タイ|ランタ島・ンガイ島・ムック島で泊った宿4軒を紹介

ランタ島~ンガイ島~ムック島アイランドホッピングをした際に宿泊したゲストハウスです。それぞれの島の個性がまったく違い楽しめました。

 

コージーゲストハウス レストラン&バー(Cozy Guesthouse Restaurant&Bar)

ンガイ島へ渡るため前泊で利用したランタ島のホステルです。ランタ島はパーイに似た欧米人観光客主体の街で、その客層をターゲットにしたバーや土産物店などが密集する地域がありますが、その端っこに位置するこぢんまりとしたホステルです。立地としては、すぐ隣がレンタルバイク、逆隣りがトラベルクリニック、数軒隣にはセブンというかなり便利な場所です。

▼コージゲストハウスの入口

▼レセプションとウェルカムドリンク(片方飲んじゃいました)

入口を入ると先ずは小さなレストランあり、その奥にレセプションがあります。レセプションを抜け階段を上がると客室という流れ。館内はレセプション手前から先は土足禁止となります。

▼宿泊した部屋


▼バスタオルがイカの形にセットられていました

通された部屋は2階の「グリーンルーム」です。当然この部屋も土足禁止ですが、そのためかとても綺麗で清潔感があります。部屋は想像以上に広く、窓も大きく明るい雰囲気です。ダブルベッドの他に床の上でゴロゴロできるタイ風のマットも置かれていました。

設備・備品としては効きのいいエアコン、冷蔵庫、扇風機、ドライヤー、タオルセット大小、湯沸かしポット、コーヒー・紅茶、シャンプー、ボディソープなど必要なものはほとんど揃っています。また水用のボトルが2本あり、一階のサーハーで冷たい水を自由に汲めるようになっています。

▼シャワールーム兼トイレ


部屋は広いのですがトイレと一体型のシャワールームが手狭で、トイレとの仕切りのカーテンを引くと香港のゲストハウス並みの狭さになります。部屋はあんなに広いのに、なんでシャワースペースがあんなに狭いのかなぁ、と思いましたが。

▼環境に配慮したボトルと買い物袋

こちらのホステルはタイにしては珍しく環境問題をしっかりと考えていて、部屋の水用ボトルもそうですが、買い物用のバックも置かれていました。館内にはプラスチック、ビン、缶、紙に分類されたゴミ箱が設置されているのもタイでは珍しいなぁと思いました。

▼部屋の前にみかんが置かれていました

また私達はこの時、延長ビザでタイに一か月半ほどいたのですが、チェックイン時にかなり念入りにパスポートのスタンプやここに至るルートを聞かれました。スタッフの男性に「長期滞在はあまり好ましくないんだよ」とハッキリ言われましたが、やがて私達が純粋な旅行者であるとわかった後は態度が軟化しました。逆に言えばかなり健全で家族連れでも安心して泊まれるホステルだと思いました。

一泊850B(約2890円)
宿泊料金は一部屋の値段(税込み)を当時のレートで日本円換算したものです
宿泊:2019年1月26日

 

コ ンガイ リゾート(Koh Ngai Resort)

ンガイ島で泊まった2軒のうち、最初の三泊でお世話になったホテルです。

▼桟橋

▼レセプションとウェルカムドリンク

ンガイ島には周辺の島々からボートが発着する桟橋が一本だけあるのですが、その真ん前に位置しています。

▼様々なタイプの部屋が点在しています

リゾート内は広く、海が正面に見えるコテージや、山側の高台に並ぶコテージ、ちょっとお安めのアパートタイプの部屋など各種揃い予算に応じで宿泊できます。私達は勿論、お安めのアパートタイプ利用です。

▼宿泊したアパートタイプ

アパートタイプは海正面を向いてはいなく、海から山側へ向かう坂道に沿って立っています。部屋によって見える景色は違いそうでしたが、宿泊した部屋からは少し海も見えました。

▼宿泊した部屋

▼部屋からの眺め

部屋はほどよい広さがありますが、窓の向きの関係でやや薄暗い印象です。清掃はしっかりされているんですが、全体的に年季が入っています。シングルベッドが二台置かれていますが、そのうち一台がもうだいぶ使い込まれているようで、スプリング感が体にギシギシと伝わってきました。シーツや枕カバーは清潔サラサラなので、ベッドのスプリングの件を除けばまずまず快適でした。

備品としてはバスタオル、シャンプー、ボディソープ、綿棒、シャワーキャップという必要なものは大抵あるといった感じです。テレビ、冷蔵庫、ドライヤーはありません。水は一日に2本(二人だったからかな?)600mlのペットボトルが貰えます。

今回泊まったアパートタイプはエアコンがなく(コテージなどにはエアコン付きの部屋もあり)天井に設置された扇風機だけですが、訪問時のンガイ島は爽やかなカラッとした空気が流れているので、日中は窓を開けて扇風機使用で丁度良く、夜はそれすら必要ないくらいでした。

ンガイ島のほとんどはジャングル地帯で、蚊も見かけますが(それほど多い印象はありません)、部屋には網戸が設置してあるので外気を取り込めるのも嬉しかったです。

▼水回り

シャワー兼トイレルームも年季が入っていますが、清掃はしっかりとされています。シャワーは水しか出ません。最初はヒヤッとくるもののすぐに体が慣れるので特に問題ありませんでした。水量も問題なしです。

部屋は全体的に年季が入っていますが、比較的清潔に保たれて特に不快なことはありませんでした。すぐ裏がジャングルなので虫が多いかな?と心配していたんですが、虫もほとんど入ってきません。タイの宿でお馴染みの小さなアリも見かけません。

部屋には灰皿が置いてあったんで喫煙可なんだと思います。だからといって部屋には煙草の嫌な臭いはありませんでした。ただ上の部屋の欧米人がベランダで煙草を吸っていたところ隣の客に注意されていたので、吸う場合は周囲への気遣いも必要なのかもしれません。

▼朝食


宿泊料金にはビュッフェスタイルの朝食も付いていました。朝食としては充分な品数が並んでいました。個人的には生野菜とフルーツが食べられたのが嬉しかったです。

▼コ ンガイ リゾートのレストランで注文した昼食やデザート


昼食と夕食は別料金で併設のレストランで食べるか、近隣のリゾートに食べに行くかになります。ンガイ島はローカルな人々の暮らす町がないリゾートのみの島なので、ホテル売店やレストランなどは高めです。特にレストランはホテルによって差があり、私達の泊まったコ ンガイ リゾートはメインビーチから隔離された場所にあるためか、その中でも特に高い印象でした。ただずば抜けて高いというわけではありません。

2回ほど他所のリゾートにも食事に行きましたが、少しばかりの節約のためにちょっとした山道や磯沿いの道を10~15分ほど歩いて隣のビーチまで行くが面倒になり、途中からやめました。

コ ンガイ リゾートはメインビーチから隔離されているので、とても静かです。日によって日帰りのお客さんが大勢来る日もあるようですが、滞在中はそれもなくとても静かでした。

▼コ ンガイ リゾートのビーチ

ビーチには石が多く、輝くような白砂のメインビーチと比べると見劣りしますが、目の前のハウスリーフは透明度が高く、サンゴ(といってもほとんど死んでますが)がビッシリとあり、たくさんの魚が泳いでいました。特にリーフの切れ目付近はモルジブかと思うほどの魚の多さです。スタッフによるおススメのスノーケリングポイントはコテージを背に右側方面だそうです。また桟橋にはニモもいると教えてくれました。

リゾートではスノーケリング三点セット、シーカヤック2時間、ビーチマット、ビーチタオルを全て無料でレンタルできます。この宿泊料でこのサービスは随分お得だなぁと思いました。

自然豊かなジャングルが背後に迫り、様々な南国の鳥たちの鳴き声が響いてきます。リゾート内をサイチョウのツガイが縄張りにしているようで、その姿を何度か見かけました。

海でアクティブに遊び、カジュアルに気兼ねなく過ごせる雰囲気、賑やかなロングビーチから隔離されている立地も気に入り、次にンガイ島を訪問する時もこちらにお世話になりたいと思いました。

一泊朝食付き1110B(約3900円)
宿泊料金は一部屋の値段(税込み)を当時のレートで日本円換算したものです
Wi-Fi部屋は使えませんがレセプション周辺で使えます
→こちらの記事にもコ ンガイ リゾートの様子を載せています
宿泊:2019年1月27日~29日

 

コ ンガイ クリフビーチリゾート(Koh Ngai Cliff Beach Resort)

宿泊していたコ ンガイ リゾートとは、島の端と端に位置する「コ ンガイ クリフビーチリゾート」です。コ ンガイ リゾートからは有料でボートタクシーも使えますが、フェリーから来るお客さんを待ってから一緒の移動となるようなので待ち時間が長く、距離的には大したことないと思い、ビーチ沿いを歩いて向かうことにしました。

▼時間にして30分ほどでしたが、この徒歩移動がとにかく暑くて暑くて辛かった~。

コ ンガイ クリフビーチリゾートに近づくと、スタッフ二人が走って迎えに来てくれ荷物を持ってくれました。

▼崖の下から上へ建物が点在しています

ジャングルを切り開いたビーチ沿いの山の斜面に白亜の施設が点在するリゾートで、青い海と白い建物群がまさに「リゾート」という感じがします。

▼崖の上に点在するコテージ

ビーチ近くにレセプションがあり、そこから比較的急な階段を上った先に宿泊棟が点在しています。

▼下からはカートで運んでもらえます

レセプションから宿泊コテージまでは荷物と共にカートで一気に運んでくれました。

宿泊棟は一棟につき4~6部屋構成で、ゆったりとした間隔がありプライベートはかなり保たれる印象でした。

▼宿泊した部屋

案内された部屋は眼下に真っ青な海が広がり、横を見れば青々と茂るジャングルの豊かな木々の迫力ある景色が楽しめる好展望地でした。

部屋はゆったりとした広さがあり、外光が明るくどこにいても海やジャングルを眺めることができました。白とベージュを基調とした内装で、清掃も行き届き清潔感があります。ベッドはシングル2台、エキストラベッド1台あるのでファミリーにいいかもしれません。シーツや枕もフカフカで清潔、寝心地もバッチリでした。

▼眺めのいいベランダ

▼特に朝陽が綺麗です

眺めのいいベランダには物を干せるラックもあり、長旅をしている身にはありがたかったです。(勿論ランドリーサービスもあります)

▼設備・備品など


設備・備品としては、エアコン(なぜかリモコン作動せず、エアコン本体のスイッチで操作可)、扇風機、セーフティボックス、冷蔵庫、湯沸かしポット、コーヒー、バスタオル、シャンプー、コンディショナー、石けん、シャワーキャップがありました。水は一日に2本(二人だったからかな?)600mlのペットボトルが貰えます。

▼シャワールームなどの水回り

シャワールームはお湯が出るとのことでしたが、水しかでませんでした。今思えば部屋をチェンジしてもらえばよかったかな。

▼雰囲気のいいプール

▼プールサイドではランチも食べることがてきました

このコ ンガイ クリフビーチリゾートの売りのひとつが大海原を見下ろす高台に位置するプールだと思います。とても雰囲気のいいプールで欧米人で賑わっていました。

▼朝食会場

▼朝食

朝食はビュッフェスタイルでした。定番のフライドライスや野菜の炒め物などと共に生野菜やフルーツも並び、卵料理もその場で作ってくれます。

▼コ ンガイ クリフビーチリゾート前のビーチ

コ ンガイ クリフビーチリゾート前の海は砂浜ではなく岩礁となっています。とはいえ少し歩けばロングビーチの砂浜になるのでビーチ派にも不自由はないと思います。ただ宿泊棟が高台にあるので海岸まで降りるのがかなり億劫になるかなぁと思いました。そのためかリゾート周辺の海辺で遊ぶ人は誰も見当たらず、ほとんどの人はプールで過ごしていました。

コ ンガイ クリフビーチリゾートにも難点があり、夜の12時までおそらく近くのバーと思われる音楽が聞こえて来たこと。この点はロングビーチから隔離されていたコ ンガイ リゾートではなかったことです。また夕方近くの満潮時になるとロングビーチ方面への歩ける砂浜がほぼ消滅してしまいます。どこまで海水が来ているかわかりにくく、ちょっと危ないかなぁと感じました。

コ ンガイ クリフビーチリゾートは海でアクティブに遊ぶというより、のんびりと景色と雰囲気を楽しむ宿泊施設と感じました。ちなみに客層もカジュアルなコ ンガイ リゾートと比べハイソな印象でした。

一泊朝食付き2600B(約9000円)
宿泊料金は一部屋の値段(税込み)を当時のレートで日本円換算したものです
Wi-Fi早朝以外は不安定で繋がりません
宿泊:2019年1月30日

 

バンブーハットバンガロー(Bamboo Hut Bangalow)

ムック島でお世話になった宿です。船着き場から一番のメインビーチ「ファラン・ビーチ」へ行く途中、1キロほど内陸に入った周囲をジャングルに囲まれた場所に位置しています。名前の通り竹でできた部屋を売りにしています。感じのいい家族の経営する宿で、到着すると経営の中心的存在のお姉さんが明るくハローと声を掛けてきます。このお姉さん、見ていると道行く人のほとんどに声を掛け、そうすることによりビーチに向かう観光客がジュースを買ったりしているので、なかなかの商人だなと思いました。

訪問前はてっきり一棟独立型コテージが広い敷地に施設かと思ったのですが、狭い空間キツキツにコテージや長屋タイプの客室がギューッと建てられていました。

▼宿泊した部屋

今回通された部屋は随分と年季が入った印象の長屋タイプでした。竹製のかなり手狭な部屋に蚊帳の吊るされたダブルベッドがひとつ、竹製の椅子がひとつという家具構成です。部屋には物を吊るす場所が無いので、竹椅子の上か床に置くことになります。三昧は「子供の頃に遊んだ秘密基地みたいだ」と言ってました。

エアコンは無く作動するとガタガタ異音のする古い扇風機がひとつあるだけです。ンガイ島でも扇風機だけだったんですが、部屋の窓や扉に網戸があったので窓を開けて外気を取り入れられたので快適でしたが、こちらの宿はベッドを覆う蚊帳以外は網戸などの設置は一切なく、デング熱やマラリアの危険がある蚊の多いタイで部屋の扉を開けっぱなしというわけにもいかず、夜はどのゲストも窓や扉を閉め切って寝ていました。

これがかなり過酷でした。狭い部屋はみるみる蒸し暑くなりサウナのようです。扇風機を回すも淀んだ空気が対流するだけなので、かなり不快でした。また併設のトイレから強い下水臭が部屋に充満し、換気もできず困りました。夜になれば屋外は涼しく快適になるので、ぜひ窓や扉にタイのゲストハウスでよくみかける磁石式の網戸を設置して欲しいと思います。

▼シャワールーム兼トイレ

部屋には簡素なシャワーとトイレもついていました。シャワーは水シャワーですが、水圧は強くないものの不自由のないレベルです。島内の住民を見ていると井戸があったり、雨水をためる大きな瓶が置いてあったりするので、水は貴重な存在なんだと思います。また、両隣の部屋からは瓶から水をすくってジャバジャバ掛ける音がしたので、そういう部屋もあるんだと思います。

洗面台の水も問題なく使えました。ただ先にも書いた通り、配管から強い下水臭が漂い部屋に悪臭が充満したのには参ってしまいましたが。備品はバスタオルと石けんが置かれていました。

ベッドはややこぢんまりとしたダブルでしたが、硬さは丁度良く、心配していた湿り気や臭いは一切なく、シーツも古いながら洗濯したてでサラサラ、枕も快適で気持ちよく利用することができました。

ところが夜、暗くなると問題が・・。コテージはほぼ全て(?)竹製なので、どうやら中に無数の虫が住み着いているらしいのです。明るいうちはそうでもないんですが、暗くなると一斉に活動を開始し部屋の壁じゅうからプチプチ・・・とうごめく音がします。特に頭のすぐ上の壁から聞こえる音が一度気になるとうるさいのなんのって。チェックイン時に「うるさかったら使って」と、お宿の人に耳栓を渡されましたが、これの為なんでしょうか?ちなみにこのプチプチ音の虫達は人体的な危害は加えません。私が想像するに、たぶん蟻じゃないかな??

その他にも部屋は竹製ということもあり隙間が多く、ヤモリや虫が普通に入って来ます。私は虫が嫌ではないんで(むしろ昆虫好き)これはまったく問題ありませんでした。シャワーの方からはギィギィという動物の甲高い鳴き声も聞こえてましたが、これはネズミかコウモリ?

▼併設の食堂は良心的な値段で美味しかったです

宿はレストランも併設されていて、良心的な値段で提供されていました。食事もしてみましたが、これが美味しいんです。ジュースなども販売していますが、本土とさほど変わらない値段だったのが嬉しかったです。長屋はそのレストランのすぐ真横に位置していたので「夜は音楽とかうるさかったら嫌だなぁ」なんて思っていたんですが、静かな音楽をゆったりと流す感じで宿泊客の邪魔にはならない印象でした。

宿ではレンタルバイクも1日250Bで借りる事が出来ました。ガソリンはほんの少し港側へ行ったレンタルバイク屋さんで1リットル40Bです。

さらに港方面へ行くと道端にコインランドリー(洗濯機のみ)があり、30B・40Bで利用できます。洗濯物は部屋の前に干し場用のロープがあるので、それを利用することができます。島にはいくつも商店があり、必要なものはだいたい買える印象でした。

バンブーハットバンガローは万人向けかと言うと、そうではないと思います。また、長屋タイプではなく独立型コテージの方に宿泊すれば印象も変わったかもしれません。家族経営で皆さんはとても親切、会えば必ず笑顔で接してくれ、翌日のトランまでのボートを手配もしてくれました。自然にどっぷり浸りたいワイルド系にはおすすめできると思います。

一泊500B(約1750円)
宿泊料金は一部屋の値段(税込み)を当時のレートで日本円換算したものです
Wi-Fi時間を問わず快適
宿泊:2019年1月31日
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