朝6時30分レー発のローカルバスに揺られて約9時間、やっと着いたパンゴンツォです。→レーからパンゴンツォまでのローカルバスの様子はこちら
無事に今夜の宿も決まったのでパンゴンツォ散策に出かけてみました。
パンゴンツォ湖畔を散策
パンゴンツォ湖畔に行くと「ゾ」が数頭のんびり草を食んでいます。
ヒュウヒュウと風が湖面を渡る音だけが響くパンゴンツォに、ときおりゾが草をむしるメリッメリッ・・という音も聞こえてきます。平和だなぁ。
この湖をチベット(中国)との実効支配線が分断しているなんてピンと来ない。あまりに透明度が高すぎて、水の境目がわからなくてちょっと足を濡らしてしまいました。
夕暮れのパンゴンツォ
だんだん日が暮れて来ました。夕焼けに山が染まります。いま雪をかぶってるってことは、もう1年じゅう雪が降るんだろうなぁ。
ひときわ冠雪度合いが凄い山があった。あの山は標高何メートルなんだろ?
パンゴンツォ湖畔にはインド人が大好きな石積みが点々と。これは凄い。絶妙バランス。
さすが標高4250m、夕方になると空気が急速に冷えて来ました。ゾくんもお家にお帰りです。ゾ「おー、さむい、さむい」
パンゴンツォ湖畔でグランピング
この日お世話になったのはレーからのローカルバス終点から徒歩ですぐ近くの、パンゴンツォ湖畔にある「Pangong Heritage Camp」です。目の前にパンゴンツォ湖畔が広がる好立地です。
本当は別の施設も見学してから決めようと思っていたけれど、同じようなテントやコテージが幾つもあり、どこまでが同じ施設で、どこからが別の施設か境目がよくわからない状態でした。長時間のバス移動に疲れて一軒目で即決です。
一棟一棟の独立したテントで、日本で言うところのグランピング施設ってところだと思います。宿泊料金は2019年7月で一泊夕食込みで3500ルピーでした。※基本的には朝夕2食付きですが、帰りのバスに間に合うか心配だったので朝食抜きにしてもらいました。
テント内の様子(トイレ・シャワー付き)
テント内は広くしっかりとした造りで、一番手前に湖を眺められる椅子とテーブルのスペース、寝室、一番奥にシャワー兼トイレという三室に分かれていました。先ずは一番手前の椅子とテーブルのスペースです。
ここに座ってテントの中からもパンゴンツォを眺めることができました。
寝室です。清潔で快適なダブルベッドが置かれています。ダブルベッドの他にもソファーベッドがあり、枕の数が四つあったので、四名まで宿泊できる設定なのかな。ベッドには毛布の他に真っ白でフカフカの掛布団もあり寒さ対策もバッチリです。
一番奥がシャワー兼トイレです。なんとピッカピカの水洗トイレまで設置されていました。
シャワーは朝だけ温水が出るようで、その他の時間は水シャワーになります。ヒマラヤマの山々に囲まれた標高の高いパンゴンツォでは日没後は急激に気温が下がり、水シャワーではかなりキツイです。日中は逆に暑いくらいで水もそれほど冷えていないので、私達は明るいうちにシャワーを済ませました。マネージャーに聞くと「お湯の供給されない時間帯は、希望があればお湯を沸かして持っていきますよ」とのことです。
シャワールームには洗面台もありました。備品としてはバスタオル、シャンプー、石けん、トイレットペーパーと、高地のテント泊とは思えないほどの充実ぶり。客層はバイクやジープでやって来たインド人旅行者がほとんどでした。
このような環境下なので、電気は夜19時30分頃に通電、そして夜中はいつの間にか消えていましたが、トイレだけは一晩中灯りが点いていました。
食事はビュッフェスタイル
食事は敷地内の食堂棟で朝晩ともにビュッフェスタイルでした。
夕食はカレー風味のスパイシーな料理が並びインド人向けで結構辛いです。
このインド風焼きそばのチョウミンだけが辛くなかったかな。
料理をお皿に盛ると、いつものインドの食堂で食べる感じに仕上がりました。(もっと綺麗に盛ればよかった)
夕食時の食堂には水とお湯のサーバーがあり、お客さんはマイポットに自由に汲むことができます。食後にチャイや紅茶を別オーダーした他のお客さんが「ない」と断られていたので、お湯はあるのでティーパックなどを持参するといいかもしれません。
朝食はバスの出発ギリギリな時間帯だったのでとらなかったのですが、朝6時半頃食堂に行くと夕食時には無かったチャイやホットミルクの入ったポットが用意されていました。
そして夜には無かったティーパックやコーヒーの粉も用意されています。なんだ~、これを夜にも出して欲しかった。
夜になると日本の関東地方の冬くらい寒いです。外に出てみると空には満天の星空が広がっていました。
パンゴンツォの朝散歩
朝です。朝のパンゴンツォ湖畔を歩いてみました。夜も寒かったけれど朝はより一層寒いです。フリース・ダウン・ソフトシェルを着こんで手袋もはめてます。
おっ、丁度向こうの山から陽が昇ります。太陽があったかい。
朝は太陽の位置関係でパンゴンツォ全体が薄暗くて写真を撮るにはイマイチでしたが、太陽に照らされて明るくなる周囲の山々が綺麗でした。
ローカルバスでパンゴンツォからレーへ
バスの出発時間が近づいて来たので、昨日降りたバスの停車場所へ行きます。
おっ、いたいた、運転席には早くもドライバーさんが座っています。でも乗客はまだ誰も来てませんでした。
小さな小さなスパンミック村。私達の訪問したすぐ後に、当時のジャンムーカシミール州からラダック連邦直轄領へ。大きく憲法が変わり、あれからスパンミック村は変わったのかな?それとも何も変わってないのかな?
8時出発です。観光客は昨日とほぼ同じメンツですが、その他の人達は入れ替わり今日も満席状態でした。
パンゴンツォで一晩過ごした旅行者たちが続々と出発します。
バイバイ、パンゴンツォ。
そしてバスは昨日と同じ山岳道路へ。
ときどき現れるオアシスのような緑地でのんびりと草を食むゾたち。
たくさんすれ違ったインド軍の車列。
軍事演習。
息をのむような大自然と穏やかな牧歌的景色と緊張の中にある国境地帯、そのどれもが今のラダック。
5000m越えのチャンラ峠です。
観光名所でもあるチャンラ峠は行きも帰りも大賑わいでした。
チャンラ峠の後はレーに向けてどんどん下っていくだけ。
谷間に広がる美しい集落の景色。行も帰りもここは感動したなぁー。
チェムレ・ゴンパまで戻って来た。ここまで来ればレーまであとちょっと。
15時レー到着です。途中で何度か休憩しつつ約7時間かかりました。ドライバーさん、お疲れ様です!