久々のテント泊は八ヶ岳・編笠山の山頂直下「遠い飲み屋」青年小屋でした。このページでは実際に幕営した青年小屋テント場の様子を紹介します。
青年小屋テント場データ
2023年も予約不要
テントひとり800円(トイレ代込)
最新のアブ出没情報・水場(乙女の水)状況など「青年小屋公式サイト」をご覧ください
利用した2022年7月
テントひとり800円(トイレ代込)でした。
富士見高原リゾートB1駐車場は土曜日なのにガラガラ
2022年7月23日(土)
編笠山なら観音平駐車場からのコースが圧倒的人気みたいですが、駐車場争奪戦が心配で若干マイナーな富士見高原登山口からの周回コースにしてみました。
【1日目】富士見高原登山口→西岳→青年小屋(テント泊)→編笠岳(往復)
【2日目】青年小屋→編笠山→富士見高原登山口
二日連続でも編笠山の山頂踏んでますが、よく考えたら初日は権現岳にしておけばよかったと家に帰ってから気が付きました。
「富士見高原登山口」の駐車場は、登山者にも開放された「富士見高原リゾートB1駐車場」を利用します。
→富士見高原リゾートB1駐車場をGoogleマップでみる
※GoogleマップはB1駐車場ではない隣の駐車場がB1駐車場となっています。(修正されていなければ)上のリンク先の「富士見高原 登山者用駐車場」がB1駐車場です。
八ヶ岳の朝と言えば壮絶な駐車場争奪戦から始まるのものだと思って、張り切って夜明け前から乗り込んでみると「あれ?先客さんが一台しかない」うーん、土曜日だというのにやけに車が少ない。出発までに来た車は結局5台程でした。みんな観音平登山口に行っちゃったのかな?
駐車場利用時のトイレ
駐車場から徒歩で少し下ったスキー場施設(?)にはハンドソープと消毒用アルコールも備えた綺麗なトイレもあり、ありがたいことに夜間の利用もできました。
余談ですがこのスキー場施設(?)の駐車場、とーーーっても眺めがいいんです。
富士見高原登山口から青年小屋へ
歩いた登山道はよく整備された苔の美しい深い森の道でした。
途中「西岳」で朝ご飯の大休憩を挟んだり、
苔を見ながらダラダラと歩いたので平均コースタイムよりかなり時間がかかりました。
なんと5時間近くかかってようやく青年小屋到着!スタートの駐車場から青年小屋まで土日にもかかわらず出会ったのはたった5人の静かすぎるコースでした。
遠い飲み屋「青年小屋」テント場
今日は「遠い飲み屋」の青年小屋でテント泊です。
設営の前にまずは青年小屋でテント泊の受付。本当に赤提灯がぶら下がってるぞぉ。
青年小屋を入ってすぐに売店兼受付があります。どこか懐かしい昔ながらの素朴な山小屋の雰囲気です。
訪問時は無人でノートに記載して募金箱にひとり800円を入れるようになっていました。この時は会わなかったんですが、後でご主人に会ったら「気さくなオッちゃん」って感じの気取りのない方でした。青年小屋はもしかすると、ご主人の人柄に惹かれて人が集まる山小屋なのかも。
売店商品はなかなか豊富。オリジナル商品もあります。
山バッチにステッカー、赤提灯の缶バッチまでありました。
青年小屋の前には車百合が群生していました。
まるで植えたかのように整って群生していたんで、ご主人に「植えたの?」って聞いたら「植えるわけないよ自生だよ、どんどん増えてるんだよ」だそうです。そのうち車百合ヒュッテに改名したりして。(ややこしい)
青年小屋のテント場です。到着時の10時頃はまだガラガラで好きな場所を選び放題でした。
テント場の第一印象は(思っていた以上に広いな)でした。全体的にフラットでペグも刺さるし、周囲を樹木に囲まれて雰囲気もなかなか。ただ難点はゴロゴロとした石がやけに多いんです。なので広さはあるけれど、そんなにビッチリとテントは張れないかもしれません。逆に言えばゴロゴロ石が多いのでお隣とほどよい距離ができるテント場だと思いました。
水場は5分ほど西岳方面へ戻った登山道近くに「乙女の水」という手が痛くなるほど冷たい清らかな水がジャバジャバ出ていました。※飲用利用が可能かどうかは必ず青年小屋に確認されてください。
トイレは外トイレ(バイオトイレ)がひとつだけです。テント代にトイレ代も含まれていました。テント場や通行人用のトイレはコレひとつなんで混雑時は並んじゃって大変でした。あとトイレ中がちょっと狭いんですよ。積雪対策か内側に扉が開く造りで便座にたどり着くまでがちょっと大変。
13時少し前のテント場です。だいぶ賑わってきました。コロナ禍を機に予約制にしてテント数を制限する山小屋もある中で、この青年小屋はそれをせずこれまでと同じ制限なしで受け入れています。しかもひとり800円で料金も安め。そりゃ人気出ますって。この日はテント場だけでなく小屋泊も大盛況の様子でした。
テントを張った後はグダグダタイムですが、ちょっと時間を持て余して暇なので目の前の編笠山頂上まで行ってみました。その途中から青年小屋とテント場がよく見渡せました。
青年小屋をズームアップ。
15時少し前のテント場です。うわーーなかなかの賑わいになってきましたよ。数えてみたら40~45張のテントがありました。スペース的にまだまだ張れそうですがゴロゴロ石が多いので快適に張れそうな場所はもうそろそろいっぱいなのかな。テント場の客層は意外にも中高年層が多かったです。テント場の向こうに見える山が編笠山です。
売店でビール(500円)と山バッチ(500円)を購入しました。
「これは編笠山と権現岳がセットになってるんだよ」とご主人が山バッチの説明してくれました。バッチ買っちゃったから次回は絶対に権現岳に登らなくっちゃ。売店の閉店時間は特に決まってなくご主人が「寝るまで」だそうです。
そして夕方、編笠山を越えて流れ込むガスが青年小屋を包みます。この日は久々のテント装備で疲れ果てて、まだ明るいうちから早々に寝てしまいました。夜は風がぴゅーびゅーでした。
2022年7月24日(土)
朝起きるとすっかりガスの中で真っ白けっけ。おかげでテントがたっぷり水分含んで、帰りはちょっと重くなりました。
出発する頃にはガスも消え、編笠山山頂から見える景色は一面の雲海でした。
この後は樹林帯へ突入し、八ヶ岳らしい輝く苔の森を下りました。
初めて行った青年小屋。こんなに人気があるのは、今はもう少なくなってしまった「あの頃の懐かしい山小屋」に出会えるからなのかもしれないなぁ・・・と思いました。次は必ず権現岳登るぞ~。
今回の寝具装備
モンベル/U.L.ドームシェルター2
モンベル/シームレスダウンハガー♯5
モンベル/寝袋カバー
モンベル/フォームパッド
シートゥーサミット/トラベルシーツ(シルク)
寝具は暑くなく寒くなく丁度良かったです。結露多め。
▼動画もどうぞ。編笠山山頂の様子と水場「乙女の水」です。(1分39秒)