何気に気に入ったパーイは一週間ほど滞在し、その間ずーっとバイクは借りっぱなし。そのレンタルバイクを駆使して、パーイといえばココ!という定番観光スポットを巡ってみました。
パーイ 第二次世界大戦メモリアル橋 (パーイ日本橋)
宿泊したパーイ温泉郷の端っこにあります。バイクであちこち行く通り道沿いにあったので、日に何度も橋の横を行き来した日も。
初めて見た時に感じたのは、ロケーションや橋の雰囲気が「カンチャナブリのクゥェー川鉄橋に似てるなぁ」でした。
それもそのはず、どちらも第二次大戦中の1942年タイ⇔ビルマ間の物資郵送のため旧日本軍によって造られた橋なんですね。
戦争遺跡としての色が強いクゥェー川鉄橋に比べ、パーイ第二次世界大戦メモリアル橋は、その色はかなり薄いですが。
ここはいつでも大人気。欧米人は少なく、むしろタイ人と中国人に超絶大人気!
タイでヒットした「パーイ・イン・ラブ」の舞台になったからか、タイ鉄板のタイ人女性と旧日本兵との悲しいラブストーリー「クーカム」の時代背景を思わせる景観が惹きつけるのか。
両端に土産物店が並ぶ古い橋をただ歩いて渡るだけですが、まーー、これがとにかく大人気ですよ。
この橋を眺めながら入浴できる温泉もすぐ近くにあるんです。温泉については次の記事で紹介しますね。
パーイキャニオン(Pai Canyon)
深く切れ落ちた渓谷の上部をグルっと散策できる観光名所です。第二次世界大戦メモリアル橋とうってかわって、ここは欧米人に大人気。
駐車場から渓谷の上部に乗るまで、上り坂をてくてく。これが結構キツイ。行ったのはそれほど気温が高くない1月でしたが、それでもやっぱり昼間はそれなりに暑くなるので汗ダラダラ。途中で具合が悪くなってしゃがみ込むタイ人女性もいました。
渓谷の上部に乗ると、遊歩道として整備(?)されていて、散策できるようになっています。
道は狭いし落ちたらあの世に行きそうな高さだし、日本じゃ間違いなく柵をつけるレベルですが、ここはタイなんで「あとは自己責任でドウゾ」って感じでしょうかね。
私達も歩いてみましたが、道は乾いた砂礫のようになっていて、サンダルじゃとても危険!サンダルで来ていた欧米人もいましたが、案の定滑ってすっ転んでました。
ここでの最大の敵はやっぱり「暑さ」でしょうね。東屋の休憩場が一か所と、あとは少しばかりの木陰ばかりで、日光を遮る場所があまりないんで本当に過酷。
パーイキャニオンはサンセットポイントとしても人気のようで、夕方に前を通過したら、雲が多くかかっている日にもかかわらず次々と欧米人がバイクを乗り付けていました。
バンブーブリッジ パーイ(Bamboo Bridge Pai)
タイでは、田んぼや河川を渡るために竹製の通路や橋を造るようですが、その集大成のような長ーーい竹橋(というか渡り廊下)が観光スポットとして人気を集める集落です。
ここに来るのに結構な上り坂をグングン通過します。道はデコボコしていて、上に細かな砂も乗っているので滑りやすく、115ccバイク二人乗りでなんとか到着。
自転車で向かうチャレンジャーな欧米人もいました。
コースは二か所ある駐車場近くの入口からスタートし、長く続く竹橋を歩き、最終的に森の中のお寺に到達するという流れ。
素朴なチケットブースで料金を支払います。訪問時2019年1月でひとり30Bでした。
訪問時の1月は刈り入れの済んだ田んぼで、景観的には「アレレ・・」な時期でした。
これが緑や黄色の稲穂の揺れる時期だったら、また違った美しさがあったかなぁーと思います。
竹橋沿いでは集落の住民が、素朴な手作り弓矢を有料で打たせるコーナーなんかもありました。
さらに奥へ進むと、水牛が群れる池がありました。
しばらく見ていると、いくつもの水牛グループが入れ代わり立ち代わり水浴びにやってきます。
水牛さんの入浴シーンを動画でもどうぞ。
竹橋の上に立っていると、水に浸かっていた水牛グループのリーダー格が、こちらをジィーっと凝視しています。
「おやあ、なんだ?」「ん?もしやこの下を通りたいのかな?」
すこし立ち位置をずらすと、思った通り水牛たちは竹橋の下をくぐって池から上がていました。どうやら水牛たちは自分達の通り道に人間がいると、下を通過するのが嫌みたいですね。
この先は田んぼが無くなり、樹木が茂る林の中に突入です。
やがて寺院に到着。露出度の高い服装は禁止です。
少し中へ行くとサロンの貸し出しがありました。こちらの本殿は女人禁制でした。
ちなみに、このバンブー・ブリッジで出会った観光客は4組だけ。綺麗に整備されているし、たくさんの観光客が来れば集落も潤うだろうしもっと大勢の人に訪れて欲しいなぁ。
パンボック滝(Pam Bok Waterfall)
バンブーブリッジへ行く途中にある欧米人に人気の滝です。バイクを停めて徒歩5分くらいでしょーか?
ありました、ありました。ゴルジュになっていて山奥感のある滝です。雰囲気はいいですね。
でも水質の関係か、はたまた大勢の人が遊んで泥が巻きあがったのか、あまり澄んでで見えないのが残念。
こんなのがあったんで「もしや!?」と思いましたが。(←この画像と文言見て反応する人は、相当病んでる温泉マニアでしょう)
パーイ ランドスプリット(Pai Land Split)
バンブーブリッジからパーイの中心地へ戻る道中、パンボック滝の次にあるのがこの施設。ランドスプリットという、地面の割れ目な地形を散策することができます。
手前が観光農園になっていて、まずは入口でこちらのウリとなている植物「ローゼルジュース」をいただきます。
どうやらこの施設は料金設定がなく寄付制のようです。
カウンターの向こうにいた素朴で愛想のいいおじちゃんが、次にローゼルそのまんまを手渡してきて「食べてごらん」と。まぁ特に味の無いサクサクした歯触りでしたが・・・
すると隣にいた欧米兄ちゃんが、下の方で三昧の腕をツンツンし小声で「見ろよ、見ろよ」と言ってます。
カウンター向こうのおじちゃんに見えない場所でそっとローゼルを開いて見せる兄ちゃん。
兄ちゃんのローゼルの根本部分にアリが。兄ちゃん、ニヤニヤしながら「すげーだろ?」と。そしてニヤニヤと食べるフリをしながらローゼルを足元にポイ、農園のおじさんを見ながら「あーーおいしかった!」と。
さらに私達に(捨てちゃえよ)と目くばせ。でも食べましたよ、蟻なんて払えばなんてことないのにねぇ。一連の行動、おじさんに見つかったらガッカリするんじゃないかと冷や冷やもんでした。
園内にいた子犬。写真が撮りたいけれど子犬の動きが早くて撮れずにいたら、農園のおばちゃんがカゴに入れて撮りやすいようにしてくれました。
かわいいなぁ。タイの犬って荒いのがちょいちょいいるから、このくらいの時期が一番かわいい。
ランド・スプリットの手前はちょっとした農園になっていて、いろいろな南国の果物が見られました。
上り坂を進むとランド・スプリットの上部に出ます。
かなりの亀裂っぷりで足を滑らせて落ちたら怪我だけでは済まないかもしれませんが。それにしても、どうしてこんな凄いことになっちゃったんでしょうか。
ここで目を疑う光景が!ちょっとした中洲のようになっている部分があって、そこに飛び乗ろうとした欧米の若い男の子が足を滑らせて、とっさに樹木につかまりギリギリセーフ!仲間同士でアハハなんて笑ってましたが、鬼の形相で仁王立ちする私の顔を見て「あ、やべぇ」って顔になってました。落ちたら大怪我だよ?死ぬよ?そもそもその中洲に行く意味もわからない。欧米の子達は時々突発的に、理解不能な行動する傾向にあります。
ラブ・ストロベリー・パーイ(Love Strawberry Pai)
パーイキャニオンの近くにある、イチゴに特化した観光農園です。
広い農園内には、かわいいアイテムが散りばめられ、これだけよく作り込んだなぁと思いました。
私達のような若くない年齢層では浮きまくり間違いなしで、気恥ずかしさもあってこういう所はなるべく行きたくないのが本音ですが、気軽に立ち寄れる道路沿いにあるんで、何度か立ち寄ってしまいました。
欧米人はほぼ見かけず、タイ人と中国人が客層の大半をしめていました。
ストロベリースムージーは、さっぱりとして美味しかったですよ。後ろの赤い瓶ジュースはイチゴジュースかと思ったけれど、まったくイチゴ感のない甘い液体でした。ストロベリースムージーは少し飲んだ後に撮影しました。最初は蓋が閉まらないほど山盛りに入ってました。
この酢漬けは美味しかったです。よくタイの商店でも自家製酢漬けが売られてるんですが、味付けやカリカリ具合が店舗によって違うんですよね。好みはひとそれぞれだと思うんですが、私はここの酢漬けが気に入りました。
イチゴ農園の紹介を酢漬けで〆るのもアレですが・・。
結局のところパーイ一番のみどころは長閑な景色
やっぱりパーイでは、これが一番の見どころになると思います。
なんてことない田舎の景色ですが、このパーイ全体に不思議な甘くロマンチックな空気が漂っています。
次はパーイへやってきた最大の目的「温泉めぐり」に出かけますよぉ。