アユタヤからスコータイまで列車とバスを乗り継ぎ移動

なにかと騒動が続いたアユタヤをいよいよ出発する日がきました。

この日はアユタヤからスコータイまで列車とバスを乗り継いで移動します。本当ならバス楽々一本でスコータイに到着できるんですが、年末の観光ピーク&タイの帰省ラッシュでチケットが取れませんでした。まぁ、こればっかりは、しょーがないですね。

満席ギリギリセーフの滑り込みで指定席を取れた列車が、アユタヤ駅8時38分なのでいつもより早めの朝食をとります。

そして散々お世話になったホステルを出発。ホステルが手配してくれたトゥクトゥク(?)に乗ってアユタヤ駅へ向かいました。

 

アユタヤからピサヌロークまで列車移動

 

朝のアユタヤ駅は、たくさんの利用客で賑わっていました。

お客さんに混じってワンコもちらほら。

 

後ろの元気なお子様が軽ーく犬のしっぽを踏んで悪戯してました。

 

客引きの人達は駅構内の手前通路で待ち構えています。どうやら駅には入れないようですね。

もう出発予定時間を過ぎてますが、まだ列車は来ません。

 

タイの駅では列車の出発時にはこの鐘を3回カーン、カーン、カーンと鳴らします。

 

列車は25分遅れで入線してきました。

 

車内は当然のように満席です。

お客さんはほぼ9割がタイ人。この車両は座席指定なんで当然席に座っている人は指定券を持っているんですが、周囲を見ていると、自分の席じゃないところに適当に座っちゃってる人がちょいちょいいるんですよね。なので「ここは私の席よ、あなたはあっち」とか、そういう光景が頻繁に見られます。

列車はエアコンなしで、どの席もほぼ窓を開け放しています。外はきっと猛暑だと思うんですが、風下にいるので風がバンバン顔に当たって心地よいです。昭和世代ならお馴染みの懐かしい扇風機がある列車で、壁のスイッチでオンオフにします。窓からは時々道路工事中の乾いた土埃がモウモウと入ってきたり、タンポポの種みたいな何かの植物の種も時々入ってきます。

席は向かい合わせのボックスシートで、お向かいさんはタイ人のお爺ちゃんと年配男性でした。お爺ちゃんの方は、ずーっとポテトチップスとかクッキーとか、お菓子ぱっかり食べ続けています。

そして空席狙いで指定券を持たない人も乗って来るんですが、タイの人は優しくて老人や幼い子連れだと席を譲ってあげるんです。タイの人って他人にとても優しいですよね。

 

こちらがギリギリセーフで入手できたチケット。

 

窓の景色は緑豊かな瑞々しい田園風景が広大に続きます。

 

田んぼのあぜ道や池には、ダイサギに混ざってコウノトリが。日本ではほとんどみられなくなったコウノトリがタイにはまだたくさんいました。

 

その後もいくつもの駅に停車します。

その都度人が降りたり乗ってきたり。年末だからか列車から降りてきた家族を満面の笑顔で嬉しそうに迎える姿が目立ちます。

 

車内販売は常にたくさんの売り子さんが車内を練り歩いてます。途切れることなくいろんな物を売りに来ます。

 

ちょどお昼に私達もお弁当とアイスコーヒーを買いました。焼肉とそぼろ肉の乗ったちょっとビリ辛のお弁当は20バーツ。

 

ビニール袋に入ったアイスコーヒー(激甘)は10バーツ。ビニール袋に入った飲料は購入するとパンパンに膨らんだビニール袋にストローをパン!と刺してくれます。車両で時々この音がすれば、飲料が売れた合図。

駅に停車する度にいろんな売り子さんが来て、数区間列車内で販売して下車していくという流れのようです。魚の干物は最初全然売れなかったのに、最後に斜め横のお客さんがお土産にでもするのか全部の干物を爆買いしてました。

お弁当の空箱なんかは車内にゴミ捨て場がありますが、見ていると窓からポイする人も結構いるんですよね。まぁ昭和の日本もこんな感じでしたが。

トイレは洋式と和式に似たタイ式があり、どちらも臭いが無くトイレットペーパー完備で快適でした。

最初は立ち客もいるほど混雑した車内でしたが、徐々にお客さんは下車していき、ピサヌロークに着く頃には空席もポツポツと。

 

列車は約5時間30分で到着。

 

駅はタイのどの駅も似たような感じですが、明るく開放的な雰囲気です。駅のトイレは有料3バーツで、洋式ですが桶に水を汲んで流すタイプです。トイレットペーパーは別売りだったかな?手洗い場には液体石けんが置いてあったのは嬉しかったな~。

 

ピサヌローク駅からスコータイ行きバスターミナルまでソンテウ移動

ピサヌローク駅からスコータイまでは、トゥクトゥクやソンテウなどで10分ほど離れたバスターミナルから向かいます。

 

バスターミナルまでは、ちょっとだけ安いソンテウで向かってみることにしました。駅正面SLのあるローターリを左に曲がると、セブンイレブンのある紫色の建物が目印のソンテウ乗り場があります。駅から近くなんですが、教えてもらったにもかかわらず私達は迷ってしまい駅周辺をウロウロしてしまいました。

しかも発音が変だったのか「ソンテウ」って言葉が見事に通じません。見かねた宝くじ売りのおじさんが英語の話せる女性の所まで連れて行ってくれて、バスターミナル行きのバス乗り場を教えてくれ、さらに運転手に見せるために紙にタイ語で行先まで書いてくれました。ちなみにこの女性にもソンテウって言葉が通じません。後で別のタイ人に手本で発音してもらったところ「ソンテウ」の「ウ」の部分を「オとウ」の間ぐらいで発音してました。タイ語って難しい・・。

ソンテウ乗り場らしき場所に運転手さんとおぼしき男性が座っていたので、バスターミナルまで行くのはどれか聞いてみると「1番」と言います。ここで待っていればもうすぐ1番が来るとのこと。

 

とりあえず暑いんでセブンイレブンでアイスを買って食べていると、まだ全然食べ終わらないちに1番ソンテウが来てしまいました。ソンテウは乗客がいっぱいにならないと発車しないらしいですが、この時はすぐ満席でアッという間に出発。料金は出発前に車掌さんが集金します。ひとり15バーツでした。

 

ピサヌロークバスターミナルからスコータイ旧市街までバス移動

 

ピサヌロークのバスターミナルです。着くやいなや男性係員に声を掛けられ、「スコータイまで」と言うとチケット売り場からバス乗り場まで案内してくれました。うーん、なんて親切なんだろう。

 

窓口ではおばちゃんに「オールド(旧市街)?ニュー(新市街)?」と聞かれます。旅行者は大きく分けてニューシティかオールドシティのどちらかに宿をとるようで、私達はオールドシティだったので「オールド」とこたえました。バス代はひとり70バーツ。バスはミニバンでした。

 

乗客は欧米人4人と私達以外はタイ人です。どうやら満席になったら出発のようで、席が埋まるのを20分くらい待ったでしょーか。そしてこの車は人だけではなく荷物の運搬もしているようで、屋根の荷物置きには次々と段ボールが積み上げられていました。私達は一番後ろの席に座ったんですが、すぐ横には荷物が積まれてほとんど身動きできない状態です。旅行者のバックパックも屋根の上でした。

やがてミニバンは発車し、のどかな田園風景の中を走ります。

 

1時間10分ほどでスコータイのバスターミナルに到着。運転手の「スコータイ!」という言葉に欧米の旅行者4名が降りてゆきます。バスターミナルにはたくさんのバックパッカーが見え、私達も降りようとすると、運転手さんが「ちょっとまて、ちょっとまて、あなたたちは違うだろ?オールドだろう?」と。どうやらバスターミナルのある場所はニューシティで、私達の宿泊するオールドシティはまだ先のようでした。

 

・・・ん?

 

そういえば私達は運転手さんに「オールドシティまで」と伝えていないのに、なんで行き先を知っていたんだろう?

たぶんあの案内してくれた男性係員かチケット売り場のおばちゃんが、いつの間にか伝えておいてくれたんだと思います。

下車した欧米人と入れ替わるようにしてタイ人の乗客が乗り込んで来ました。この時も満席になるまで15分ほど待ちました。

ビッチリ満車になったところで再びミニバンは出発。

やがて道沿いの景色の中にポツンポツンと遺跡らしき建造物が見え始めると、スコータイのオールドシティです。ニューシティからオールドシティまでは15分くらいだったでしょうか。

 

まずは賑やかなマーケットで宅配の荷物を降ろし、その少し先の川沿いに移動し私達は降ろされました。

 

バックパックもポーンと歩道に落とされ、ミニバンはアッという間に走り去って行きました。

 

スコータイ(オールドシティ)到着

 

ミニバンから降りて最初に感じたのは「あ、空気が爽やかだな」ってことです。これまで滞在したバンコクやアユタヤと比べスコータイは湿度が低いんです。

 

ここから本日から3泊お世話になるホステルに向かいますが、距離を見ると2㎞もないので散歩がてら歩いていくことにしました。

綺麗に整備された広く緑の美しい公園中に遺跡がポツンポツンと見えます。木陰では犬がゴロンと横たわって寝ていました。

 

途中緑色の藻に覆われたお堀のような池があったんですが、何人かの人が中に入って何かをしていました。

 

何か獲ってるのかな?

最初は道路脇の刈り払いされた草地を歩いていたんですが、足元を見ると・・・

 

・・・・・。

慌てて舗装路に移動しました。

西日が射し込む中、ようやく本日のホステルに到着!

 

この日さっそくホステルの無料レンタル自転車を借りて、夕飯を食べにオールドシティの中心地的存在のマーケット周辺に行ってみました。

 

マーケットは野菜や魚介類などの食材がメインで、本格的に飲食できる屋台は多くありませんでした。でも城壁内遺跡の正面ゲートからのびる通りには、いくつものレストランやコンビニが並び食べる所には困りませんでした。

 

この日はとりあえず目についた一軒で食べてみました。

帰りは当然のように道は真っ暗で、遺跡公園の暗闇の中から犬たちの威嚇する鳴き声が響いてきます。街中の犬たちは夜も穏やかですが、公園内を縄張りにしている犬達は夜になると群れてちょっと怖い・・。

ただこの時はふざけて自転車のベルをリンリン鳴らした後に吠え始めたので、甲高い金属音に犬が警戒したんだと思います。実際にその後も何度か同じ道を暗い時間に通りましたが、犬の気配はあっても吠えられる事はありませんでした。ホステルのオーナーさんによると、この辺の犬は「吠えるけれど噛むことはない」とのことです。

その後はホステルに戻りシャワーを浴びるとあっという間に爆睡。長い一日がやーーーっと終わりました。あ~っっ疲れた。

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