トゥクトゥク一日チャーターでキャンディ観光のつづきです。
野鳥天国のキャンディ湖散策の次は、いよいよキャンディ観光の目玉、スリランカの一大聖地「仏歯寺(佛歯寺)」へやってきました。
仏歯寺(佛歯寺)
いまさら説明の必要なしという気もしますが・・
仏歯寺(佛歯寺)はスリランカ仏教徒における一大聖地。その名の通り、インドから持ち込まれたブッダの歯がおさめられているお寺です。キャンディを訪問した一番の目的がこの仏歯寺(佛歯寺)を参拝することでした。
仏歯寺(佛歯寺)はキャンディ湖のほとりにあります。
ドライバーさんとは外で一旦お別れ。見学時間の指定は特になく、「満足するまで見学したら戻って来て」ってことです。これまで数えきれないほどの観光客を連れて来たドライバーさん、だいたいどのくらいで戻ってくるか平均値みたいのをわかってるんですかね。
周辺では供物を売る屋台が多数。
セキュリティチェックを受け境内へ。スリランカでは宗教問題に絡むテロや内戦が繰り返されてきた悲劇的な面もあるので、このチェックは参拝者の安心にもつながると思います。
拝観チケットは自動券売機で購入・・・
が、なぜか訪問時は壊れていて、係のおっちゃんが中から出て来て、直接現金で支払い、機械の中から手で無理やりチケットを引っ張り出すというアナログ手動販売所になっていました。
訪問時2019年3月の拝観料1500スリランカルピー(約1050円)。正直(高っけ~)と思いましたが、これは外国人価格です。そうです、スリランカもバリバリの二重価格国です。この記事を書いている2020年3月時点のレートだと約880円・・・。まぁ、こればっかりはしょうがないっすね。ちなみにスリランカ周辺諸国の観光客はちょっと安くなります。
次に靴を預けます。
スリランカの寺院はミャンマー同様にどこも素足が基本なんで、入口で靴を預けます。最後に靴を受け取るときにチップボックスへ寄付。参拝後はそれなりに足裏は真っ黒になりますが、ミャンマーの寺院のように寺院内で持ち込み弁当食べたりしないし、得体のしれない生ごみみたいなのが落ちていて踏んだらベタベタが取れないとか、そういうのは少ない印象でした。
さらに靴の預け場近くの簡易的なボックスでセキュリティチェックをもう一度。
最初のセキュリティチェックの時なのか、2回目のセキュリティチェックの時なのか、どうやら服装チェックもされているようです。神聖な場所なので短パンなどの露出の高い服装はダメなようですが、NGくらった人は現地で巻物を調達できるようですね。これが借りられるのか、はたまたお買い上げなのかは不明ですが。同じ短パンでも膝丈のおっちゃんはOKだったようです。この辺の匙加減も謎。
ちなみにスリランカでのお参りの正装は全身白が基本です。
ようやく入場、ここまでが長かった・・・。
実は「キャンディへ来た一番の目的が仏歯寺(佛歯寺)」と言っておきながら、この寺院についてよくわからなくて、訪問してはじめて知ったのですが、一日に3回「プージャ」と呼ばれる宗教儀式(祈りの時間)があり、この時だけ仏歯のおさめられている門が開くというんです。日本でいう秘仏御開帳みたいな感じでしょうか。
ドライバーさんがこの時間に合わせるように予定を組んでくれてました。
本堂ではプージャの演奏が始まっていました。ここは本堂の一階です。肝心の仏歯は二階にあるようです。
よって、その演奏には目もくれず、スリランカ人はみんな仏歯が拝める二階を目指します。この演奏を熱心に見ていたのは私達を含む外国人観光客だけでした。
参拝に来ていた人々が「上だよ、上に行ってごらん」というんで、せっかくなんで二階に行って仏歯を拝もうと思います。ギュウギュウの凄いラッシュ。
あの向こうの扉の奥、神々しい黄金の光を放つ場所に仏歯があるようです。
あまりの混雑っぷりに怖気づいて遠目からチラ見。
あれよあれよという間に人波に押し出されました。
お宮参りみたいなものでしょうか、同じくらいの赤ちゃんたちが続々と連なります。
お供え物の数々。台湾の寺院では御供え物は家に持ち帰って食べるって言ってましたが、ここ仏歯寺ではキャンディ湖の魚にあげるって言ってました。
しかしコレが毎日じゃ、いくらなんでも多すぎ。だからあんなに水が淀んでるのかなぁ・・・。
人波に押されるようにして一階中庭へ。
装飾が見事です。
ひとつひとつの画の意味はよくわからないけど、なにかしらのストーリーがあると思われます。
こちらの部屋では仏歯がインドから持ち込まれた経緯の絵画が展示されていました。プージャの流れでみんな同じラインで大移動するんで、どこへ行っても凄い人混みのままです。
黄金に輝くスリムボディが印象的なタイ風仏像でした。
キャンディでは年に一度、華やかな電飾で飾られた百頭ものゾウが街を練り歩くペラヘラ祭りが行われるんですが、その中でも一番のトップスター的存在のオス象が仏歯の入っていた容器を乗せて歩きます(仏歯そのものは寺院に保管)。その大役を果たしたラジャと呼ばれるゾウの剥製がありました。
ところが三昧が「このゾウ、悲しそう」って言うんですよ。よく見るとゾウの剥製、涙を流しているんですよね。それはまるで度重なるテロや内戦を、そしてこの数週間後(2019年4月)にスリランカで起こる凄惨な爆破テロを憂いているかのようでした。
王の集会所、だそうです。こんなオープンな場所で集会したら蚊に刺されてマラリアにでもなりそうですが、実はスリランカはマラリア対策の優等生で、なんと一時期は撲滅にまで成果をあげました。残念ながら内戦勃発時に再び汚染されましたが、その後は再び撲滅に力を入れ、今では限りなく数が減っているようです。
そして最後はみんなが熱心に火を灯すこちらへ。入り口に近づくと親切そうなオジサンがやってきて線香を渡されます。
そしてご丁寧に火の灯し方もレクチャー。最初は「わぁ、なんて親切な人だろう」思ったんですが、最後は「ドネーション頂戴」のささやきが。
ここに線香を刺すんですが、先端の熱せられた針山と化していて「どこに刺したらいいんじゃ~!?」状態です。手前は既に満員御礼、奥に刺そうとしたら案の定、手前にある線香群の先端が手にジュッと当たり、軽く火傷しちゃいました。どちら様もご用心。
いや~、やっぱり仏歯寺(佛歯寺)は凄かったですよ。人々の熱い信仰心、神秘的な祈りの宗教儀式「プージャ」、スリランカに来たら仏歯寺(佛歯寺)は絶対外せません。
お次は高台にある眺めのいい寺院を目指します。
当サイト関連ページ