インド|夜行バスでマクロードガンジからマナリのバシスト村へ

2019年6月10日

9日間お世話になったダラムサラのマクロードガンジを離れる日が来ました。マクロードガンジでは初めて法話会というものに参加して、ダライラマ法王からお話を聞けるという貴重な体験を2回もしました。チベットの食事が美味しくて久々にインド鉄板のマサラ縛りから解放されたり、チベット医の先生に診察してもらい漢方薬のようなチベット薬を処方してもらったり、チベットFCのトーナメントを地元の人たちとワァワァ観戦したり、濃厚で貴重な9日間だったと思います。

 

そして次に目指すのは、インドの秘境チベット仏教が色濃く残るスピティ谷です!標高約3500mほどの深いスピティ谷に沿うように素朴な村々の点在する地域で、それはそれは素晴らしい桃源郷のような場所らしいのです。

スピティ谷へ行くには通年開通しているシムラー経由ルートと、夏だけ開通するマナリ経由ルートがあり、私達はマナリ経由ルートを選びました。というのも経由地のマナリ近くには温泉が湧くバシスト村があるというのです!これはもう行くしかないでしょ。

 

Bholenath Travelsの夜行バスでダラムサラからマナリへ

というわけで例によってインドのバス予約アプリでダラムサラ(ダラムシャーラ)発マナリ行の夜行バスを出発の前日に予約しました。「Bholenath Travels」ひとり755ルピーでした。乗り場はデリー→ダラムサラのバスで到着時に降りたガソリンスタンドです。

出発点のダラムサラ(ダラムシャーラ)のガソリンスタンドをGoogleマップでみる

 

ダラムサラからマナリに移動する観光客が多いようで、乗客の半分以上は欧米の若者バックパッカーでした。気になるのが日本人風の女の子二人組がいたこと。向こうもこっちが気になるみたいでときどきチラ見してます。(後で声かけてみようかな?)

 

車内です。

 

座席は景色がよく見えるように運転席の真後ろにしました。

 

バスは普通に快適で席のリクライニングも壊れてないし汚れもないし運転席から煙も吹きません。

 

22時30分出発です。さよならダラムサラ、さよならマクロードガンジ、ダライラマ法王いつまでもいつまでも末永くお元気で!

 

2019年6月11日

出発の後は即爆睡、これまでのインドのバスの傾向からして途中でトイレ休憩もあったと思われますがそれにも気が付かず爆睡、気がついたら薄っすらと夜が明けて周囲はよくわからない山岳っぽい景色になってました。

 

道路のすぐ横を激流が流れてます。

 

ヤギの大群。

 

凄い数だぁ。

 

朝6時どうやらマナリに到着したようです。到着地恒例オート(トゥクトゥク)の運転手さんたちがワラワラ寄ってくる。

 

駐車場らしからぬガラーンとした広い河原に降ろされました。すぐ横を激しい川が流れています。単なるガレた河原にしかみえませんが一応ここもバススタンドみたいです。

マナリ到着時の河原のバススタンド(HRTC Volvo Bus Stand)をGoogleマップで見る

 

荷物を受け取ると例によって待ち構えていたオート(トゥクトゥク)に乗ってみんなそれぞれの目的地に向かいます。

(ここはどこ?)とキョロキョロしていると、昨夜見かけた日本人っぽいバックパッカー女の子二人組がオート(トゥクトゥク)の運ちゃん相手に渋い顔してました。「どうしたの?」と声をかけると「〇●△☆~っっ」(おっ、ハングルだ、この子達は韓国の子だったのね)。聞くとこれからバシスト村に行きたいんだけど提示されたオートの料金がちょっと高いらしい。それならちょうど私達もバシスト村に行く予定だったので「4人で割り勘にする?」ということになりました。

後でわかったんですが、今回降ろされた「河原のバススタンド」から「マナリ中心地のバスターミナル」まで徒歩でいけて、そこからバシスト村までのミニバスが出てました。またバシスト村まで徒歩でも行けました。(ちょっと距離があって登坂がキツイけど徒歩専用の近道あり)

マナリ中心地のバスターミナルからバシスト村へミニバスまたは徒歩でのアクセスはこちらの記事にまとめました。

 

バシスト村の駐車場(Googleマップ)に到着しました。マナリの河原からバシスト村までは急こう配の坂道を登っていくので、4人のバックパッカーを乗せたオートはかなり辛そうでした。韓国のお嬢さんたちは「ニューダルマゲストハウスというところを予約してるの」とのことでここでお別れです。私たちはまだ宿の予約をしていないので、これから探します。

 

遠くを見ると夏なのに雪をかぶった凄い山々が見える。

 

どうやら駐車場から細い坂道を上ると村の中心「寺院広場」があるようです。道沿いにはビッシリと土産物店や飲食店が並び、朝から大勢のインド人観光客が賑やかに行き来していました。

 

寺院広場(Googleマップ)ではこの辺りの名物なのかフワッフワの白いウサギを抱っこさせて記念写真撮る「ウサギおばちゃん」がいる。そして次々と若いお嬢さん達(たまにオジサンやお兄さんも)が記念写真撮ってます。

 

こっちでは姉さんたちが洗濯してる。

 

・・・ん!?タマゴ臭ぷんぷんの熱い温泉だコレ!

 

温泉浴室があるんだ!なんだかとんでもなくワクワクして来たゾ!

 

村の寺院広場からほんの少し離れると、たちまち牧歌的な景色に。

 

山がちな場所柄、馬やロバが大活躍。

 

バシスト村にはアンズの木があちこちにありました。

 

ちょうど実りの季節で真ん丸な実が大量。

 

個性強めの客が揃ったダルマ・ギャラクシィ

とりあえず今日の宿を早く決めて落ち着きたかったので、「韓国のお嬢さん達と同じ所でいいかな?」と飛び込みで部屋をキープしたのが「Dharma Galaxy」です。後でわかったんですが、韓国のお嬢さん達が泊ったのは「ニューダルマゲストハウス」そして私たちが(間違えて)行ったのが「Dharma Galaxy」同じ「ダルマ」だけど、全然違う施設でした。このふたつの「ダルマ」は同じ親族による経営らしく、「Dharma Galaxy」はちょっと高級路線、片や「ニューダルマゲストハウス」はカジュアル志向で料金控えめ、そしてかなりの優良宿泊施設らしい。→後日ニューダルマゲストハウスにも宿泊しました。

 

私たちが勘違いで部屋を取ったDharma Galaxyはバシスト村でも室料お高めで客層はインドのリッチ層が目立ちます。高台にあって部屋からの眺めは抜群。村の温泉共同浴場にも近いです。予算オーバーだけど、たまにはこんな贅沢まぁもいいかな・・・と思っていたんですが、同じ階のお客さんが妙に曲者ぞろいでした。

 

夫婦喧嘩でうちの部屋に入り浸るインド人兄ちゃん

まず一番端っこのお客さん。私達より先に宿泊していたデリーから来たインド人の若い夫婦。せっかくのバカンスなのに喧嘩して、ご主人の方が何故かずっと私達の部屋に入りびたってピスタチオ食べてた(兄ちゃんいわくビスタはとても体にいいらしい)。シャワーもうちの部屋のを使って、バスタオル巻きでベランダの椅子で寛ぐ謎現象・・・。「車で来てるから明日3人でドライブ行こう」とかも言う。「せっかくバカンスに来たんだから奥さんと行けばいいのに」と言うと「あいつはいいんだ」と言う。でも2日後に二人で仲良くデリーに帰って行った。

 

言うこと聞かないロックなオジサン二人組

次の曲者は隣の部屋に来た欧米の中年男性二人組。二人とも妙に垢ぬけたロックスター風。ベランダ越しに会うと「やぁ!」と爽やかに挨拶してくる「いい感じの人たち」と思っていたら彼らもまた曲者でした。

ベランダでオジサン二人が並んで椅子に腰かけて山を眺めてるんですが、部屋の中からとんでもない爆音のロックミュージックが!スピーカ持ち込んだ!?くらいの大音響で、隣の部屋(うち)の備品が微振動でカタカタ揺れるほど。たまらずホテルスタッフが注意すると「わかった、わかった、大丈夫」と笑顔満面で返すのに全然音楽鳴りやまず(ぜんぜん大丈夫じゃない)。隣と上下の部屋のお客さんが「なんとかしてくれ」とフロントに押しかけて、全員揃って問題の部屋から離れた部屋にそれぞれ大移動しました(うちも移動)。その後いつまでオジサン二人組が滞在したかは知らないけれど、しばらく上下両隣の部屋は空室のままでした。

 

まぁ、こんな感じでバシスト村スタートです。

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