烈に熱くなり怖くなって、近くにいた看護師さんに「おかしい、注射したら体がおかしい」と訴えると「一時的なものだから大丈夫よ」と。その言葉通り体はすぐに落ち着き、今度は急に眠くなり、いつのまにかグーグー。

 

次に気が付いた時は病室。そして手には点滴が刺さってました。
※これ以降、タブレットで撮った病室画像はサイズが小さくなっています。

頭はスッキリしているし、あれほど酷かった吐き気もありません。しかも体も起こせそうです。

すると近くにいた看護師さんが「起きないで」といったジェスチャーをします。

仕方ないので首を左右に見回してみると・・・

あれまあ!なんと贅沢な個室でしょう。どうやらバンコク病院は個室のみの高級病院だったことが判明。

 

やがてやってきたドクターが

「トラブルの原因がわかったわ」と。

「耳よ、耳」

「左耳」

「左耳にある石灰にトラブルが起きたのよ」

(耳の石灰?なんじゃそりゃ?)

体の仕組みはよくわかりませんが、どうやら人間の耳の中には石があるようですね。それが何かしらのトラブルで激しいめまいと吐き気を引き起こしたようです。今こうして書いてても「なんのこっちゃ?」ですが。まぁ、とにかく脳じゃなくてよかったです。

 

「少なくともあと1日は入院して」

「・・・はぁ」

と、その場は終わったものの「・・・ん?あと1日?」

 

・・・・!!

 

バンコク行きの飛行機乗れないよぉぉぉ!

 

2019年1月25日

朝です。

この頃には体もだいぶ動くようになって、点滴を引っ張りながらトイレにも行けるようになっていました。

 

病室の大きな窓の向こうに朝焼けが広がっています。どうやら高い階に病室があったようで、三昧に「どんな眺め?」と聞くと「まぁまぁいい」とのこと。まぁまぁって、どの程度?と気になりましたが。後で自分で見に行くと、やっぱり「まぁまぁ、いい眺め」でした。

三昧は私が寝ている間にホテルに戻り、荷物をまとめチェックアウトし、荷物を病室まで運んでくれました。

この時ばかりは、三昧の存在を頼もしく感じました。

もし一人旅で部屋の中で倒れていたら、誰にも連絡できず助けも求められず、どうなっていただろうって考えるとゾっとします。普段は常に二人一緒だと行動が制限されて「めんどくさいなぁ―」と思うこともありますが、このときばかりは二人旅で本当によかったとしみじみ感じました。

 

それにしても見れば見る程、高級志向の個室です。

数年前に日本の大部屋に入院したことありますが、隣のベッドとの間は1m、仕切りはカーテン1枚。プライベートなんてあったもんじゃないですよ。

 

それと比べてチェンマイのバンコク病院ときたら、病室には綺麗なトイレ、簡易キッチン、食器セット、自由に飲んでいいと思われるパックジュースなどなど、病室というより、どこかコンドミニアムの一室にいるようです。その個室で綺麗な看護師さんが優しくお世話してくれるという、夢のような環境。

普段なら決して泊まる事のできない海外保険スペシャル!って感じでした。

 

やがて朝食が運ばれてきました。まぁ、これは病人食ですからね・・。

この時、看護師さんに今日の午後退院できないか、ダメ元で聞いてみました。

すると再びドクター登場。

私の体の状況をいろいろチェックし

「まぁいいでしょう、でも昼食食べて、点滴が終わってからね」

 

(やった~~っっバンコク行きの飛行機乗れるよ~っっ)
ちなみにドクターには飛行機乗ることも、バンコク行くことも言ってません。

 

昼食。

長かった点滴が終了した事を看護師さんに伝えて針を外してもらいます。

そして待ちに待った退院。

ナースステーションの前を通ると、綺麗な看護師のお姉さん達が7~8人いて、みんなで手を振ってくれました。

短い時間でしたがお世話になりました。

お会計は想像通り何やら凄い金額(救急車も合わせて日本円で約55000円くらい)になってましたが、海外旅行保険に入っているので全てキャッシュレスです。

 

ホテルのお姉さん達に直接お礼が言えなかったのが心残りですが(本当にいろいろしてくれてありがとうございました!)、時間も無いのでチェンマイ空港へ急ぎます。
※お姉さん達には2か月後にお礼に行きました(^^)

最後の最後にバタバタしちゃったけれど、楽しかったタイ北部の旅。

 

気候は良いし、温泉はいっぱいあるし、タイ北部は最高だ~!

またきっと、来るからね!

そしてベトジェットは、あっという間にバンコク上空へ。

機内から見えた道路を埋め尽くす車のライトの海にビックリ。隣の席にいた欧米のお兄ちゃんも驚いた顔で「クレイジーだ」と目を丸くしてました。

 

そして到着。

 

相変わらずバンコクは大都会でした。

さてこれからの予定は、明日の早朝便でバンコクのドンムアンから「トラン」へ飛びたいんですが、実は例の入院騒動でまだ航空チケットが取れてません。

 

さぁ、どうなる!?

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