インドでヘアカット&バシスト村にモンスーンがやってきた

 

2019年7月

インドの秘境「スピティ谷」への夏道ルート(通称マナリロード)開通を待つために、かれこれ一か月近く滞在している北部インドのバシスト村です。

 

6月にこの村へやってきた時は毎日スッキリと青空が広がり、爽やかな高原の空気が吹き抜け、遠く雪を被った山々までよく見えました。

 

ところが7月になり、誰かがスイッチを入れたかのようにバサッと季節がかわりました。モンスーンです。季節風と雨をもたらすモンスーンがやってきました。

 

モンスーンがやって来てからのバシスト村は毎日がどんよりとした曇りや雨で、あれほど見えていた雪を被った山々もすっかり姿を隠してしまいました。温泉まわりには厄介な噛む虫(ブヨのような)も発生。

 

モンスーンと同時にあれほどいたインド人観光客は姿を消しました。バカンスシーズンが終わったのかなぁ?同時に韓国人の若い子たち(大学生くらいかな?)が続々とやってきました。気がつけば泊っているゲストハウスの三分の一が韓国人ヤング!聞くとみんな一か月くらいかけてこれからインドを巡ったりトレッキングするそうです。

屋上で洗濯物を干していると背後から熱い視線。見るとなんと初めてバシスト村に来たときにオートをシェアした韓国のお嬢さんがバックパック背負って立っていました。「お~」久しぶりの再会に握手して「これまでどうしてた?」聞くと、彼女もまたマナリ周辺をいろいろ旅していたそうです。

ところがなんと戻ってきたらゲストハウスが満室で「いまから他を探さなくっちゃ」とのこと。うーん、バシスト村って大麻禁止の宿と推奨の宿があって「禁止の宿」は一般的なガイドブック(地球の歩き方とか)にも載るからどうしても人気出ちゃうんですよね。このゲストハウスももともとはこのお嬢さんが教えてくれたから、なんかちょっと申し訳なかったな。その後無事に大麻禁止宿の部屋ゲットできたかなぁ?

 

モンスーンに入ってちょっと嬉しいこともありました。6月までは超ハイシーズンで室料も高かったんですが、7月になったとたん室料が値下がりました。

 

このすっきりとしない天気は7月・8月と続いて、9月には雨・晴れ・雨・晴れが交互にやってきて、そのうち晴れの日が増え、そしてやがて毎日晴天続きになるそうです。

 

たまに晴れ間になると、溜まった洗濯に精を出すのはどの国も同じなようで、洗濯場は大混雑で家々にはたくさんの洗濯物が干されていました。

 

晴れた日のバシスト村にはたくさんの綿のようなものが空中を舞っていました。

 

綿帽子のような種子を飛ばす植物もあるんですが、もうひとつの最大の原因はコレ。この時期に綿羊たちは毛刈りをされるんですね。

 

上の画像のヒツジくんも当然のように見事な丸刈りになってました。(心なしかションボリして見える)

 

刈り取った羊毛をこうやって棒でバシバシ叩いて、さらに先っぽでツンツンするんですが、これが村中を漂うフワフワの原因。

 

この時期の風物詩がもうひとつ。鈴なりに実をつけた小さい杏の木です。村のあちこちで、この黄色い実をたっぷり実らせた杏の木が見られました。

 

天気の良い日に収穫したあんずは、てっきりジャムにでもするのかと思っていたら「違う違う種だよ、種からとてもいい油がとれるんだ」そうです。種の殻を割った中身でアプリコットオイルを作るそうです。

 

インドのバシスト村でヘアカット

羊たちも綺麗に毛刈りされたことだし、私達もサッパリと身なりを整えようと思ってバシスト村の床屋さんで髪を切ってもらいました。寺院広場からマナリ中心部へ向かう坂道の途中にある床屋さんです。男性だけじゃなく女性OKってことなので三昧(男)と私(女)の両方カットしてもらいました。

 

村の女性は髪を短くしないので「女性のカットは慣れてないんじゃない?どんな髪型になるんだろ?」と思いましたが、男性スタイルをベースにしたまぁまぁいい感じのショートにしてくれました。タイでカットした「亀の子タワシスタイル」よりは数倍いいです。

 

三昧の方はインドでお馴染みの「襟足ぱっつん」です。村を歩いていると同じ髪型の人が多い。みんな一緒の床屋さんでカットするのか、たぶん村人50人くらいは同じ髪型かも。当然のようにみんな「襟足ぱっつん」です。

 

次回はいよいよマナリロード開通です。スピティ谷これがなかなかのハードさでした。マナリロードおそるべし。

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