今回チェンマイ(タイ北部)を目的地に加えた最大の理由がコレ!
タイの温泉めぐり!
南国タイランドは意外にも温泉天国なんです。これまで行ってみたくても、日本で仕事をしていたころは、なかなか温泉巡りできるだけのまとまった休暇がとれなかった私達。そして今回、ようやく思う存分タイの温泉を湯めぐりできる日がやってきました!
年明け早々、レンタルバイクを借りて「タイの温泉めぐり」開始です!
・・の前に、日本とは異なるタイの温泉事情を少々。
タイの温泉事情
実は温泉の湯使いがとても良い
タイには相当数の源泉があるはずですが、その数に対して実際に浴用利用されているものは、まだまだ少ないと思われます。浴用施設は水着着用のプールと裸入浴できる個室浴室の2パターン構成が多く、より鮮度の高い源泉を楽しむのであれば、ズバリ個室利用をおすすめします。
タイの個室浴室は数人サイズの家族湯から、一人用のポリバスまでその形態は様々ですが、多くは狭い空間に浴槽が設置されただけの風情には欠ける造りになっています。
ただ、この「狭い空間に小さな浴槽」というのが逆に源泉の個性を失いにくく、より鮮度の高い状態で楽しめ、さらには利用者が入れ替わる度に全ての温泉を入れ替えるシステムを採用している施設も多く、最高の状態にて温泉が楽しめてしまうんです。中には源泉が高温のため、短時間で入浴するには、どうしても加水せざるを得ない場合もありますが、それでもやはり個室風呂がいいんです。
狭い空間と味気ないポリバスに「なんだかなぁ~」と思ってしまう人もいるかと思いますが、「いまあなたはとってもいい温泉に浸かってますよ」ということを、温泉マニアではない人にもぜひ知っておいて欲しいなぁと思います。
基本は個室風呂がおすすめ・例外も
上記で個室風呂がおすすめと書きましたが、施設によっては逆にプール(露天風呂)の方がいい場合もあります。たとえば利用者毎の湯抜きをしない掛け流し方式で、なおかつ源泉投入量が極端にひかえめな時です。
日本でも「源泉100%掛け流し」にこだわる施設によくみられますが、湯溜め直後でまだあまり人の浸かっていない段階であればいいのですが、そうでなければ劣化による「湯なまり」が生じやすく、あまり気持ちのいい状態では無くなってしまうんです。
訪問時のポーンクワウ温泉がそうで、個室風呂の源泉投入量がしぼられ浴槽湯に劣化が生じていましたが、逆に源泉を多く入れていた露天風呂は、かなり鮮度が良い状態でした。
プールや野湯でも衣類着用
みんなで入るプールや野湯(それが例え男女別であっても)、タイの女性は水着のみの人はあまりなく、多くはその上にお手製湯浴み着や、Tシャツや短パンを着用して湯に入っています。私もそれにならい野湯やプールでは水着の上にTシャツと短パンで湯に浸かりました。人の集まる温泉施設や、有名な野湯では湯浴み着を貸し出しているところもあのます。
ちなみに夜市などでよく売られている「ゾウさんパンツ」のショート丈は、軽くて一見すると湯浴み着にピッタリりなんですが、何度洗ってもビックリするほど色落ちするので温泉での着用は強力におすすめしません。例えば赤い生地なら本当に水が赤インクのようになるんです。温泉を汚すのでひかえましょ~。
各温泉の詳しいレポートは「はしご湯のすすめ別館・温泉棟」にアップするので、ここではサラッと簡単なダイジェスト版をお届けします。
サンカムペーン温泉
チェンマイの温泉といえば真っ先に名の上がるサンカムペーン温泉。源泉がどーのは抜きにして、とにかく有名。チェンマイ中心地から比較的行きやすく、タイ人のみならず海外からの観光客にも大人気。他は知らなくてもここだけは知っている人も多いんじゃないかなぁ?
温泉公園として広々と整備され、温泉プール、足湯、タマゴ茹で場、個室風呂と楽しみ方も自由自在。
けれど行った日がまずかった・・。新年早々の1月2日。大人気のサンカムペーン温泉は・・
大・混・雑!!
どこからこんなに人が集まって来たの?というくらいの混雑っぷりです。
賑わいから逃げるように個室風呂へ。
男女別個室風呂を利用。タマゴ臭のする湯でした。
シッパ ホットスプリング
サンカムペーン温泉に隣接。といっても入口は全然違う場所なので要注意。チェンマイ中心地から来た場合、シッパ温泉に先に着きます。
すぐお隣のサンカムペーン温泉はあれほど賑わっていたのに、こちらは誰もいません。
個室。タマゴ臭、エグミ。
三槽に分かれているプールは、熱い源泉を時間差投入し、それぞれ湯温を変えていました。
静かなシッパ温泉の敷地内から樹木越しに、サンカムペーン温泉の賑わいが見える位置関係。でも入口は全然違う場所。
ルーンアルーンホットスプリング
ここもサンカムペーン温泉のすぐ近く。綺麗に整備されたやたら広ーーい敷地には誰もいません。
男女別個室を利用。こちらもタマゴ臭。
吹き上げる源泉の近くで温泉タマゴづくり。タイの温泉ではとにかくこの温泉タマゴが大人気です。
以上三軒(サンカムペーン温泉/ルーンアルーンホットスプリング/シッパ ホットスプリング)はご近所の位置関係。
ただいずれの施設もやたら広いので、入口から入口へはかなり距離があり、徒歩移動は現実的ではないかな。野良犬もうろついているし。
チェンマイ中心地からは特に目立った峠もなく、なだらかな丘を越える程度でバイクでも難なく来られる温泉だと思います。
ドーイ・サケット温泉
サンカムペーン温泉の後に「もう一か所行こう」と、バイクを走らせ行ってみた温泉。
サンカムペーン温泉から思った以上に距離があり、クネクネとした幹線道路の峠越えもあって辿り着いた時には夕方近くになっていました。
ドーイ・サケット温泉は最近リニューアルしたらしい温泉公園でどこもかしこもピッカピカ。
それほどお客さんは多い印象ではないですが、家族湯だけは局地的に大人気で、数組の順番待ちが発生していました。
タマゴ臭香る優しい湯です。
ここからチェンマイに戻りましたが、湯疲れでグッタリ、せっかく温泉に入ったのに道路の埃と排気にまみれて、なんだかなぁ~。
でも道中の景色は素晴らしかった。
土管温泉
晴天の(毎日晴天ですが)この日は土管温泉へ向かいます。※「土管温泉」でちゃんとGoogleマップ表示されます。
チェンダオ国立公園の入口に位置する、自然豊かな川に湧く温泉を日本人が整備した温泉らしいです。
ここに来るまでの道が穴だらけでちょっと大変。
駐輪場は水牛様に占拠されていました。
休日だったからか、なかなかの賑わいで屋台まで登場。タイ人が次々と湯浴みに来てました。
浴槽縁では石けんで体を洗うヌシのようなおじさんもいて、そういう人に限って鮮度のいい熱湯の穴をキープしているという。まるで日本のような光景。
チェン・ダーオ私設温泉
土管風呂のすぐ横に入口のある「ほたるの湯」という有料露天風呂です。露天風呂は二か所あり、ぞれぞれゴザの敷かれた休憩スペースもあります。おそらくは、どちらかを貸切利用なんだと思います。
本来は予約利用のようですが、訪問日は日曜日でたまたま飛び込みOKだったのかも。土管温泉に比べ温度はぬるめ。
以上二か所はチェンマイ中心地から距離があり、幹線道路から細い道に入ったダート気味の道に腰が痛くなりました。
ポーンクワウ温泉
長閑な集落の奥にある温泉施設。チェンマイ中心地からここまで距離がある上に、道幅の広くない山道を越えたりするのでちょっと大変。最後の集落を過ぎた後はデコボコダートでさらに大変。
周囲に広がる長閑な農村の風景が美しいです。
ここでまさか、タイで別府のような青白濁の湯に出会えるとは思ってもみませんでした。
人はいないけれど、敷地内には水牛様行列が。
Fang Hotsprings National Park(ファーン温泉)
チェンマイの中心地からは距離があり、借りていた115ccバイクでは腰とお尻が痛くなりそうだったのでレンタカーを借りて訪問。
整備された広い敷地に源泉が湧出し、あちこちで小川のように流れ、ちょっと独特な雰囲気を醸し出しています。
浴場は、個室、露天風呂、温泉噴気を利用したスチームサウナなど盛りだくさん。けれどお客さんはチラホラ程度。
お湯はほんのり黄色がかった熱湯でした。
熱水塘村温泉(バーン・マイ・ノーン・ブア温泉)
※2019年4月27日時点でgoogle地図のトップには何故かファーン温泉の画像が。でもちゃんと熱水塘村温泉の場所を指しています。誰か修正依頼してあげて~。えっ?お前がやれって?→2021年9月に確認したら、ちゃんと熱水塘村温泉の画像にかわってました。ヨカッタ。
長閑な田畑の中を進むと、突如中国風の集落。中国風寺院の正門前を更に進むと温泉施設。
どうやら中国人と思われたのか会話は終始中国語。
六棟並ぶ個室と、その横には子供達の遊ぶ室内プールのような所も。プールを触ろうとすると「冷たいよ」と言われ、触ってみても実際冷たかった。
温泉はぬるくなく熱くなくの丁度いい適温湯がたっぷり掛け流し。
Natural hot spring in the river
熱水塘村温泉の帰りに立ち寄った川に湧く温泉。
近所の子供達が川遊びしていました。簡単な飲食店などもあり、ちょっとした観光スポットになっているんだと思います。
そのためか川の周囲にはゴミ多し。昔と比べタイは美化意識が強くなったので、そのうちここも綺麗になるかもしれません。
まだまだ行きたい温泉があるけれど、今回はここまで。今回巡った中で一番気に入ったのは、青白い湯が楽しめたポーンクワウ温泉でした。
またいづれ、取りこぼしを湯めぐりしたいと思います。