アンコール遺跡見学の初日は、郊外にあるベン・メリアです。
今回の旅行ではアンコール遺跡見学に費やす日数を4日間にしました。そしてミニバンツアー、トゥクトゥクチャーター、バイタク(バイクタクシー)、レンタルバイク・自転車、ランニング(!?)など数ある移動方法の中で、トゥクトゥクチャーターを選びました。詳しくは前回の記事で。
この日のトゥクトゥクチャーター代は(一台$37)です。現地ツアーパンフレットに載っていた乗り合いバンが一人$28だったんで「妥当かな」と思ってますがどうでしょう?
なぜ初日にベン・メリアを持ってきたかというと、ちょっと郊外にあるんでまだ体力のある初日に行っておこう!という単純な理由です。
さて当日、運転手のソファールさんがホステルまで迎えに来てくれたんですが、この日も早かった・・。
朝8時の約束で、その数分前からホステル前で待っていてくれました。
ホステルの女将さんが朝早い私達のために7時半前には朝食を用意してくれました。優雅な朝食といきたいとこですが、急いで食べて慌てて準備します。
トゥクトゥクに乗り込みシェムリアップの中心地を抜けると、しばらくは交通量の多い幹線道路を走ります。この道、大型トラックも多くてちょっと怖かったな。
途中、竹筒にご飯を入れてココナッツミルクで炊いた、アジアでよく見かける「竹筒ごはん」らしき屋台が大量発生していました。本当に数えきれないくらい屋台がズラーーっと並んでるんです。
「こんなに同じ店が並んで需要あるの!?」ってくらい。売り子さんはドライバーに向かって竹筒を振ってアピールしてましたよ。
やがて幹線道路から、ローカル度満点の道へ入っていきました。
牛に注意。
牛に注意。
カンボジアの道は乾いた赤土がもうもうと舞って、かなり喉にきます。さらに汗でべたべたになった顔に大量の赤土が付着して天ぷら状態に。目にも細かな土が入って痛い痛い。トゥクトゥクで移動の時はサングラス必須ですよ。
バランス。
がきんちょ。しっかり勉強しろよーー。
陽気な爆音が鳴り響くこの設営は結婚式でしよーか?ベトナムの結婚式とよく似てます。
けれど100mちょっと離れたこの設営からは、お経のようなトーンの音楽(?)が・・。鯨幕かかってるし法事かなにかかなぁ?でも置かれている椅子はリボンのついた華やかなものだし。もう、なにがなにやら。
そうこうしているうちに、ベン・メリアのチケットセンターに到着しました。そうなんです。ここもアンコール・ワットやアンコール・トムなどの遺跡群同様に、チケット購入窓口が遺跡から離れた場所にありました。あちら(アンコール・ワットなど)は大勢の人が大挙して訪れるからわかるんですが、ここは何故に??
訪問時はご覧の通り誰もいなく、ガラーーン。
ワンコだけが転がっていました。ここのトイレは綺麗なのでおすすめです。
ちなみにベン・メリアの入場券は$5でした。
やっとベン・メリア遺跡に到着です。シェムリアップからベン・メリアまでの道のりが結構長くて、トゥクトゥク移動はかなーり疲れました。(一番疲れたのは運転手のソファールさんだと思うけどね)道はしっかり舗装されていて走行自体は快適だったんですが、とにかくカンボジア特有の乾いた土埃が凄くて・・。
ここまでトゥクトゥクで来る人はほとんどなく、みんなワゴン車を乗りつけてました。でもその土地の空気を肌で感じることができて、これはこれで楽しかったなぁ。
ベン・メリアの歴史はアンコール・ワットよりも古く、類似点も多いことからアンコール・ワットのプロトタイプなんじゃないか説もあるようですが。
まだ解明されていない部分も多く、
ジャングルにのまれた崩壊遺跡という現状も相まって、「神秘的な謎多き遺跡」という点でより一層、観光客の心を鷲掴みにするんだと思います。
美しい・・・。
崩れ行く美ですね。
緑深いジャングルの中から、甲高い南国の鳥たちの声が響きます。
「ラーマーヤナ」のシータ姫が火に飛び込むシーンが彫られています。
そしてアンコール遺跡といえば真っ先に思い浮かぶ乳海撹拌。
やがてはみんな、苔生し朽ちてゆくのかなぁ。
遺跡内の一休みポイント。ここの各所にブランコのようなツルがあり、観光客が記念写真撮っていました。
アンコール遺跡内では、物売りやガイドをしておこずかいをねだるガキんちょがいるとの事前情報でしたが、それはもう昔の話でしょうか。
一ヶ所だけ絵画を売る店番をしていたガキんちょがいましたが、商売そっちのけでゲームに夢中。ゲームはいかん。ゲームやり過ぎるとアホになるよ。一日一時間までにしましょう。
ところで、このベン・メリア、構造が単純なようで結構わかりずらいんです。持参した地図を見たり遺跡内の案内で位置確認しながら巡ったんですが、思いっきり迷子になりました。
「あれ?ここさっきも来た?」と同じところをグルグル。暗闇の回廊なんて三往復もしちゃいましたよっっ。
見学のみにかかった時間、2時間以上。楽しかったけど疲れたなぁ~~。トゥクトゥクに戻るとソファールさんが氷水でキンキンに冷えたペットボトルの水をくれたのが嬉しかったです。
この後再びトゥクトゥクに揺られてシェムリアップの中心地まで戻るんですが、相変わらず土埃が凄く、この後ちょっと喉の調子が不調になりました。どちら様も土埃にはご用心です。
余談ですが日本にも、どことなくベン・メリアに似た雰囲気の所がありますよ。
それがどこかと言いますと、天狗でお馴染み群馬県の迦葉山です。ここまで行くにはちょっとだけ山歩きする必要がありますが。
今回は特別に、この鄙び系サイトにわざわざ訪問してくれた奇特なあなた様だけに、2013年の山歩きで我家の撮った画像をチラッとお見せします。
ほら、ほら、ちょっとだけベン・メリア風ですよね!?
・・え?違うって!?
あくまでもイメージですよ、イメージ。
それでは、きょうはこの辺で~~っっ。