ハンピ最終日はヴィッタラ寺と周辺の遺跡群

インドで楽しみにしていた事のひとつが、世界遺産でもあるハンピの建造物群を見学することでした。

広大な大地にゴロゴロと奇岩が積みあがる壮大で奇妙な景色のハンピは見どころが比較的広範囲に分散していて、その全てを見ようとするとかなり時間がかかってしまいます。なので初訪問の今回はあまり欲張らずに有名どころと興味があったところを自分の趣味で厳選ピックアップ、三日にわけて見てまわりました。

この記事ではハンピ観光三日目に徒歩で見学した、ヴィッタラ寺と周辺の遺跡群を紹介します。

実際にハンピをまわった日程とレンタルバイクについてはこちらの記事もどうぞ。

 

ハンピのバス停から徒歩でヴィッタラ寺院へ

ハンピの寺院遺跡観光三日目です。今日はハンピのバス終点駐車場から徒歩で行ける「ヴィッタラ寺と周辺の遺跡群」を見ようと思います。どうやらハンピに点在する数ある寺院や遺跡の中でも、一番の見どころがこのヴィッタラ寺とその周辺の遺跡群らしいですよ。

 

ハンピのバス終点駐車場を起点に、右側へどんどん進みヴィッタラ寺院を目指します。私達は徒歩で向かいましたが、ぐるーーっと遠回りの車道を使う別ルートでオートリキシャでも行かれるみたい。

ハンピのバス終点駐車場をGoogleマップでみる

ヴィッタラ寺院をGoogleマップでみる

 

ヴィッタラ寺院まではちょっとした遊歩道のようになっていて、所々に案内板もあるので迷うことなく進めました。

 

この遊歩道沿いにも遺跡が点在しています。

 

ひとつひとつ見て歩くと、ヴィッタラ寺院にたどり着くまで結構時間かかります。

 

それにしても5月のハンピは、とにかく暑い。たぶん35℃くらいあったんじゃないかな。あまりの暑さに途中の遺跡で一休み。

 

石の遺跡の日陰はヒンヤリ涼しいのです。警備のおじさんがご自慢の美人のお嬢さんの写真を見せてくれました。世界各国から来た観光客と話すのが楽しみなんだって。

 

さらに歩いて行くと、なんですか?ここ。中に入ってみたけど、案内がインドの言葉で書いてあるから、なにがなにやら。

 

途中「本当にこの先に有名な遺跡があるのかなぁ?」と不安になるような寂しい場所もあります。みんな同じように不安になるらしく、帰路ではすれ違うインド人に「この先に遺跡あるの?」「あとどれくらい歩くの?」って聞かれました。

 

菩提樹の木に布に包まれた(何か)が大量にぶら下ってます。これは昨日行ったドゥルガー寺にもあった。ヒンドゥー教にとって大切な木に、こうして何かを包んでぶら下げるのが好きみたい。

 

ヴィッタラ寺院

 

遺跡を眺めながらさらに進むと・・

 

ようやくヴィッタラ寺院に到着しました。

 

ここだけアイス屋さんやココヤシ屋さんが出店して局地的に賑わってます。

 

暑くてココナッツの実を一個買いました。もちろん中の白い部分も食べますよ~。この子達は大学生って言ったかな。

 

私達がココナッツの中身(白い部分)を食べていると赤い帽子の女の子が「美味しい?」って聞くから「美味しいよ」って言うと、なんと「嘘でしょ!?本当のこと言いなさいよ、その白いの美味しくないでしょ、私は好きじゃないわ!」と言うんですよ~。もぅインド人って思ったことをズバズバ言う人がとにかく多い。「でも体にいいから食べるのよ」だそうです。

 

周辺の遺跡を巡回する?カートみたいなのがありました。

 

興味津々乗ってみたかったけどインド人で長蛇の列だったので断念。

 

すんごい行列です。さすがインドの夏休み。日本のゴールデンウイーク時期は暑いし混むしでインド旅行には向いてないのかも?

ちなみに、ヴィッタラ寺院に入るには入場料がかかります。ひとり600ルピー也。三昧がチケット売り場のお姉さんに「高ーーい!」と絶叫したら、「このチケットで○○(名称忘れ)と博物館も入れるのよ!」と言ってました。どうやらどこか別の遺跡と博物館もセットになった共通券(?)だったらしいです。

この料金を修復や整備にあてて、結果的にインドのためになるなら、それでよし、です。

 

じゃーーん!ハンピ遺跡群のトップ(個人的感想です)に君臨するヴィッタラ寺院です。あれ?有料エリア思ったほど広くないな。だから、もうひとつの有料エリア+博物館と抱き合わせのチケットなのかな?

 

そのヴィッタラ寺院の名を押し上げたのが、インド一の美しさを誇る(らしい)、この石彫りの山車です。

 

横から見た図。え?「人がいない画像ないの?」って?いやいやもぅ大人気撮影ポイントだから次々と人が来て山車だけ撮るのはもはや不可能状態。

 

ホント凄いよ、これ!よくここまで緻密に石を彫ったって思うくらい細部まで細かすぎ!これはぜひ現地で実際に見てほしいです。

 

他の建造物も素晴らしいです。

 

内部は石がヒンヤリして気持ちいい。

 

最初は「有料エリア、あんまり広くない」なぁんて思ってましたが、レリーフをひとつひとつ見ているだけでも、あっという間に時間が過ぎます。

 

「マンマ、おっぱい。」

 

「大根安いよ~」「あら、じゃあ一本いただこうかしら」

 

「早く、早く!しまむらでセールはじまってるって!」「ええっ!まぢで!」

 

(勝手に名付けた)暗闇の回廊。

 

射し込む光が神々しいです。

 

視線を感じると思ったら男の子が謎の東アジア人(私達)を凝視していました。とてもシャイな男の子で、手を振ったら目をそらして逃げてっちゃった。

 

ヴィッタラ寺院の周辺には規模の大きな遺跡が広がっていました。

 

これ全部、修復するんでしょうか?ちょっとした立派な街が出来上がりそうです。ハンピって古の時代には、随分と栄えた場所だったんだなぁー。

 

かなーーーり危うい感じ。日本だったら立ち入り禁止だろーなぁ。

 

日本と違って修復中だろうが危うい感じだろうが、普通に見学できます。まぁ何かあったら自己責任でってことなんですかね。

 

かわいいトカゲくんがいました。ジッとしてぜんぜん動きません。たぶん見つかっていると思ってない。

 

ハンピ見学も三日目になると正直そろそろ飽きてきて、遺跡そっちのけでトカゲくんばかり眺めてました。

 

ヴィッタラ寺院とその周辺遺跡群の見学を終えたので来た道を戻ります。受付のお姉さんが言っていた「ヴィッタラ寺院のチケットで見学できる別の遺跡と博物館」は、見る余力(体力・集中力ともに)を使い切ってしまったので、もったいないけど行くのは断念しました。事前にこのチケット情報がわかっていれば、全部見学できるように予定を組んだのになぁー。

 

お猿さんがいっぱい。このグレーのお猿さんは、(ニホンザルみたいな)茶色いお猿さんに比べて、あまり人間にちょっかい出さないおとなしい印象があるけど、体が大きくて手足が長いから妙な威圧感。

 

すぐそばには、例の茶色い方のお猿さんもいました。

 

やっぱり茶色い方は気が強い。

 

実はこの時まで「あともう数日ハンピに滞在しようかな」と迷ってました。

 

ただ、なにげに思っていた以上にハンピが観光地で(宿泊したニューハンピはまだ素朴な村だったけれど)、岩ゴロゴロの景色もそれほど私の心に響かなかった。まぁ、こればっかりは好みの問題。なので予定通り明日の朝、次の町へ移動しようと思います。

そして次に訪れた街こそ、4か月インドを巡った中でもベスト3に入る大好きな場所となった「バダミ」です。

タイトルとURLをコピーしました